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レモン に 2人が投票した。
メロン に 1人が投票した。
ソーダ に 3人が投票した。
ソーダ は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、コーヒー が無残な姿で発見された。
闇が村を覆い、村人達は自らの過ちに気付いた。人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。
この世界は完全に変わってしまった
世界を守っていたおひめさまはネズミの魔法で人形とされてしまったのだ
ネズミたちは人形を並べ、そしてあっという間に他のものたちも人形にさせてしまいました
でも、どうして?
ネズミたちはこの世界のお菓子をたらふく食べたかったとか?
勿論それもあるかもしれませんけれど、この世界の人たちとネズミは仲良くしたかったのです
自分たちを見ては怯えたり、逃げてしまうこの世界の人たちとお話をしたかったのです
これからどうするかはネズミ次第
彼女たちはどんな選択をするのでしょう?
さぁ、夢が目覚めるのもあと少し
ここに来る前の記憶は、朧気にも、ない。
知らない場所、知らない人、何も知らない自分。
今のあたしにあるのは、ここに来てからの記憶と、身を突き動かす衝動。
お友達が、欲しかっただけなのに。
みんなを怖がらせるつもりなんてなかったのに。
目が覚めた。
辺りを見ると、皆んな、お人形に変わっていた。
───2人を除いて。
「………………」
何のために、頑張っていたんだっけ。
…ああ、確か…そう…
恋が、したかった。
おぼろげな記憶は、そう語っていた。
けれどそんな勇気なくて。誰も相手にしてくれない。気持ち悪い。そんな風に思われる。いやだ。自分を、私を、否定して欲しくなかったんだ。
「はは」
眠らせる能力を持たない、裏切り者。私はぴったりだなって思ったんだ。けれど、もうそれもお終い。
私は、頑張ったんだ。
世界が変わってしまった
大好きだった人たちはあっという間に人形とされてしまった
何も出来ない自分が、もどかしい
ネズミたちの中に、1人佇む姿があった
「…クランベリー、貴方もネズミさんの仲間だったの……?
王子様を探してくれるって言ってたのは、嘘なの?」
聞こえるはずもないのに、言葉がでていた
大切なお友達との時間はかつてないほどキラキラしたものだった
ずっとずっと、みんなと仲良くしていたかった
悪戯がバレたら叱られてしまう。
それが怖くて、悪戯を続けた
これでもう、怖がられなくて済むのかな
>>3 クランベリー
返事が、かえってきた気がした
「探す、方法なんて…」
わからなかった。
人形にされているかもしれないし、もうこの世界にはいないのかもしれないし、ネズミにされていのかもしれない
色々な可能性がある、と昨日のお話を見てわかったから沢山の可能性がでてくる
「………」
なにも、言えなかった
ふふ、えへへ。
ねえ、あたしの大切なお友達。
メロンちゃんとは沢山おしゃべりしたけど、クランベリーちゃんも一緒に頑張ってくれてたんだね。
メロンちゃんに、クランベリーちゃん。
他のみんなはお人形さんになっちゃったけど、これでたくさんお友達ができた。
…
……
………これでよかったの…?
「ええ、ええ!私の大切なお友達!
レモンちゃんだけじゃなかったのね。
クランベリーちゃんもいてくれた。
……ほかのみんなとも仲良くしたかったのだけど…
みんな、しゃべれなくしてしまった
……レモンちゃん、寂しい?」
そんなことない…!
あたしはあたしの大切なお友達がいてくれればそれで幸せ。さみしくなんか…ない。
でも…お人形さんのみんなも、それぞれに大切なお友達がいたのかもしれない。
あたしはお友達とお話できなくなるなんて嫌。
だから今日までがんばったのに…。
なんでこんな気持ちになるの…?
またわからないことが増えちゃったよ…。
−−お菓子に囲まれた不思議な国で、
ネズミの王が覇権を握る。
お姫様の願いも届かず、
この場に集った夢飴の兵たちは皆ネズミにされてしまった。
ぽつ、ぽつ、と人形にされた飴玉たち。
仮の姿を象った飴玉に、悲しみも喜びも浮かびはしない。
縫い合わされた笑顔の形で、眉も唇も視線も微動だにしないで、ころころと人形として転がっていた。
ぽてり、と。
レモンとメロンの間に、緑色の人形が落ちる。
風か何かが運んだのだろうか。
嘘のようなほんとにベッドの、シュークリームのガワが、はだけられた布団のように放り出されていた。
きっと、その人形が寝ていたところから、ごろんと転がり落ちたのだろう。
人形なのに。
人の姿をした飴玉でもないのに。
緑が映えるその人形は、何かを言いたそうに、
きっと、二人の間に落ちた。
「私にとってのレモンちゃんがみんなにもいるかもしれない…?」
思い出すのはお姫様を人形にした時のドルチェやミルクを人形にした時のカシス。
レモンが眠らされそうになった時、私はとても怖かった。その恐怖をみんなは味わったのだろうか。
俯いて考えていた時に落ちてきたのは……
「……ライムちゃん?」
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