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見知らぬ景色、見知らぬ人。言葉はわかる。母国語だった。……?なんだろう。少しの違和感を感じて、頬を触ってみる。ふにふにと柔らかな感触を得る。
「……え?」
骨を通して聞こえる声も、いつもより高い。喉を触る。ある筈のものがない。そのまま手を身体を、自分を見つめる。
これは誰だ?自分はこんな容姿をしていたのか?いや、そもそもここはどこだ。知らない場所ということはわかるが、名前から住所、自分のことが一切分からない。
>>1ドルチェ
「あ……確か」
目の前の少女に問いかけられ、1つだけ記憶が蘇る。確かに、口の中には飴がある。酸味の強い、ベリーの香りが鼻孔を刺激した。
「クランベリーの飴。私は、クランベリーって言うの」
そう、私はクランベリーだった。
4人目、カシス がやってきました。
「…………どこなの?ここ」
口の中にはブドウでもない、キイチゴでもない。
いつか飲んだお酒の味にこんなのがあったな、なんて思いながら。
あら、誰かいるのね。
5人目、メロン がやってきました。
「あらぁ…ここは?」
気付けば周りを囲む風景は見たことのないものになっていた。
甘やかな香りに包まれた不思議な風景
思わず大きく深呼吸して胸いっぱいに香りを吸い込む。
そして思い出した。確か少し前にこんな甘いものを食べたはず。
「そう…あれはメロン!ふふ、キラキラして甘い綺麗なメロン味の飴だったわ!」
>>7 レモン
「他に?さっき別の子が来たんだけど……あれ?いなくなっちゃったのかな?」
>>8
「うわぁ!貴方も迷い込んできたの??
へぇ!貴方はクランベリーの飴を舐めたんだね!
クランベリーの飴は甘酸っぱくて、舐める前もいい匂いがするよね!よろしくね!クランベリー!」
>>7 レモン
「ねぇねぇ、この子も貴方と同じで迷い込んだみたい!
良ければ仲良くしてあげて!」
6人目、ハッカ がやってきました。
「んえ...??」
やけに鼻通りが悪く、ちょうどバッグの中に入っていたあまーいあまい缶缶に入った飴。それをひょいと口に入れ、んぅ〜!これよこれ!って味わい、目を開けると先程までと違う景色が目に飛び込んできた。
「なんなのこれ〜〜!!」
7人目、コーヒー がやってきました。
/*ちかり、と眩むような光を見て、僕は・・・*/
って!ここどこ!?
僕、確か最後に甘い物食べていたような・・・?
/*慌てたように辺りを見回す*/
8人目、白蝶貝 ミルク がやってきました。
9人目、ソーダ がやってきました。
しゅわ、しゅわり。
舌の上で弾けて跳んだ。清涼感に包まれたまま、なぜだか急に眠くなる。
だんだんと意識が落ちていく。
自分のことさえもわからなくなって。
辿り着いた眠りの先で、声が響いた。
『あなたは、だあれ?』
「ボクは、」
誰だっけ?
10人目、ニッキ がやってきました。
11人目、ライム がやってきました。
んーっ…
…っんんっ、すっ、ぱぁっ!
唇がしまるようなすっぱさだよ! 軽くしゅわしゅわ弾けてたりもしてるの。
まだまだ溶けないで残ってるぅ。クセになりそーだな!
おや?
むかし懐かしニッキ飴。
口に含んで瞬いた。
僕はニッキ。
ニッキのニッキー。
ここは何だかきらきらの、キャンディーカラーでいっぱいだ?
あれ? ここはどこ?
お友達と100色キャンディーを一生懸命食べ比べてたんだった、そういえば。
私しかいない…どこいっちゃったかなー?
それよりも、ここ、どこ?
すっごいたくさんお菓子あるけど!
すごーい! なんか口すっぱくなっちゃったし、あっまいの食べたいな。
クッキーとわたあめとかあるぅ。食べられるのかなこれ。
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