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─ 夏休み ─
[夏休みはお互いのうちを頻繁に行き来した
我が家に来た時に、娘の、姉のどこがいいのか聞けば全部という昴に、
それは恋は盲目っていうんだよという弟を殴ろうとして
頭をおさえられ手をバタバタさせて届かないのを笑われるというお約束を披露したり。
自分の部屋で昴のお母さんのことや、今の家族のことを聞けば大変だったんだねと泣いたりしたけど、
総じて楽しく過ごし、いつしか昴がうちにいても普通という状態に。
もともと弟の友達が何人もきて泊まってわいわいやってたり、弟の彼女が来ても、気を使わない家族なので当然といえば当然である。]
─ 夏休み ─
[昴の家にお邪魔したときには、昴の弟たちと一緒に本気で遊んで友達認定してもらい、もしかしたら昴よりさきに呼び捨てで呼ばれてたかもしれない。
お継母さんにも歓迎されて、いろいろな手作り衣装をみせてもらったり教えてもらったり。
二学期に入れば文化祭のゴスロリ衣装作りも手伝いにいったりして、受け入れてもらえたのかな、と思う。]
─ 花火大会 ─
[男の子は急にぐぐっと背が伸びる事を知っている。気がつくと昴の顔を見る時に見上げる角度が上がっていて。
改めてみると浴衣の昴は3割増しどころか3倍増しで格好いい。
あまりにも格好よくて顔をみるのが恥ずかしい。
なのに綺麗だねと昴の顔をみるといつも目が合うので顔が赤くなってすぐ目を花火に向けてしまう。
暗がりでよかった、と思っていると頬に伝わる柔らかいぬくもりに、ゆでダコのようになっていた。**]
─ 文化祭の話し合い ─
昴くんのゴスロリ・・・有りだな
でもチャイナドレスも捨てがたい・・・
[愛里ちゃんが桜井くんのチャイナドレスというパワーワードを聞いてしまって、昴で想像したら似合いすぎ、ひゃ〜などと小声でブツブツいいながら議事録をまとめていた。]
― 8/26 ―
すげぇ……芝の妖精みたいだ
[ 森緑を見て芝が出て来るあたり語彙力なのか美術2の所以なのか――あるいは、芝の思い出がとても強いのか。 ]
行こっか、たいしたもんねーけど
誰もいないし寛いでよ
[ なんて手を繋いで自宅へ。
ごくごく普通の一軒家へ。* ]
─ 文化祭時の部は ─
[体育館での出し物の案内の当番はあるが、3年生中心なのであまり出番はない。クラスの出し物の話をしたら、執事服でおいでと言われたので一日執事服でうろうろすることになるだろう。
PC部は完全に3年生主導で出番がないが、クラスの出し物を宣伝する看板を持って歩き回るときにPC室も覗きにいくかもしれない。]
[多分通されたのは君の部屋だろう
誕生日の祝いとは別に用意した、アラザンや砂糖菓子で
少しデコレーションされたカップケーキの入った箱を君に渡そう
若し君が飲み物を取りに部屋を出るのなら
きっと座ったまま君の部屋の中をまじまじ、眺めているが
――大丈夫、家探しはしないから
少しだけ、どんなものが置いてあるかなぁとか
目視するだけだから*]
ー 文化祭の話し合い ー
早く決まって良かった〜。
[休み時間にユリ子のところへ行ってゴスロリとチャイナどちらも良いと勧められたら、他とかぶるのはちょっと……と言葉を濁し、
その後、ユリ子が執事に決めたと言えば、それなら合わせてメイド服とか…と提案してみる]
ぼくは、ユリ子ちゃんと一緒に文化祭回れたらそれでいいから。
[そう言って優しく微笑んだ**]
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