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─ ハイレートフロア・空きスペース ─
……ん。
[語尾の途切れたヴェスの言葉>>84に返すのは短い肯定。
スティーブの状況を伝えるかは少し迷った。
あちらも伝えられるようになるまで落ち着いてから、と考えてはいる]
ん?
ここを出入りしている梟人形の仲介者からだ。
どうも拾ったやつが転売してたらしくて。
[人形について>>86はそんな風に答える。
こちらを見ていた瞳から力が抜け、ヴェスの視線が彷徨ったままに立ち上がる>>87のを見た]
え、おい。ヴェス。
「たいちょー、ドリンクお待たせ」
[明らかに人形を見てからの様子がおかしい。
レストルームに行く、となれば流石について行くわけには行かないが。
ベルとも会話をしていたことと、戻ってきたドライにタイミングを失して追いかけられずにいた*]
………すまない、しばらくベルを頼む。
[リルと、飲み物調達から戻ってきた男性にそう頼み、席を立つ。
先に行ってしまったヴェスを早足で追いかけた*]
─ ハイレートフロア・空きスペース ─
え、あ。
それは構わないが…。
「あれー、護衛さん達どうしたん?
そんじゃベルちゃん俺とお話しよっか」
お前はしゃしゃり出てくるな。
[ヴェスを追う男性>>91を見送り、余計なことをしそうなドライを横へと追いやる。
視線は気にするようにヴェス達が去った方を見ていた*]
『…う………わかんねぇけど…
そう、だけど…』
[あいつかぁ…と、やはり戸惑いをおびる。
リルとの念話に意識が向いているため、ユウヅキが扉を開けたことには、まだ気付いていない。>>64]
『……まぁ、マシになったら、出てく。』
[そっちに向かうと言われればそう言って。]
『…つーか…さすがに、かっこ悪すぎんだろ…』
[言うつもりはなかったものの、うっかり漏れる。
泣きまくった間、それはリルへと全部聞かれているわけで、さらに、顔までみられるのは複雑でもあった。]
『……って、負けたのかよ』
[思わず突っ込む。が、購入という形で結局手に入れたらしいということを聞く。梟人形の年代価値を知りはしないが、オークションにも出ていたため、少し心配するような気配。……さすがに37000万なんてことはないとは思うが。]
『…わかった。ありがとな。』
[が、必要経費だと言われれば、それ以上は聞くことはなく、受け入れ、
礼を言う。]
『そいつの居場所は、あいつのとこな気がするからな。』
[梟人形をヴェスに渡す理由を伝えた後、リルの少し考える間。]
『……』
[サイコメトリーの提案。リルの声が聞こえれば、今度は男の間。少しの、動揺。戸惑い。
けれど、迷いではない。]
― オークション会場 別室 ―
[リルとの念話の間。男は片膝を立て、片方は投げ出したように座り込んだまま動かない。片膝へ、片腕を置き、その腕に顔を埋めている。
もう片方の手は床へと投げ出し、そちらは血で濡れており、床も殴ったことで、血は飛び散り、濡れている箇所もある。
ユウヅキが扉を開けみたのなら、ちょうど扉の横あたりの壁に男がいるのは見えたかもしれない。*]
─ ハイレートフロア・空きスペース ─
…まだはっきりとはしていない。
推測でしかないが…スティの件に関わってる組織の一員と考えられる。
人形を調べればはっきりするはずだ。
[素性を聞きたかったのか、拾った人物がどうなったかを聞きたかったのか>>94は不明だが、分かっていることをヴェスへと伝える。
ヴェスもある意味では当事者、隠す心算はなかった]
(なんて目ぇしてやがる)
[サングラスの奥、垣間見えた視線に息を呑む。
視線は去る頃には戻っていたようだが、リルには異変として捉えられていた*]
[同フロアのレストルームへと向かう。
やはりそういう場所故か、チップは必要かもしれないが、タオルを所望すれば貸して貰うことは出来るだろう]
……
[洗面台にフェイスタオルを置き、水を出す。
水垢ひとつ無い白い洗面器に、勢いある水流が流れてゆく]
………… ──……
[慟哭すら無く、涙がだらりと流れる。
サングラスを置き、冷たい水を掬うよう両手を差し込み、両手から溢れる水に暫し浸した後、顔を洗うようにした。
水の出る音、洗面器の中央、排水口へ流れ行く水が視界の中見える。
ぽたり、ぽたり、と水が顔から落ちる]
[両手を洗面台を掴むよう置き、洗面器の方へと俯き、暫しそうしている*]
ー オークション会場: 別室 ー
[扉を少し開けて中の様子を確認。もう泣いている様子はない>>93]
……。
[なるべくいつも通りに、傷ついた姿などスティーブは見られたくはないだろう。だから『1人にしてくれ』なんて言ったのだ。ならばこちらもあくまでいつも通りに接するのが流儀。それが礼儀というものだ]
……。
[スゥ、ハァ。 行った先の顔など大方予想がつく。
だがせめて、それならば。こちらは明るくスティーブを救いあげたい ]
スティーブ、入るぞ!
そろそろカジノの方に出られるみたいだ!!!
[ガチャっ!!!! 扉を思いっきりオープンした。
元気にいけるように、結構な勢いをつけて*]
『だって近くで事情を知ってるつったら、ドンパチしかいないだろう』
[戸惑うような様子>>93には、仕方あるまい、と言った風。
マシになったら、と言うのには是を返して、続いた言葉にはつい笑ってしまった]
『っはは、アタシ相手にかっこ悪いって思うんだ。
…アタシとしては、聞いたからこそ変に反応せず接せると思うんだけどな』
[その辺りは個々の感性の違いだろう。
スティーブが気にするというのなら、無理強いする心算はない]
[負けたことに対する突っ込み>>95には、あぁ、と短い返事。
礼を言われれば、おぅ、とこれまた短い答えが返った]
『……そうか。
それならそうしよう』
[人形の最終的な行き先はスティーブの希望に副うようにする。
こちらからの提案に返る間は、動揺と戸惑いを含んでいた。
やや後、返る声>>96に、ふっと息を吐く]
『分かった、手配しておく』
[それならば、とあれこれ手配について考えていたが、不意に思考が揺れた]
『……スティ、実はヴェスが今目の前にいるんだが…』
『梟人形、見せない方が良かっただろうか…。
様子がおかしい』
[その言葉で人形を見せたことは伝わるか。
それ以前にヴェスがいることに驚かれるかもしれない。
戸惑うような声が念話を伝った*]
─ ハイレートフロア・空きスペース ─
(……あん時と似てる)
[どろりとした視線>>99は以前も見たことがあるものだと思い出す。
それが何を意味するのかまでは測りかねたが、あまり良い印象がないことは確かだ]
(まずったかな)
[今見せない方が良かったか、と。
抱いた戸惑いは念話の方へと漏れ出ていた*]
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