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『…行きすぎた正義は、悪と変わらない、という話だ』
[フリーズした青年に『兄』は言葉を続けた。]
『父上様は『正義』を成すために、多くを罰してきた。それも外道な方法で。ボクもそれに加担した。そう叩き込まれてきたからな。』
『正義の鉄槌を下した相手の中には、全くの冤罪だった者もいた。ただ巻き込まれただけのやつもいた。情報源になるから、と言うだけで罪も犯してしない者に尋問して苦痛を与えたこともあった。』
『父上様は、正義であろうとするが故にその身を汚しすぎたんだ。刑期が終われば…目を覚ましてくれるといいんだが、いかんせんボクの父上様だからなぁ…どうなってることやら ……おい、聞こえてる?おーい???』
…………ーーー…。
[フリーズしている。八割型言葉が理解できない。]
[ぱこんっと頭を叩かれてようやく再起動した。]
『とにかく!
過ぎたるは及ばざるがごとし、という事だ!
今のお前は『過ぎる』ことはないだろうが…』
……ぁ、うん…うん…?サルのゴトシ?
『盲目的にはなるなよ、セーガ。
学んできたこと、取り入れたもの、吸収したもの。
上手に使いなさい。お前はまだまだガキすぎる』
………ぅん。
『…ーーーっ! そうやって素直にうんっていうところがなぁ…なーんかやりづらいんだよな…』
『…はぁ…さて、今度はこちらが訊ねるとしよう』
[コーヒーブレイクは続く。 出会えた『兄弟』の話は続く*]
なくなっ……たら、とか、
そういう、んじゃねぇんだよ…!!
それ、で、お、まえ、
何回…っ!!
[偽バグ・シングのときも、襲撃事件のときも。
何度も、何度も。手の届かない場所に、いきかけた。
ひゅっひゅっと、喉を鳴らして、]
……う…せぇ……
……っ!!げほっ……は……っ
[抱きしめようとするヴェスの胸を、一度、ごすっと、拳で殴りそのまま、力を込めて身体を離そうとするが、すぐに力は抜け、大人しく抱きしめられることになる。]
[オークション会場での慟哭のようなものではなく、ヴェスの腕では、ただ、時折咳き込んで、苦しそうに息をしては、嗚咽を零す。
時折、無言の抗議のように、ごすっと、頭をヴェスの胸にぶつけたり、拳で殴ったりし、]
……っけほ……は…
[どうにか、落ち着こうと、何度も、呼吸を整えようとし、
ようやく、おさまってくれば、]
……ど……
[ようやく絞り出すように、]
ど…どーす、んだよ…
また……顔ぉ……………
[震えるような、情けない声で、訴えた*]
ー 怪盗騒動から数日 : 下層区域とあるカフェ ー
[『兄』は勝手に角砂糖を入れられたコーヒーを啜る。甘すぎる。自分でも入れていた分尚のこと甘い。 配達員の男は完全に善意でやっていたためかしょぼんとしている。]
……母上様は、どうやって死んだ?
[ポツリと訊ねる。 セーガとペンダントの女性の関係がわかり事件に巻き込まれていたと分かれば、母が死んでいることを知るのはあまりに容易だった]
『……強盗が、きて、拳銃を、向けてそれで、母さんが俺を庇って前に出て』
『『ーーー』、 強盗さんが『ーーー』、それで母さんが口からたくさん『ー』を吐いて、目が合って、目を合わせてたら、冷たくなって』
『死んだ。』
[過去の事実を、男は淡々と答えた。]
[異能の暴走、封じられてきた能力の強制解放。
それによる副作用。 全てが想像がつく。 この能力はあまりに似ていた。 ……自分の、空間を司る能力に。]
…そうか、すまなかった。
辛いことを聞いたな。
『…ううん、昔の話だから。もう、なんとも、ない』
…それは、本当にか?
『ホント、だよ』
…………。
そうか、だが崩れそうになったら誰かに相談しろよ。
[いや、この男は一度壊れてしまったか。
ユウヅキはそう推測した。 年の割に無垢すぎる精神性、負の感情に対する冷気という名の耐性。理解を放棄することで精神を守りきったのだろう。]
『……でも』
…ん?どうした?
[ポツリと男は呟いた。]
『……それを思い出して、何も思わない、のは『カナシイ』こと、だから』
『………、あの時のこと、ちゃんと、わかったら…いつか……ちゃんと、母さんのこと、カナシンデ、あげられるかなっ、て』
……そうか。
[『兄』は少し笑った。 理解の放棄を止め、ありとあらゆるものを吸収して育つ『弟』に。
きっと彼は、きちんと過去の事実と向き合えるだろうと]
[『兄』はまた、甘ったるいコーヒーを1口啜った*]
………っ
[少し、痛い。そう言われれば、男はすぐに叩くのはやめるものの、
謝罪の言葉は言えない。]
……っっ…!
[何で、怒ってるのか分からない。
その言葉には、歯を食いしばった。
何もかもが言葉にならない。]
……ほ、んと……
[『知らないし……』『何で……そんなに怒ってるんだよ』
悲しそうに口にされる言葉。
あぁ、もう…]
[聞いてるから。頭上から落ちる言葉。
ヴェスの額がコート越しに男の頭に乗せられ、
男には重さと体温が伝わる。]
………
[息を、吐く。]
……お前、さぁ……
そうやって、
いっつも、
[ゆっくり、ゆっくり、
息を吸って、途切れ途切れながら、言葉を紡ぐ。]
どっか、いきそうになるだろ。
死にそうになるだろ。
………
[コート越し、目をきつく閉じる。
一度言葉を止め、歯を食いしばり、
は、と息を吐いて、また言葉を続ける。]
でも、それ、俺が……
お前が、いなくなんのが、
[男は思わず、ヴェスの服を掴んでいた。]
俺が、どんだけ、怖いか分かってんのか?
[手に力が入る。]
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