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[伝えられたのはその部分]
……おっまえ。
[伝う動揺。
リルは声と共に嘆息を伝えた]
おっせーよホントに。
それがあるならそっち方面からも突けたってのに。
…でもスティの仕事が原因でノーマが死ぬことになったなんて、考えたくないな。
[軽い口調で伝えるスティーブとは対照的に、声のトーンが少し落ちる]
一個ずつ削っていこう。
先ずは今の件を叩いて、何も出なければ別を考える。
一つずつ選択肢を潰していくのは捜査の基本だ。
[スティーブの仕事が関わっていたかは、今の件が外れたら考える。
捜査の途中で判明したなら、それはそれだ]
他に言い忘れてることはないだろうな?
[あるなら今のうちに言え、と言うな口調で言った*]
― 『パラダイス』 ロッカールーム ―
[しばらくゲームを取り仕切っているうち、テーブルに交代のディーラーが現れた。休憩時間だ。
イルマは集まっていた客に挨拶をすると、テーブルから担当札をとり交代する。]
……ふふっ。
制服の上にコートを着れば、
オークション会場を覗きにいけるでしょうか?
[何か企んだ顔をしながらイルマはロッカールームへと向かう。
ところが、戸を開けるとそこにはディーラーのチーフがいた。]
「あぁ、きたきた。
イルマさ、用心棒なんかも請け負ってるんだって?」
……!
どうしてそれを?
[確かに、工事の仕事にあぶれた時はそういう事もしているのだが、このカジノに知らせた覚えはない。]
「いやぁ、俺もハゲちゃんから聞いただけなんだけどさ。」
[ハゲちゃんとは、支配人の事だ。]
「なんか警備増員して欲しいらしくてさ。
君、ちょっと行ってきてよ。
君のシフトは代わり用意したからさ。
はー、ただでさえ忙しいのに勘弁してほしいよなぁ。」
[不平を言いかけたが、これは逆にチャンスだ。オークション会場を覗けるかもしれない。イルマはにっこり三日月を浮かべた。]
わかりました。
警備のリーダーにお会いしてきますね。
……あ、この分は別報酬でるんですよね?
[要求するものはしっかりとして、指示通り私服に着替えた。]*
― 『パラダイス』警備室 ―
あのハゲ……!
どうして用心棒の事を知ってやがりますか。
[思い返せば、面接の時に能力で何か探られていた気がする。
なにはともあれ、イルマは警備室をノックした。入れと声が返り、戸を開ける。
ここには監視カメラのモニターが多数並ぶ他、千里眼能力者が詰めている。]
お呼びと聞きまして。
[強面中の強面――警備のリーダーだ――がうなずいた。
よくよく話を聞いてみると、オークション会場の警備に若干の不安があるとのこと。オークション会場はオークションが始まってしまうと閉鎖されてしまう。その前に潜入するよう言い渡された。]
そのような重要な事、
私ではなく普段の警備スタッフにおまかせしては?
[尋ねると、リーダーは首を振った。はっきりとは口にしないが、何かできない理由があるようだ。]
……で、私にこれをつけろと?
[リーダーが指さす先には金髪のウィッグとサングラスに黒いエンパイアのワンピース。ディーラーとしてのイルマは早退の扱いになっているそうだ。早退したイルマがカジノ内をうろついているのはまずい、と言われる。]
もしや、支配人はこのことをご存じない?
[その問いに返事は返らない。
着替えると、イルマはカジノのそばに転送された。そうして一般客としてフロアに入りなおす。]*
― 『パラダイス』フロア ―
[少しして、警備室から念話が届く。
オークション会場の閉鎖は内側からのみ。
開始後も中に入ることは可能だが、防犯上外に出るのは禁止しているとの事。]
開始までに入れば良いのですね?
[確認すると、是が返り、念話は切れた。]
ずいぶん豪快な言い間違いですね……?
[首を傾げつつ、イルマはオークション会場へ向かう。]*
ー カジノ ー
[2人の様子を見ながら、ハァと周囲を見る。]
[怪盗が出る、だなんて。 小説やお伽噺でもあるまいに]
……首輪はなくてもいい、ねえ。
…嬉しいことを言うじゃないか全く。
[そうスティーブに言われたことを考えながら。
ちらりと周囲を見れば]
『………』
……………。
[ニコリ、と目が合う。 あの『弟』を名乗る、よく分からない男。 セーガだ。]
[彼はそのまま視線を逸らしオークション会場へと入っていった。]
………。
[通信端末を取り出す。 高速でタイピングする。
宛先はヴェスだ。 短い言葉で伝える。]
『あのバカ今すぐ引き取りに来い』
『今すぐ』
[半分キレ気味なメッセージ。 それらを送ったあと、ようやく位置情報を送っていないのに気づき、位置情報だけピロンと送る。]
[伝わらない可能性が高いメッセージを送った]*
……
[片手を額にあてる。
抜けすぎていたなと。
とはいえ、ベルの端末を、異能で勝手に手元に移動させることはやめておいた。
一応は、──本当に一応は、だ──連絡を取る必要があるかもしれなかったので*]
別に…何時でもいいよ。
今から行くなら、それでいいし
まあ…客に少し聞いてくる。
- カジノ:オークション会場 -
[モニカはぶらぶらとオークション会場で見学をしていた。
飲み物をバーカウンター>>102の方で貰って来ようかとも思ったが(チップは必要だろうか?)、カジノは欲望の熱で少々騒々しいのだ。
そうこうしていると見学が出来るか尋ねている人物>>2:147を見かけた。
フェミニンな雰囲気の可愛らしいカクテルドレス>>2:113。
中性的な顔立ちだがドレスと雰囲気が女性らしさをアピールしており、ヒールを履いている為、モニカより背は高いように見える。
会場は徐々に賑やかに開始のボルテージが上がって来ているようだ**]
ー カジノ ー
ーーー……ーーー…。
[ほんの少しふわふわした足取りで道を歩く。
完全に酔っ払っている訳ではないため冷静さはあり、自分の身体能力に異常をきたしているらしいことを察する。ゆっくりゆっくりと道を進む。]
…ショー、おひめさま…かぁ…
[オークションには興味は無かったが、余興があると聞かされればあのジャグリングのショーのようにすごいものが見れるかもなと入ることにした。]
[なにか買わなきゃいけなくても、幸いチップはいくらかある。安めのものなら何かお土産に買って帰れるかもしれないし、とテコテコオークション会場へと向かう]
[【道中誰にも知り合いに合わなかったから】、ここでなにか買って帰ればみんな驚くかもなんて思いながら*]
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