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……こんなのして祝言あげたら神主さんに怒られてしまいますなぁ
まぁ祝言なんて余裕あらしまへんからこんなんできたんやけどね
[式の習わしに囚われずに済んだからこそのこの贈り物だろう。
なお、指輪の内側には今日の日付の刻印と――『千勝一敗』という謎の文字が彫られていた。]
――あ、今日までの戦績です。
まぁ詳しく覚えてないので千は適当ですけど
真矢さん――今さらになってしまいましたけど、うちと永遠に添い遂げられる夫婦になってもらえへんやろか
[そう囁いた時点の戦績では、一敗はまだ無かった。**]
[X年後。
無理に思われる井村のお願いに、微笑みを浮かべたまま頷く]
あずきさんのお願いだから、よくよく考えての事だと思います。わたしにできる事ならなんだってやります。わたしが仕事に出ている間、暇だったでしょう。なんで考えつかなかったのかな、図書館とかで暇をつぶせる人でもないし、公園で日向ぼっこする趣味もないでしょうに。
習い事で暇を潰せたら良いのですが。
[弟の手引きで実家に置いてある着物を持ち出して質に入れて現金を作って井村に渡した]
[後日。
長々とした口上にしばらくぽかんと聞き入った後]
わたしの左手にも、寄す処が必要ということですか。
[自分の左手を見やる向こうに、とんでもなく優しい表情の井村が見えて、心臓が高なった]
あったほうがいいって、言われてみればそうなのかもしれません。
[もっと言いたいことはあったけど、言葉にすると薄っぺらくなるのでもっぱら聞くに留めて。
指輪と呼ばれるそれを握らされればそっと左手を開いて見て、掘られた文字に首を傾げながら、
入る指に嵌めれば薬指だった]
綺麗。
[視界が霞む。優しい声が追撃でくる]
祝言なんていいんです、こうして求婚してくれただけで。
[恋い焦がれた彼の人に抱きつき、その胸でしばらく嬉し涙を流した]
泣くのはこれが最後にしますから、あずきさんが傍に居てくれる限りは。
[もっとひとつになりたくて寄り添えば、井村の背中を地面につけることになり]
ふふ。早速一勝です。
[いたずらっぽく微笑んだ**]
泣かれるのは困りますが、真矢さんほど嬉し涙が似合う女性もいませんよ
これからも好きなだけ喜んでください
おいで――
[軽く腕を広げて寄り添わさせて――]
真矢さんが飛びついてくれるぐらい喜んでくれたら、この求婚は成功だろうなと思いましてあの字を彫りました
これからもよろ…………ええっ!?
[結婚してから、というより真矢と出会って最も目を丸くした。
千勝一敗の文字は、これまで自身が千勝してきていて、真矢に飛びつかれれて初めて一敗を喫すという、出会って以来の愛の形を彫ったつもりであったが――]
……かないませんなぁ、ではそういうことにしましょうか
というより、今のではっきり惚れました
夫婦になってください
[真矢はこの勝敗を逆にしてきた。
齟齬が合ったかもしれないが、とにかく彼女はこの戦績をこれまでのものではなく、ふたりのこれからと受け取ったようだ。
永遠を誓った仲ではあったが、よりはっきりと未来を見ようとしていたのは彼女だけだったのかもしれない。
それを思い知って――初めて、愛を囁いた。
またあらためて求婚すれば、また嬉し涙を流されたりするのだろうか――それなら千敗は遠くないかもしれない]
いちおう、指輪にかかったお金のぶんぐらいは働きますので
真矢さんを家に残して働きに出たら添い遂げてない、と思っていたら真矢さんが働きに出てくれて――楽なのはいいのですが、やっぱり添い遂げてないのかなと
会えない時間ぐらいはうちも稼いだほうがええのかなと思いました
彫金は今ではこれ作ったときよりかは上達しました
売り物になりそうなもっと凝ったもの作ろうとしたら82点だって師匠も言ってくれてます
……真矢さんほど指輪贈られて喜ぶお人はおらんような気もしますが
これからのこの国は、女性がこういう服飾品を愛の形として身につける文化の時代が来るんやないかと思います
園子さんや藤乃さんもきっとそうなるといいなと――
うちなぁ、真矢さんの傍におれへんぐらい働く気は無いんやけど、世の女性に喜んでもらえるなら一肌脱いでもええ気かなと
彫金そのものとか、指輪やらなんやらの意匠とか、宣伝や販売とか――女性を綺麗に飾るためにいろいろやれそうな気がしてきましてん
――よかったら手伝ってくれませんやろか
同じ働くなら、働きに出て一緒にいられへんより、働いているときも一緒にいたいから
あと、指輪した真矢さんがいてくれたら……
最愛の妻はこんなに綺麗になりますよって国中に最高の宣伝になるやないですか
――資本金の調達とかでまだ苦労かけますけれど、ずっと傍にいてください
[事業に乗り気なのはいいことだが、宣伝効果というより国中に惚気を振りまきたいのかもしれない。
――このあと三敗目を喫したら、ふたりの新しい船出。*]
すん。
[井村の上で、全体重をかけるのはしばらくの間。重くないように腕で自分の体重を支える。こうしないと井村の顔が見えないし]
初めて言葉にしてくれましたね。正直、諦めていたのですけど。
[ぽろぽろと零れ落ちる雫が井村の胸元を濡らしていく。井村が考えるほど先なんて見えてなかった。現実的にお金の問題が出てからは、目の前の問題を一つずつ解決するのに手一杯で。それでも何を考えているかまでは読めないから反論もできないしする必要もないのだろう]
あずきさんと一緒に働けるなんて、考えた事もなかったのですけど。すごく楽しみ。あれ、おかしいね、涙がとまらない。でも今日は泣いちゃう。
[井村を組み敷いたまま、わあわあと子供みたいに泣いた。
店を出すまでにまだいろんな障害があるけど、惚れ抜いた男となら乗り越えられる、否、乗り越えてみせると胸に誓った**]
― それは未来の噺 ―
[好いた人がいるのだと
娘に相談されたのは、皐月の頃でございました
私たちが2年となった際、共学となった神楼学園
其処に通うことになった娘と息子
息子の方は今年卒業が決まっておりますが
父親の跡を継ぐのだと張り切っております
息子の時には色めいた話はなかったのですが
娘にはどうやら、林間学校の際に
気になる殿方ができたようでございます]
まぁ、まぁ
一葉ももう、そんな年頃になったのですね
[ほんわり、と笑みを湛え
私はその様なことを申します
娘は恥ずかしがりながらも
思いの伝え方を悩んでおりました
恋文を出すと決めたのは良いのですが
どうも、勇気が出ないようでありまして]
一葉、母が、とっておきのおまじないを
教えてあげましょうか?
ふふ、私も貴女のお父様に
思いを告げる前に
神様に願掛けをしたのですよ
[願掛け?と娘は首を傾げます
私は娘の耳元で、こう囁きました]
あのね、神楼神社のお御籤に、
好いた人の名を書いて括れば―――……
[それが、娘の同級生、そのまた後輩に、そのまた……
広まり長く語り継がれる噂の先駆けとなるとは
私はこの時、思いもしませんでした*]
ー いつか。 ー
[どれだけの日々を、送ってきたのだろう。
僕も、君も。色んな事で迷い、悩み。若しかしたら意見の相違くらいはあったかもしれない。
でも、君とは言葉では表せない信頼があったから、それを裏切る気もなければ。途絶えることも、無かった。
僕は言葉が相変わらず多いとは言えないから。君に言葉としては中々伝えられてないものもあると思う。伝わってますから大丈夫と君なら言うかも知れないけれどな。
でも、これからも。子供が出来て大きくなろうとも。自分が引退するくらいに年を重ねようと。これだけは言おうと思うのだ。]
[言葉で足りぬなら、態度で。背中で示そう。
何があっても、君は守り抜くと。好きでいる、愛し続けている。
そうあの樹に誓って、これからも生きていこうと思うのだ*]
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