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[彼からの開示は電脳下>>169によるものではない。
何故ならば、人間が想像するような電脳としての部品と回路がある訳では無いからだ。
地図となる情報複製については、災厄となる機械生命体を迎え撃つ際の情報として必要だろう。
断ることはない。
だが、そのままの情報では理解困難な面もあるだろう。
彼がゲイルへ提示した情報を、マシン能力により読み取り、理解し構築し直した地図情報の模写を得ることになる]
『いいや。
ドームからの抵抗があれば一体で全壊は無理だ』
[特殊チームからの接触が無いのは、何かしら別の行動を既に取っているからか、それともゲイルが伝達>>92を遮っていたりでもするのだろうか?]
『私は特殊チームをはじめ、
ドームに住居する諸君らに委ねたい』
[既に彼の見解>>164は述べている。
後はドームの住人達が選択し決意するものだ]
[彼はゲイルが拡散について問う>>169とそう返答した]
[彼のことを機械生命体と明確に理解しているならば、ゲイル>>168は、胆力があるのだろう。
驚愕がありながらも、会話のやりとりに動揺は薄いか見受けられにくい。
能力での伝達から伝わるもの以外でも、他の要素から彼はそう判断する]
[この他、ドームへの消滅を行おうとする機械生命体の情報を求められれば、彼から開示が行われるだろうが、どこまでゲイルは問うだろうか**]
………っ…ーーー…っは…。
[呼吸が少し乱れた。外の気温は寒くもないのに青年の息だけ白く吐き出された。][外部から見れば、話を聞いた青年はその程度の変化しかしていないようだろう。]
……げぃる。…いったい、誰、と…はなして、いる…?
[そして白い息と出てきたのは、そんな言葉だけ。]
[青年の足元から、パキキ、と鈍い音がしたのに気づけたものは居ただろうか**]
―スラム街―
[ショーのとこにいけという言葉に雑な返事。
そうして、行くかと思いきや、思い出したように、
流れ星の話。その話に少し、目を見開き。
何回か瞬きをする。]
あ、あぁ。
俺も見た。
初めて見たけど…
[そうして、少し遅れて言葉を返す。
その反応の意味は、ヴェスが機械生命体以外に興味を示したから。]
……
[綺麗。その言葉に、男は言葉を止める。
なぜなら男はそれを見て、驚きはしたが、
男はなぜだか、その流星を綺麗とは思わなかったからだ。]
[流れ星を見て何か思うところでもあったか、
声のトーンが落ち込んでいる。
ヴェスが何かを想うと言えば、
思い当たることもあり、そのまま言葉を止めていれば、]
え?
[落ちた方に行ってみるかな。その言葉に顔をあげ、]
……俺も行くから、声かけろよ。
[少し考えた後、店を後にするヴェスの背に、そう声をかける。
そう、頼まれれば、ついて行くことはあったが、
自ら行くと言ったことは、あまりなかっただろう。
そうして、男は店を後にするのを見送った**]
ースラムの花ー
[男はだいたい、持ち込まれたものは買い取る。それがそこらの鉄屑だとしても。そして、たまに、スラムでは珍しいとされる、花も子供たちが持ってくることもある。のだが
男はそれを買い取りはするも、どうせ枯らすからと、欲しがる人間に渡してしまう。
そして、もの珍しさに、どこにあるのだと、場所を訪ねられたら、]
……さぁ?知らないですね。
[そう、答えるのだった。**]
── 少し前・スラム街 ──
その沈黙は何だよ。
俺だって綺麗なものを見れば綺麗って言うんですけど〜?
[スティーブの沈黙>>175が少々気に入らなかったのか、悪態]
……ま、しっかり見れてねえよ。
痛んじゃいなかったが、はぁ……夜だったし……
あ〜やだやだ。
眼鏡なんてかけたくねーなー。
[男の異能は、酷使すれば目が痛むものだった。
最近は、頻度がそうでもないのか、以前よりは痛みはない。
使い方を変えたところもあるが。
ともあれどちらにしても、今朝に治癒者の家に行ってきた所ではあり、どこか不調があることも無い]
気が向いたらな。
[気が向いたら声をかけるとも、行く気になれば声をかけるともとれるような返事>>177をし、その場を去った*]
── スラム街 ──
[両親を眼前で喪った後、スラム街に足を踏み入れ彷徨っていた所で出逢ったのが、「スティーブとその妹」だった。
何故か、ころころ名前を変える事をしており、初めて出逢った時は「ラルフとリーナ」という、今とは全く別の名前だった。
ふたりに感謝はしている。
いなければ、死んではいただろう]
[中層に家はあったが、よくスラム街に行っては、スティーブにはその度に飯を食わされた。
残飯というよりゴミみたいな物やクソ不味いドロドロスープ等を出されるまま食べていた結果、悪食で腹も壊さなくなってしまったのはどうかと思うが、スラム街を歩くには悪くない技能のひとつだろう]
[男はスラムを歩くのに慣れているのか、物が積んである道も、道端にドラム缶やゴミが落ちていても気にする素振りは無い]
盗んでンじゃねーぞ、クソ餓鬼が。
[体当たりして身に付けている物をスろうとする生意気な子供は、転ばせたり、腕を捻り上げたり腕を持ち上げて吊るし、顔を間近に近づけて凄ますくらいはしたが]
── スラム街・屋台 ──
[やがて辿り着いたのは、カラフルと言えば聞こえは良いが、その実揃いの布が無かった為に、てんでバラバラな襤褸布を幕のように張った屋台>>128だった。
その下で使い古しされたり錆だらけのフライパンや鍋があった。
ジュウジュウと、衛生など関係無いとばかりの食材が、ポイと投げ込まれ、料理されている。
中には、何の肉を煮込んでいるのかよく分からない、灰色のアブクと脂を浮かべた怪しげな大鍋もある。
座席は、元は酒瓶でも詰めていた箱を、どこからか拾ってきたものなどが置かれてあったか]
はぁ……
めんど。
[うんざりとした溜息を付けば、大柄の体をし、スラム街では見られぬ格好をした男に視線が向きもする。
その視線を払うように、睨み返せば、視線を向けた者は視線を逸らすか距離を開けるか]
[その中で、ひとり我関せず背を向け、怪しげな大鍋の肉を食べている男がひとり。
あぁ、阿呆らしいというような思いが浮かびつつ、男も空いている箱に座り、注文をひとつ]
適当なモン。
[通常ドームでは使われていない、代替通貨としてのトークンのコインを投げるように台に置く。
ついでに、何故か台の上に置かれている靴にも、トークンを数枚投入するように。
横の男ショーを見はしないが、早速酒を注文する声が聞こえる]
いい話あるか?
[変色してるのではと思える鈍い色の肉と、煮込んだ野菜の入った椀と、卵と野菜に火を通したような塊の皿が男の前に差し出された頃、ショーに問いかけた*]
─ 下層区域・倉庫街 ─
[イグナティウスとの会話。
傍から見れば独り言に見えるそれは、端末を操作するようなものとは全く異なった。
伝わってくる機械言語はドームで使われる単純な機会言語ではなく、マシンハックの能力を介してようやく理解出来るもの。
これまで培って来た知識など瑣末に見えるほどだった。
流れ来る情報量も尋常ではなく、そのまま端末に処理させたらパンクは必定と言えるものだった。
能力で読み取り、自分の言葉にしてから端末に入力しなければならない]
(とんでもねぇ存在だな)
[イグナティウスが言葉を発せぬ異能者、例えば同じマシンハックを有する者で、機械端末を介して言葉を伝えているのだとしたらこのような複雑な機械言語にはならないだろう。
機械でありながら知的生命体でもある機械生命体。
彼が、未だ解析しきれていない機械生命体そのものなのでは、と言う推測に至るには然程時間はかからなかった]
[イグナティウスから伝えられた内容は逐次自分の端末へと文字変換して転送している。
地図情報を開示された時>>164は、読み取った圧縮情報を端から解いて電脳世界に地図を編み上げるような作業になった。
解読した地図情報はモノクル型モニターに映し出し、端末に画像保存する]
特殊チームな。
動ける状態にありゃ良いが……ま、ドームの危機となれば流石に動くだろ。
機械生命体絡みでもあるしな。
[釘刺し>>171には、はいよ、と軽く返して笑うに留め。
ドームからの抵抗があるなら一体での全壊は難しいとの話>>172に、ふむ、と小さく唸る。
続く言葉には、問題なかろうというような雰囲気で言って、それぞれの話を端末へと纏め直した。
ゲイル自身、信号はそのまま流れて行ったのだから特殊チームが気付くのも時間の問題だろうと思っている。
ここへ来れるほど暇かは知らないが]
[現時点で端末に纏められたのは以下の通り]
<ドームを消滅させようとしている機械生命体が一体迫って来ている>
<その機械生命体を止めるには、何らかの封印処理、または完全破壊が望ましい>
<ドーム消滅回避にはドーム居住者同士の協力は必須と思われる>
<問題の機械生命体がいると思われる地点の地図情報>
[侮るなと言う釘刺しは敢えて省略した。
ドームへと襲い掛かる機械生命体の危険性は皆承知しているはずだったから]
[その機械生命体だと推測するイグナティウス相手に落ち着いて対応している理由は、相手が敵対的ではなかったからに他ならない。
単純な理由だが、常日頃機械に触れる身としては普段触れる事のない存在との接触は危機感を凌駕したのだ。
伝えられる言語以外の何かしらも得たいところであるが、今は情報を処理するので手一杯だった]
話は分かった。
この話は特殊チームも含め拡散しておく。
その迫ってきてるって言う機械生命体の情報、何かあるなら教えて欲しいんだが。
[声を発すると同時にイグナティウスへ文字を伝える。
それに加えて伝えるのは、声が伴わない文字]
『お前さん、執行官ってぇ言ってたが、何モンだ?』
『こんな機械言語、見たこともねぇぜ』
[推測の答え合わせをするべく問いを投げる]
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