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─ 中層区域 カフェ ─
[言葉の端々に僅かに警戒を覗かせるアデル>>183。
思うところがあるならばそれも仕方が無いことだろう。
今のところはアデルのコレクションをどうこう言う心算はない。
特殊チームの仕事が絡んだ場合は、さてどうなるか]
ハハハ、あの時はすまなかったね。
ついうっかり飛び込んでしまったよ。
[以前侵入したことに対しては悪びれなく言って笑う。
うっかりなんてことがあるわけないのは明らかだ。
茶の誘いに対する言葉には軽く肩を竦めて]
そりゃ残念。
まぁ、俺様もエイミーとは後で約束してるからな。
ここは譲るとしよう。
[同席の許可は得られたからと、その件に関しては身を引いた。
それまでのアデルとのやり取りも含めて、楽しげに笑みを浮かべている]
マスター、チップスあるー?
[椅子の背凭れに体重を預け、左眼だけをカウンターに向けて注文を飛ばす。
はいよ、と返事があり、しばらくして細切りにしたイモを油で揚げたものが籠に入れられて出てきた]
もっと気楽にしなよ。
[気後れしているらしいエイミーには笑いながらそう声をかけておいた*]
── 中層・バー ──
それより、今日はどうなんだ?
そのチャラけた顔を笑顔にするために、毎回このクソ不味い飲み物を頼んでるんじゃねーぞ。
「どっちも体にいいモノなんだけどォ?」
[イラァ。
金属のカクテルピックでハバネロを刺し、刺激を口に運ぶ。
目の前が灼けつくような辛さが口の中に広がり、苛立ちを上回る]
御託はいい。
[小柄な人物は再び笑うと、カウンターにぽすんと座りカクテルを注文すると、話し始める]
おいおい、ほんっきで見つかんねぇぞ…
[積み上がったガラクタの裏、転がったドラム缶の中、
どこを探しても見つからない。
ここまで見つからないと、何かあったか、と
少し焦りも出てくる。突然、人間がいなくなる。
それが日常茶飯事だとしても。]
『すてぃーぶー』『ぶー』
[ててて、と兄弟が駆け寄ってきた。]
あ?見つかったか?
[そう兄弟に聞くと、
あっちーと指を指す。]
『泣いてるのー』『のー』
[そう言うと、兄弟はまたそっちへ駆け出していく。
男も、また追いかけ駆け出した。]
おー…何やってんだ、まーくんは。
[見上げると、"まーくん"がポールに登って降りれなくなっていた。
その上には機能しない監視カメラ。
そこで、ぎゃんぎゃん泣いている。
と、ずるっと、手が滑った。]
コレクションってのはね、前文名の遺産のことよ。滅びた文明でも記録は未だにポロっと出て来たりするのよ。
[エイミーの遠慮がちな疑問>>188にはサラリと答えた。アデルがそういうものを集めているのは公然の事実に近い。今更誰にバレようとも大したことはないのだ。]
そうねぇ、やっぱり定番はミックスサンドかしら?
店員さん、ミックスサンド2つお願いよ。
[エイミーの意見を聞くことなく、追加注文をする。まもなく肉と野菜たっぷりのミックスサンドが到着するだろう。]
……たまに、登るやつはいるけどよ。
[ポールの上を見上げる。
そこには監視カメラ。]
馬鹿となんとかは、高いとこが好きって?
[そんなことを呟きながら、
泣く子供をあやす。
下からは、まーくんずるいー!と足に絡みつく子供の声。
後でやってやっから、とそう言って、
投げ捨てた荷物をチラリと見る。
まぁ、ここでのそれの運命なんて確認するまでもなく。
はぁ、とため息をつく。
当面は、商売はできそうにない。*]
[ソノランの意見>>191には大きく頷いてエイミーを見る。]
そうよ、遠慮なんかいらないわ。
ところでエイミーはどこに住んでるの?
なんだか下層もスラムも中層も不慣れなように見えたけど、まさか上層の人?
[探る訳ではないのだが、気になったら聞いてしまうのがアデルの癖だった。]
[男の人生は機械生命体に呪われていたと言ってもいい。
両親を喪った時から、時間が止まっているとも言い換えられるだろう]
フン。
水面下でもバグ共の動きは出て無いか。
「そう。"上"は公式発表以上のものは漁っても出て来ない。
大したものを渡せなくて悪いわね」
いいさ。
これまで分かっていることで辿る。
[口元を歪め、自嘲の笑いを浮かべる]
ー中層区域・カフェー
……待ち合わせ場所はこの辺りだったか?
…ここであってるはずだが
『あら、新米探偵さん!どうしたの?また事件?』
[カフェにつくと、店員の女性が気楽に話しかけてくる
新米はつけんでいい、というがクスクス笑われるだけであまり効果はなさそうだ]
[どの辺りにアデル達がいるか、と周囲を見渡してみる*]
前文明の?
それは面白そうね。
[身を乗り出した。
前文明の事はドーム在住時代に勉強しており、教養程度には知っている。]
よかったら色々落ち着いてから見せてもらっても?
どのくらい古いものを持ってるのかしら。
[しばらくすると、ミックスサンドも届けられた。]
んー!野菜シャキシャキ。
お肉も味が濃くて、すごくジューシィね。
[村で食べる肉ときたら、奇形を起こした羊や荒野の野獣達の肉だ。ドーム内で手に入る肉とは随分風味が違っていた。]
[ノエルにも自宅と呼べる場所がある。
それは下層の片隅に存在する。養い親の庇護を離れひとりだちしたという確かな証。
ユウヅキの助手になることを引き受けた後も引き払うことはなく、
一応は“帰る場所”として機能している。
……が、何でもないような依頼に予想し得ないトラブルが重なったりなんだりすると、
なかなか帰れないのもまた事実]
――…それはあたしが聞きたい。
[俯く。相手からの視線を的確にかわしながら応じる。
やがて、「俺が帰る」と言いながら、ヴェスがどこかへと歩き出すのを見れば、>>174]
は、……アンタの家はそっちじゃないんじゃなかったか?
[記憶違いの可能性もあるがさてどうだったか。
ともあれノエルはヴェスの後を追う形で歩き出す。
彼の様子からするとユウヅキ(とあとベリティ)は不在だろう。
だとすればおおよそ八割九割の確率でユウヅキは事件解決のために外に出ていることになる。
だったらまあ――留守番して新たな依頼(と書いて厄介事と読む)をわざわざ呼び込む必要もあるまい]
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