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謎の少女 が、姿を消しちゃったよ。
― 例大祭前 ―
[蘭に見つめられれ(>>428)ば、少し首をひねってから横に振る]
イエス12%
ノー26%
見つかっ「た」ならイエス62%
……ま、そういうこった。
[言葉だけを追えばイエスだが、それは蘭が聞きたい回答とは違うのだろうとは分かっているのでこうなった]
天音ちゃんみたいなことが起こるとは思ってないから、俺自身切り替え時なのは分かってる。
だから、ま、ノーに戻ったとして、それがイエスにならなきゃいけないんだが……
だから蘭の力を借りたい。
俺が100%の結論出すには、100出せる蘭がいないと無理そうだ。
おみくじ引いて結ぶとき、傍にいてくれね?
頼むよ。
焼きトウモロコシなら奢るから。
[友人としての頼みということで右手を差し出した]
ふーん。そっか。
[彼の答えを自分なりに噛み砕く。
合っているかは分からないし、人の内心なんて100パーセント理解できるわけがない、ふっと表情を崩した。
差し出された右手を確り掴む、一瞬だけ。
そして勢いよく跳ね上げた。]
トウモロコシより射的のほうがいいな。
[食べ物でばっか釣ろうとしやがって、まったく。]
おっけ、射的ね。
そういう方が蘭らしいか55%
焼きトウモロコシをアメリカの農業機械みたいにバリバリかじるとこ見たかったなぁ30%
*06胡麻斑海豹*の大きなぬいぐるみがほしいのか、そうかそうか、俺も協力するよ15%
[笑う気満々である。**]
……お前マジいとしいな
[小さな、でも至って真面目な声音で。目を細める]
教えてくれてありがとう、でも、そうだな
かげろが誰を好きかを訊く気はないけど
でも俺がそれを知っても、遠慮はしないと思うよ
ああ、いや、この表現はちょっと違うな
遠慮は入るかもしれないけど、かげろの為に俺が心を曲げることはない
って言えば伝わるかな
[据え膳食らわば皿まで、の叫びは、文字通りには受け取らなかった。
それはつまり、覚悟である。それが並木なりの答えなのだろう。
自分に向けられたと認識し、手を伸ばし、相手を受け入れる覚悟。
──受け入れた相手を、愛する覚悟。
それを声高に宣言できる彼を、自分は、とても好ましく思う*]
― 廊下 ―
[上から伸ばされた並木の手、並木は殴らないとわかっていても頭を抱えて少し屈む。
触れられても触れられなくても3(6)分はそのまま動けなくて]
ごめ、なさ
並木が悪いわけじゃ、
[並木の外聞が更に悪くなったかもしれなくて申し訳ないと思ったけど、今はどうにもできなくて。後で悪い噂を否定するならできるけど]
《廊下》
[天音に伸ばした手は、触れずに握り締めて力無く降ろした]
幸せになって欲しいだけなのにな、僕に関わった相手は、敵対者でない限り。
[教室で白兎と話した事を思い出す]
あんまり買い被られても困るって、機会が有ったら白兎に伝えてくれ。なんとなく、自分じゃ言えなかったから。
[外聞の悪さは、彼女が欲しいので気にはなるが、噂に惑わされず真実を見抜く賢明さがある女性が好みだし、と、内心強がって天音から離れた]
……俺もがんばれって、言われても、な。
[幼い少女の姿は消えていた。
走り去ったのだろうか。
足音は、風に浚われたのだろうか。
口の端を指先で辿る。――薄紅色の花弁が、ひとひら。*]
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