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はあ、まったく、死ってのは身近な所にごろごろと転がってるもんだよな……知ってる奴が死ぬってのは、何度味わっても嫌な気分だ。
[今はこの世にいない知り合いの顔を思い浮かべて、しんみり]
っと、専門家の神父様に言うことじゃねえよな。
俺と雛烏の仲がいいって?……まあ、ある意味仲はいいのかもな。
そうか。リーンさんと病院で会った時とか、そんな気配はぜんぜん感じなかったんだけどな。いつから感染してたんだろうな。Masqueradeってのは、何人分の記憶を持ってるものなのかね。
[リーンのことを思い出しながら、独り言のようにつぶやく。神父の体の震えには気づいた様子はない]
ええい、おばさんおばさん言うなっ!
…ま、いっか。
もうすぐおばさんじゃなくなるし。
しっかし、そろそろ個体名付けないとめんどくね?
元宿主の意識なんかも増えてきてるしさ。
なんか呼ばれたい名前があったら、リクエストにお答えするけど。どうする?
[と、同胞達に聞いてみる。]
ま、無理に接触せんでもいいさ。
今のアタシならほぼノーマーク。うまくいくって。
それより、ソーニャの扱いにも気を付けときなよ。
見つかったら、まず殺しにかかるだろうからさ。
…………そう。
[心が悲鳴を上げる。恐れていたことがと]
…リーンさんを支配していたMasqueradeは他のひとに移ったってことだね。
実は、わたしは昨日、リーンさんを調べたの。だから彼女が感染者だと言うことは解析結果からもう知ってた。だから、リーンさんが生きていたら、Masqueradeが他のひとに移っていなかったら、リーンさんを手にかけようと考えてた。
…やっぱり接触して…。
[目を閉じる]
ケビンくん…どういうことか分かるよね?
今のままじゃ、わたしはケビンくんを信じることが出来ない。触れることが出来ない…。
─カフェ─
[ヴァレリアから少し遅れてカフェに着く。]
あ、それおいしそうだねぇ……。
んじゃあ、お言葉に甘えてメニューの上から下まで……と、裏面のこれとこれと……
[容赦なく注文を追加する。]
しっかし、まあ。
………猫とはね。また珍しい。
[猫の姿を意識しながら、呟く。]
猫いいよなぁ猫。
ふかふかのもふもふでさ。
うっわ。
どんな胃袋してんだい、アンタは。
[容赦なく注文を追加するリュミエールを見て、笑う。]
ああ、それから。
とりあえず皮膚接触はお互いしないようにしような。
念の為。
………ま、今更無駄かもしれんけどさ。
[溜息。]
[動けっ!動け動けウゴケウゴケ!
自分の身体に必死で言い聞かせる。
ずりっと足がようやく後へ動いた。]
アリシアのおねーちゃんを、感染させようとしたのは
あなた・・・なの?
[その顔を睨みつけながら。]
あたし、わかるんだからっ!
誰かが、アリシアのおねーちゃんを・・・
だから、あたしがまもらなきゃいけないんだっ!!
[身体の硬直が解けてじりじりと間をあけた。]
専門家という訳ではないんですけどね…[少し苦笑いを浮かべ]
[リーンの話になって、思い出すように]
私も…彼女とは長い付き合いでしたのに、まったく気がつきませんでした。
ほんの先ほど、会ったばかりなのに…
[肩を落とした]
"Masquerade"については、わからない事だらけですね。
どれだけの記憶があるのかも、検討がつきません…
人は死んだら、神の審判をうけますけど。
"Masquerade"に殺された人は、どうなるんでしょうかね…
どこに行ってしまうんでしょうかね。
いやあ…ちょっと燃費が悪くてね。
ダンテとの見た目的若さの違いの裏にはこんな事情が……
[さっそく運ばれてきたモンブランを一口。]
そうだね、皮膚接触はやめておこうか。
念のために。
まあ、僕らの場合は違うとこで感染してそうだけどねえ。
[けらけら笑い飛ばす。]
傷付ける?
ああ、そうかもねぇ。
アタシらとしちゃ、ヒッチハイク程度の気分でいるんだが。
どうも特性上、どうにもならんみたいでねぇ?
[けらけら。]
…はい、リーン姉さんは抜け殻、っすから。
そして今は…。
俺でもおかしくないんです。
[寂しげに笑う。
と、アリシアが昨日リーンを調べていたと聞けば]
…そう、っすか。
……もう少し、見つかるのが早ければ、喰われずに……っ。
[感じてしまった軽い苛立ちを、思わず口にしてしまい、息を呑む。]
…す、すいません…。
だよねぇ。
血腥い事件に関わる事も多いしさ。
モンブランか。栗好き?
[苺パフェを食べ終え、運ばれてきたフルーツタルトにフォークを突き刺す。
色とりどりのフルーツが食欲を誘う。]
おおい。
それをダンテが聞いたら怒るぞ…って。
ああそうだ、そっちもダンテとは連絡繋がらないのかい?
……はい、分かってます。
俺が今、もっとも危険な状態にあるって。
今は平気でも、いつか……喰われ切ったら、先輩を……みんなを。
……そう、もう誰にも。
だから、今日は…先輩もそう思ってるかもしれませんけど。
俺を調べて、ほしいんです。
[僅かな希望を、口に出す。]
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