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てか、もう街中に感染者がうじゃうじゃいるんじゃないかい?
今更、役所の感染率が高いなんて言われても驚かないよ。
アタシは。
感染を避けるにゃ、家に引き篭もるくらいしかないんかねぇ。
まったく。
[お手上げだと言いたげに、天を仰いだ。]
[ソーニャに腕を握られ、そちらを向く。
"Masquerade"が皮膚から感染することは知っている。ケビンの言葉から、彼女が疑わしいことは予想できた。
それでも…すがる手を振り解くことはできなかった。
蝋燭の火が床の敷布に燃え移りかけている。それに気がついて、大声をあげる]
二人とも、やめなさい!火事になったらどうするんですか!
[燃え広がる炎に、子供達のおびえる声。]
…っく、
ガキ共は外へ逃げろ!
西へ出た公園に手ぇ繋いで走ってけ!
[ドアを開け放ち、年長の子供に指示を出す。]
…馬鹿野郎!状況考えろ!
こんなところで事を起こす奴があるかっ!
[新入りだと知らされた馴染みの少年。
彼の先走りが原因と知り、怒鳴りつける。]
わかりました…リーンさん。
その条件に従います。
だから、教えて下さい。
お願いします。
[真っ直ぐにリーンを見つめ、頭を下げる]
[『月に還る!』と首を振るメノミリアの両肩に手をおいて
身体を屈めた]
みんな、疑心暗鬼になっているのよ
落ち着いて。
そんなんじゃ、もっと・・・疑われてしまう。
[メノミリアの目を下から見つめる]
[ここで頭を打ち抜けば、血や肉片が飛べば、…そしてその標的が本当に感染者なら。
周囲に沢山の人間がいる中で、そのような感染を拡大させることはしてはならないと組織で教わっているのだが、今の少年はそのことを忘れている。]
あの男が客だったから…だから感染してるかもって…。
…認めたようなモンじゃねぇか。
いや、話聞かせて貰わんでも、もう確信、ついてたけどな。
[違う、まだ決まったわけじゃ――]
…姉さんの生業。
遺体の発見。
カフェで話してた時の、あの眠そうなぼんやりした目。
……退きな、姉さん。
いや……親父の仇、その仲間…!
だねぇ、引き篭もるしかないかなぁ。
それじゃあ何もできないけどね。
都市も閉鎖されちゃったし、どうなるんだろう。
[先が全く見えなくて、少し不安になってしまいそうだった。]
[神父の怒声が引き金だった。
左手からナイフを落とす。神父の腕を引き横に倒すと、炎のついた布を引っ掴み、銃を構えるケビンの視界を防ぐように投げかける。
上手く視界を防げることを願い、前に飛んだ。
撃たれる可能性は分かっていた。
銃口から目を離さず、銃を蹴り上げようと爪先をのばす。]
まあ、今疑ってるのが誰かっつったら…誰なんかね。
[なんとなく、以前見かけたダンテとソーニャのキスシーンを思い出した。]
アレ、見ちゃったしなぁ。
ダンテとか、ソーニャ辺りを疑っちまったんだけど。
………いやいやいや。
[火の明るさは見えない。ジャンの言葉は聞こえるけど、落ち着いてなどいられなかった。
けれど、『審問官』であるふたりの怒鳴り声を聞いて、やっと自分の過ちに気付かされて。]
…しん、ぷ、さま。おっさ、ん。
[銃を持つ手が緩やかに下がる。]
アリシアちゃん、こっち来て・・・
[自分の代わりにメノミリアについていてもらおうと、アリシアを呼ぶ]
メノミリアちゃんの傍にいてあげて、
出来ればこうやって手を握っていてあげて?
[アリシアの手をぎゅっと握ると、そのままメノミリアの手へと重ねる。
人の手の温もりが、落ち着かせるのに一番効果があるのを知っているから]
連絡、取ってみるから
[立ち上がると新品のメッセンジャーバッグから携帯端末を取り出して
・・・あの場に居合わせて唯一直接の連絡先を知っている、かつての患者へかける]
『こっちなのです。急ぐのです』
[ミカたんがダンテの指示に従わせるように、子供たちを教会の外へと誘導していく]
……本気で殺す気か?ソーニャが感染者じゃなかったら、お前はどうするつもりだ、ケビン?
[目に入るのはケビンが銃口を下げる仕草、ケビンの銃へと向かうソーニャの爪先]
[眼前に迫るソーニャ。思わず、トリガーを引く。
銃口はどこに向けられたのか、わからない。
いずれにせよ、黒い銃は、ソーニャの蹴りによって弾き飛ばされる。]
………なんで、なんで??
なんで…??あたしのこと…信じるの?
皆が言う通り、『Masquerade』の可能性だってあるんだよ??
なのに…どうして、あたしを殺さないの……??
[信じると言ったアリシア。
己の肩に手を置いて、見を屈めるリーン。]
……貴女は…『Masquerade』じゃない……?
[信じていいのか良く分からない。
何が真実なのか、良く分からない。]
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