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村は数十年来の大事件に騒然としていた。
夜な夜な人を襲うという人狼が、人間の振りをしてこの村にも潜んでいるという噂が流れ始めたからだ。
そして今日、村にいた全ての人々が集会場に集められた……。
舞台は近未来。
他者に感染し、記憶を喰らって宿主になりすます奇病『Masquerade』が世界中に蔓延している。
そんな世界の片隅にある、ありふれた街での物語。
個が個たる所以、人の尊厳。それらを覆すもの。
仮面を被り、装うもの。
邪魔になれば、同胞すら喰らい尽くすもの。
その名は『Masquerade』
─とある研究者のレポート
『なりたて』のヤツらはよ、あんまり喋らないし動きもしないんだ。
だから殺した。風邪引いててぼんやりしてただけだったなんて思わなかったんだ。
それでも裁かれるっていうのか?!
─恋人を『Masquerade』と誤認、殺害した男の自白
キミ達は『生者』か、『死者』か?
…答えたまえ。鉛弾をぶち込まれないうちにね。
─今は亡き『異端審問官』の問いかけ
能力者言い換え・吊り襲撃の処理について
憑狼(×2or3)…Masquerade感染体。(以下、感染体)
本能の赴くまま、他者に寄生する。(時折、他の感染体を襲撃する事もある。原因不明)
このウイルスが別の個体に移動した際、元宿主の肉体を破壊するという性質を持つ。
常人には聞き取れない音域の声を使い、他のMasquerade、およびキャリアーと会話している。
C狂…Masqueradeのキャリアー。(以下、キャリアー)感染したにもかかわらず、完全に発症していない。
感染体との会話が可能。『出来損ない』とも呼ばれる。
狂信者…研究者。確固たる意志と目的の元に、感染体を捕獲しようとする者。
『出来損ない』のキャリアーは、始末しようと考えている。
結社員×2…相棒(バディ)。Masqueradeを追いかけ、殲滅している組織『異端審問官』の構成員。
占い師…探索者(シーカー)。何らかの手段でMasquerade感染者かどうかを調べる。
(試薬、反応テスト、その他オカルト的でない様々な手段のうち一つを用いている)
霊能者…検死官。殺害された人物の遺体を調べ、Masquerade感染者であったかどうかを判断する。
守護者…ワクチン保持者。一日だけ効果のある予防ワクチンを所持。
ただし、保持者本人はこのワクチンが効かない体質である。
闇守護者…一般人。Masqueradeの基礎知識と身を守るための武器は有している。
予防ワクチンを所持してはいるが、それが安価な偽薬(プラシーボ)である事を知らない。
処刑…殺害。確実に殺す為、頭を潰している。
襲撃…Masqueradeの寄生。元の宿主が死体となって現れる。
ところどころ細胞の損壊が起こっており、解剖するまでもなく元宿主だと判る。
墓下…Masquerade達とキャリアーの集合的無意識。通称『記憶の海』
喰らった者達の記憶を此処で統合、処理。Masquerade達が『演じる』為の情報源として利用。
喰らわれた者達の過去の記憶、感情が渦巻いている。
時折『何処かで死んだ誰か』の記憶や感情も混じるらしいが、詳細不明。
今のところ『喰らわれた者達の知己に関する記憶を再現したもの』、と定義されている。
『異端審問官』について
『Masquerade』の追跡および殲滅のみを目的としている組織。
かつてそのウイルスを発見し、世に放ってしまった研究者が設立したという説が有力。
『Masquerade』を憎み、滅ぼす意志を持った者ならば誰でも構成員になれる。
別名『自殺志願者』。一般人以上に寄生率、死亡率が高い事から。
基本的には、二人一組で任務にあたっている。
構成員の証となるのは赤い石をあしらった十字架のネックレスと、合言葉。
『Until Death do us Part(死がふたりを分かつまで)』
下記の場所には、自由に移動可能です。
他にも欲しい場所があるなら、追加して結構です。
・街中央部
Bar"Blue Moon"
闘技場
・街外れ
宮殿
深い森に囲まれた宮殿。近くに湖がある。
住人:管理人の他は、右目が金、左目がライトブルーの黒猫と掃除ロボットのみ。
・路地裏
スクラップの溜まり場
bar.library
・スラム街
バートラムホテル
・サウスストリート
使用不能キャラリスト(基本的に予約済み)
飛び入りの皆様へ。
下記のキャラクターでの参加は不可能です。
ヴァレリア
ダンテ
ソーニャ
ケイト(ケビン)
カーラ
リュミエール
メモは此方になります。
各自、二度目のメモ以降は自己紹介及び設定の省略可。
■1.参加時間
■2.キャラクターの自己紹介、縁故等(設定は必須、縁故は好き好きで)
■3.その他、何かあれば
□現在地:
“蒐集家” ヴァレリア が参加しました。
─Bar"Blue Moon"─
[五杯目のブルームーンを飲み干し、グラスを置く。]
マスター、ご馳走様。
美味しかったよ。
さぁて、と。
そろそろ帰るわ。
………ふわぁ、眠。
[欠伸を噛み殺しながらも、しっかりとした足取りで*店を後にした。*
涼やかなドアベルの音を残して。]
─Bar"Blue Moon"→雑居ビル・自宅─
“烏” ケビン が参加しました。
―街中央部・表通り―
[今日は不調。使えそうな“品物”が拾い出せない。]
…はぁ。
[汚い身なりのまま、ぶらり、と表通りに出てくる。
ちらりと見えたのは、この少年と同じくらいの歳の子供が通う学校。]
呑気なモンだよな、あの連中。
[吐き捨てるように呟いた。]
…ぼーっとしてたら、いけねぇんだ。
『なりたて』みてぇな不様なカッコ、見せてらんねぇっての。
…ああ。
『Masquerade』。
忌々しいわ…。
[頭を抱えながら、物想いに耽る。
耽りながら、行きつけの場所へ。]
─→Bar"Blue Moon"─
―Bar"Blue Moon"─
[カラン、とドアベルが鳴る。]
…んー。
姐御も…おっさんも…来てねぇか。
…あんまし姐御たちに愚痴ってばっかも悪りぃし、むしろいっかねぇ。
おっちゃん、例のアレ頼みますぜ。
[質の悪い、例の安酒を頼まれれば、マスターは顰め面でもしただろうか。
少年は出された酒に酔い、浮かない顔のまま*眠りにつく。*]
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