情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
あ。
……いえ、なんでもないんです。
[バンクくんの鼻でか写真を見て、チズルは微笑んでから。]
梨亜さん。
実は、一つお願いがあるのですが――。
[みんなとバンクくんで写った一枚の写真を頼み、そしてそれを思い出の一枚としてとっておくつもりで――。**]
―カフェ―
[世間からは2つの事件が消えてしまったけれど、
それを誰かが忘れない限り、それは失われてしまった訳ではない。
ひとりぼっちの少年には友達ができたり、
それぞれの人生に少しだけ変化がもたらされたのだけれど―
里音にも少しだけ変わったことがひとつだけあった。それは]
チズルさん。
[解散する前に、そっとチズルへと声をかける。]
この間はありがとうございました。
今度会うことがあれば、里音って呼んでくれませんか?
…いや、風間、でも、いいんですけど。
[あの日以来、リーノ、と自分からは名乗らなくなった。
それはほんの些細な心境の変化ではあったけれど。**]
[俺は、封筒に小さなナイフを宛がったが、その時、]
――南野、成美、様。
[宛先の名前が目に入る。
少し悩んで、結局は開封しないことにした。
中に入っている手紙が、たとえ俺に向けたものだったとしても、これは成美から正式に依頼されたもんだ。
プロの便利屋が、他人宛の手紙を勝手に覗き見するかっつーの。
それに、
開けたら、お前から受けたこの依頼も、終わりだろ?
俺は、新品のトラベルバッグに、手紙を放り込むと、心なしか軽い足取りで、事務所兼倉庫兼住居を後にした。**]
[解散する前。チズルは身を守ってくれたお礼を言おうと、あの大学生を探そうとして――。
しかし、その当人から声がかかって。逆にお礼を言われて、チズルはぺこりと頭を下げてから。]
いえ、こちらこそ身を挺して守って頂いて。
お礼を言うのはこちらの方です。
今度、お礼にどこかにお食事でも如何ですか?
[そうして、里音と呼んでほしいと言われれば。]
はい、里音さん!
[はにかみながら、チズルは頷いた。**]
人に取り憑き、人を襲わせる奇妙な虫、か。
本当にそんなのがいるのね…
私たちも一歩まちがえば……。
[地球上にいる生物と思えぬ虫の様子は]
[俊子の部屋で読んだ]
[シュジャイという惑星の生き物を、ちらと連想させたか]
[でも、何の確証もないからね…]
[大体の事情を聴けば、思っていたより大掛かりで]
[恐ろしい事件に巻き込まれていたのだと、実感したようで]
[とにかく、みんな無事でよかった…と溜息をついた]
[山根忠彦、山根俊子 、松本孝三 ]
[大月まこと、伊達徹雄、南田成美、真神花]
[そして、共に命がけで恐ろしいロッジから脱出した仲間達]
[君は、数瞬だけグラスの奥の瞳を伏せて]
[墓名碑、或いは祈りの連珠代わりか]
[今までの人生で幾度もそうしてきたように]
[この事件に関わった人達の名を、心に刻む]
[ 言葉なき死者の生を、けして忘れぬように]
[生ある者達の、これからの幸いを願うように]
[いつか花さんのお見舞いに、と首を傾ぐ純君に、君も頷き]
[純君と龍が、ともだちに…と語り合うのを横目に]
[チズルから、写真を頼まれれば>>119]
ええ、いいわよ。
それは素敵なアイデアね。
[君は頷き、チズルの提案を皆に伝える]
[同意してくれた人には]
[バンク君も含め、一枚に収まるよう寄って貰ったか]
[窓からの光や、全員の色みも考慮し]
[一番良さそうな調整で、一枚試し撮りを確認してから]
[セルフタイマーをセットし]
[君も集合に混じって”じゃあ、本番いくわよ”と告げる]
はい、みんな――…… 笑って、笑って!
[以前と同じ笑顔ではない者も]
[心に不安の残る者も、いるかもしれない]
[けれど、共に命がけで生き延びた仲間達が]
[いつかまた、この写真を見て、互いやバンク君を思い出し]
[微笑んでくれる時がありますようにと、君は心から願った**]
(人間は脆弱だ。)
[異系人である私は思う。
この星も高度に発達した科学文明からすれば未開だ。
それに他の星より来たる生物に対しての感性も鈍感だ。
私の事ではなく、あの雪山で出会った異星種の事だ。
故に、私はそれら(人間達)に共感を覚える事は無い。無い、が、]
[ヒデは周囲をちらっ!
そこにあったのは、皆が笑い合う姿だったり、或いはバンク君を中心にして撮影する撮影会なうだったり。]
(記念写真は貰って帰るか。)
[プリントアウトされたものであれデジタルデータであれ。]
[或いは其れは鎮魂。
或いは其れは道無き道を歩む為の標。
或いは其れは過去と未来に作られる無数の墓碑のひとつ。]
[これからもいまからも、探索者達は現実の下に埋もれる狂気と恐怖を掘り起こし、宇宙の一端を垣間みる。]
[其れは果て無き航海へと羅針盤無く乗り出すようなものだ。]
――いつの日か。
[机の上に置かれた、写真のボード。
その中に貼られた写真にチズルは微笑んで。]
[何時かの想いを思い出し、目を細める。]
[静けさに少しの寂しさと。
それでもじわりと、今の幸せを想う。]
[日の光が差されて、暖かさを感じて。今日も一日が始まる。起きるにはまだ早かったのかもしれない。冷たい空気。あの時のように、肌寒く――。
それでもチズルは、早めに起きて。早めに用意し、先に行く。――いつも待つのは、好きだったから。]
行ってくるね。
[用意を終えて、部屋の中。今はもう、返事はこない。
思い出の写真に声をかけてから、チズルはどこかへ出かけていった。**]
[凛々しくも可愛く、すましながらも愛嬌たっぷりのバンク君を中心に撮られた写真の中で、龍は、恥ずかしそうに、けれども微かに、微笑んでいた。]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新