1624 【恋愛村：神楼学園高等学校９】Ｒ１５
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写メら― 久方逍
……ちっ
オレも精進が足んねー
[殴られたスイカメットを脱ぎ、舌打ちしながら砂を人差し指で何度も叩いて悔しがった。
やがて穴から出してもらえば]
写メら― 久方逍
今回はオレの負け、潔く認める
――武道家の作法とかよくわかんねーけど、こんな感じで頭下げ合って健闘を称え合わね？
[千秋の目の前すぐで、膝をついて、両手をついてみせた。
そこらへん礼儀正しい千秋ならばそれに倣うに違いない、しかしこの場で同じ動作をするなら距離が近すぎる。
だから、数歩下がるはずで――]
不愛想 鍵谷千秋
嗚呼、確か互いに数歩の距離を開けて礼をする筈
それであっている、が……少し近いな。
あといつもはしない礼をするなんて気持ち悪いぞ久方
[彼の思惑には気づかぬまま
その計算通りに数歩下がって――見事に、落とし穴に堕ちた]
うわっ！！？？？
[ずぼっ！！！とはまる
そりゃあもう見事にはまる
レジャーシートが体を包んだのでさほどダメージはなかったものの
ふるふると肩を震わせて――穴の中から叫んだのだ]
バレー部 真木彩莉
[目隠しして綿棒を構えるその姿は…真顔であることも含めてとってもシュールだと思うの。
クスクスと思わず笑い声を漏らしちゃったから、聞こえてるかもしれないね。
オッズをどうして計算できているのか分からないけど、1.1倍なだけあって見事に久方くんのスイカメットに当てていた鍵谷くんに、礼をする久方くん。
……違和感と準備を思い出したときにちょっと思うところがあったときには、もう遅かったみたい。
いつもみたいに怒っている声に、笑い声。
楽しむような雰囲気に、私も笑ったよ。]
赤いベレー帽 南沙絵
ち、千秋！？
[突然砂浜から消えた――否、巧妙な落とし穴に落下した千秋のもとへ、血相を変えて駆け寄るものの。
そこが安全であると分かって。
千秋と久方の何時ものやり取りがあれば]
っ、あはは！
……なにやってんの、もー。
[堪えきれず、涙目になるまでお腹を抱えて笑った。
周りの様子はどうだったか。
そして、当然のように手を差し伸べよう*]
赤いベレー帽 南沙絵
―文化祭に向けて―
[いつの間にか、夏は終わり。
秋の気配のする景色を窓外に、教室では文化祭の話し合い。
纏めるのは委員長か、厚生委員だろうか]
ねぇ、催し物なにがいいだろうね？
[なんて、<<写メら― 久方逍>>に問いかけてみた**]
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