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[使い終わった皿を出されれば、それを台所へ持ち運び洗う。
自身の食事はその後で、昼食の準備の前に台所で摂ればいい。
修道女としても女としてもかなり行儀が悪いが、娘はごく当たり前のようにそうしていた。]
[そしてここにも、台所を食卓にしている男が一人>>94]
おはようございます、マコト様。
[下げられた皿を洗う手を止めることなく、墓守の顔を見ることもなく口にする。
娘の対応は、塩のような態度を気にするような相手ではないと思っているからか。]
[目を合わされずとも全く意に介していない様子で、手が空いた時に水を入れたコップを男の近くに置いた。
ふと、彼が見つめる先の、揺れる赤と黄色と橙に気つき、娘も少しの間だけそれを見つめる。
その視線は、怪訝そうなものだったけれど。]
……おはようございます、キリク様。
[やがて現れた牧師の男>>95に、若干目が泳ぐ。
シチューとパンは彼が自身でよそっていたので、娘は水の入ったコップのみ用意して、台所を出る彼についていく。]
はあ……ええと、ありがとうございます?
十字架は……手伝う、だけでしたら。
[自分でもびっくりするほど薄い反応である。
神に仕える者である彼なら、きっととっくに気づいているのだろう。
今は気づいていなくとも、いずれは気づく。
自分が修道女などではないことに。]
[他者を様付けにしている理由も、そこにある。
とりあえず様を付けておけば役職者への呼称をいちいち気にしなくてもいいだろう、と*]
― 牧師との初対面 ―
……牧師……様?
[同居人となった彼の肩書きを聞いたとき、ぴくりと震えた娘の肩を、彼は見ていただろうか。
そして、]
ええと……
神父様ということでよろしいのですか……?
[頓珍漢な問いが口から出た。
不審がられたなら、「まだ新米で、宗派などに詳しくなくて」と誤魔化そうとしたけれど、随分お粗末な対応だ。
以来、娘はなんとなく彼を避けるようになっていた。
正式な結社員となって身分が確立されるまでは、自身の素性を暴露されたくはないから**]
[人狼騒動に遭ったこと、それを感じさせないレーナだが、
ふとしたときにその爪痕を感じさせることがあった。
周りに以前からの知り合いがいたならばわかったかもしれないが、どうやらレーナは、以前の記憶が曖昧になっているようだった。]
『……ごめんなさい、わからないんです……』
[そう誰かに言っているのを聞いた人もいるかもしれない。
村人以外の知り合いのことは、あまり覚えていないようだった。]
……大丈夫、だよ。
ここにいれば大丈夫って、連れてきてくれた人も言ってたじゃない。
[何かを思い出したのか顔を曇らせる。
自分自身に言い聞かせるように呟いた。]
……私は………
[普段はしない険しい表情。
無意識にか、胸元で揺れていた赤い石の首飾りを、ぎゅっと握った。*]
─ 資料室 ─
手が足りない時は、言ってね。
洗い物なんかは、手伝えるから……。
[ニイナからトレイを受けとり、そう伝える。
食事はニイナやクリスタらが作ってくれるし、水場を回らずに来たからレーナ辺りが洗濯も済ませているかもしれない。やれる事をして、なるべく休んでいたくない]
……半分こね。お行儀よくしなくちゃいけませんよ。
[トレイを机に上げて、妹に向けているのか友に向けているのか曖昧な言葉を虚空にぶつぶつ呟き、ふと振り向いた]
そうだ、能力者の統計を取った記録が見つかったの。
余裕があったら、ランスさんに言付けて貰えると嬉しいのだけど…。
[彼女が慕うグサヴィエがこの間探していた資料を思い出したからだった。受けて貰えるなら、手渡してホッとして見せただろう*]
[ずちゃり、と血に濡れた手が滑る。]
浄化しなくてはいけない。
浄化しなくてはいけない。
…………いけない。
[震える声で、震える手で。
祖父が犠牲者にそうしていたように、今は犠牲者になった祖父の身体を集める。
「ヤメロ」とか「ホントニシッカリシテクレ」とか、友の声が聞こえるが意味は分からない。]
うるさい、しっかりしている。
[祖父の死に動けずにいた男は、その時からひたすら『墓守』としての役目を果そうとし続けていた。]
炎は穢れを浄化するんですよ。
[独り言のように呟く。
男が村を燃やし尽くそうとしていたことを彼女は知っているのかどうか。]
前に少し話ししたでしょう。
変わった風習があるって。
[結社員に止められて、結局燃せたのは一部の死体を安置していた場所だけ。
その浄化の炎の中に男の祖父が居た事は、無意識的にも真っ先に弔う事を望んだからだろう。]
―自分が六つであった頃:とある貧民街―
『追え!逃がすな!あのガキだ!』
[響き渡る怒号を背にひた走る。抱えているのは小銭の入った小袋。
息が切れようが足がもつれようが、逃げなければ、死ぬ。
寝食を得る為に入った集団は、大きな犯罪組織の端くれで。
細々した盗みを繰り返しては、元締めにその大半を奪われる。
だから、1日につきパンを一切れ食べられれば、良い方。
二年前に母親から捨てられて以来、そんな生活に縋り付いていた。
勿論、父親の顔など知らない。
ココに居られなくなったら、生きられない、死ぬ。
それだけは嫌だ、ごはんを食べたい、生きたい。
そう信じ込んで、日々盗みを働いていた。
ある夜中、元締めを含む数人の話を聞いてしまうまでは。]
[至極簡単な話。考えればわかるのに何故。
四つの子供に『お前らの生活を良くするために、この金は使うからな』という言葉を疑える程の頭が無かったからか。
五つの頃には日々に追われ、考える余裕など無かったからか。無意識のうちに見ないようにしてしまっていたか。
それでも、六つになった自分は聞いてしまった、見てしまった。]
『ガキどもに稼がせて俺らは好き放題、最高だなァオイ!』
[そういって高笑いをし、酒を飲み交わす数人の姿を。
駄目だ。と思った。このままじゃ駄目だと。
だから逃げた。着の身着のまま、裸足で逃げ出した。けど、捕まった。殴られた。蹴られた。]
『ちょっと寝てな、アレをやってやらァ。行き場なんざねえように、なァ?』
[挙げ句の果てにはそう告げられたかと思うと、一際大きな衝撃の後、視界は暗転。次に目が覚めた時には、目の下、頬骨に被さるように、粗雑な彫り込みで組織のマークが記されていた。
その時いた近辺でなら一発で其処と関係があるものだとわかる、刻印が。]
『じゃ、精々ガンバレよ?』
[そうして笑って送り出された、といえば聞こえはいい。
つまりは放り出されたのだ。消えない刻印を記されたまま。]
― 七つになる頃:とある村 ―
[刻印の意味を悟られぬ場所を求め、街を一つ、二つ、また一つと越えて、辿り着いた小さな村。
半ばボロ布になった衣服を纏い、顔に妙な模様がある行き倒れの自分を、有難いことに行き着いた村の人々は助けてくれた。
商店を営む老夫婦の元、すくすくと育つ事が叶い、友人も出来た。夢のようだと、思った。
唯一、刺青だけは包帯を巻いて隠していたが。]
― それから ―
[十年ほど経って、老夫婦が亡くなったのを機に、半年ほど村を離れた。
顔に残るソレを誤魔化すために、自分で彫師とまでは行かずとも技術を得るべく。
そうして、気懸りだったソレの上から広く模様を描き、包帯を取って村へ戻った。
商店を継いで、平和な日々を過ごせていた。
と、まあ、此処までが、めでたく終わった平和な話だ。
村で騒動が起こる、あの時までの。]*
― 旅の途中 ―
[娘は立ち寄った村で働いては、幾らかの金を稼いでいた。
今日を生き延びる為、明日を生きる為のもの。
金を得る度に服を買い換えて以前の面影を薄れさせていたため、残る金は多くなかったけれど。]
…………シスター?
[道中、倒れている老いた女性を発見した>>82
着ているものから、修道女のようだった。
獣や賊に襲われた形跡はない。道に迷って力尽きたのだろう。]
[まだ綺麗な修道服へ手を伸ばし、躊躇なく剥いだ。
これならば違和感なく体の大部分を隠せる。
太腿に刻まれている“アレ”だって。]
[修道服に身を包んだ娘は、その場を去って次の村へと向かう。
娘の去った場所に、埋葬の跡を残して*]
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