情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
− 食堂 −
[今の今まで自分達の立場を忘れていた様な
修道女の様子>>87に苦笑する。
その頭を撫でてやりたいが、それは自ら歩こうとする
彼女にするべきことではない。]
保護してくれるかどうかなんて思わなくて良いよ。
二度も騒動を生き残る優秀な結社員だ。
向こうから頭を下げて貰う位の気概で行こうじゃないか。
[命を落とした者に心を向けているとまでは気付かずに
共に行こうと手を差し出した。]
逆戻りしたくなったとしても。
戻らないんだよ。
[マイダが人間であれば、
その心はどれだけ傷付いているだろう。
いや、人間ではなく、狼だとしても。
演技では無く、前に進まないのなら。]
前に進むのを止めたら、駄目なんだよ。
[どちらかしか生き残れないのだから。]
そうだね。
あまり振り回せないかもしれないけど。
[武器をと勧める修道女>>90に頷いて、
手斧や鋤があれば良いと思ったが、嵐の中出て行くのは
体力を消耗するだけだ。
使い慣れた包丁と意味は成さないだろうが、
鍋の蓋を盾代わりにそれぞれ片手に取った。]
ふふ。
お城の騎士様みたいだろ?
[こんな時なのに、こんな時だからか。
笑顔を見せる修道女に、おどけた様に笑い掛けて、
礼拝堂へと歩き出した。]
[生まれたときは、シャルロッテだった。
家族の愛情が憐憫だと知ってからは、シャルロッテを封じてしまったけれど。
――それでも、家族のつけてくれた名前だった。]
[売られてからは、シャリーだった。
シャルロッテの愛称であり仕事上の名前。
そう呼ばれる度に、自分はもうあの頃に戻れないのだと実感していた。]
[逃げた先で、ステビアになった。
自分には勿体無いと思ったけれど。
彼女の娘になったような気がして、少し胸が暖かかった。]
[旅の途中で、クリスタになった。
自分のものでない、他者から奪った名前。
生き延びられたら、返さなければ。]
[シャルロッテも、シャリーも、ステビアも。
今は自分の名前ではない。]
[クリスタも、本当の名前ではない。]
[私は、生まれたときからずっと私。
けれど、その私は、今、]
― 礼拝堂 ―
マイダ様……。
……いえ、
who are you ?
――貴女は誰ですか?
[――誰、なのだろう?]
[扉を開けば、正面のベンチに腰掛けるマイダの姿がそこにあった。]
[彼女に投げた問いは、自分への問いのような気もした。]
− 礼拝堂 −
[礼拝堂で待つマイダか、共に歩くクリスタか。
どちらかが人狼であるのは間違いない。
もっとマイダと話していれば、狼だと思ったのは
クリスタかも知れなかった。
それが心残りだと思わないわけはない。]
マイダ……。
1つ聞いても良いかい?
[壁際のベンチに腰掛けたマイダ>>91に目を細め、
静かに問い掛ける。
彼女はその手に何か持っているのだろうか。
血の匂いがこびり付いた神などいる筈の無い場所に、
当然の様に座る姿こそ異様だった。]
……マイダ……いいや、キリク……。
あんたは……神に何を祈ってたんだい?
[宿を手伝い笑っていたあの時から、そうだとすれば。
何を思っていたのだろう。
それだけは知りたかった*]
[ who are you ?
――貴女は誰ですか?]
[修道女の問い掛け>>98に目を閉じた。
静かな彼女の問いは、誰の上にも降り注ぐ様に聞こえて。
ゆっくりと開いた目は何1つ見逃すまいと、
マイダを見つめていた*]
― 礼拝室 ―
私……?
『私』は私にとっての『私』で、クリスタさんと、ヤーニカさんが『マイダ』って呼ぶ人だよ?
[2人から発せられた問いは、予期していたものとは違った。
反応を装う必要もなく、小首を傾げて考える]
クリスタさんは……どうして今私を『マイダ』って呼んだの?
私の、顔でしょう?だから、この顔の私は『マイダ』だよ。
[足を小さくゆらゆらと揺らしながら、自らに確かめるようにぽつり、ぽつり、と答えた]
でもヤーニカさんは、私を『キリク』って呼びました。
それは、どうしてですか?
ううん、聞かれていることに答えなくちゃだめよね。
私は……あの人が何を祈っていたのかは知りません。
でも、神様はいつも目をつぶってるんだよって言ってました。
[2人はもう心を決めたのだろう。ならば]
もう、決めたんですね。
2人が決心したなら…私はもうそれでいいの。
ここを……
[弱弱しく笑いながら、胸に手を当てる。
主のない心臓がまだ脈を打っている]
さいごに私からも一つだけ聞かせてください。
この雨は、もうすぐ止むとおもうんです。
そうしたら2人は、どうするのですか?
雨が上がって、秋が来て、雪が降って花が咲いたら……
どこへ行って、何をするんですか?
……わたしは、もうそれを見ることは出来ないから。
あなたたちの、これからを知りたいの。
[諦めたように微笑みながら目を閉じる]
[しばし呼吸をして、再び瞼を開く]
クリスタさん。
あの日、礼拝室に来てくれたとき、嬉しかったんです。
いつも下を向いていても、本当は前を向きたいんだって分かったから。
約束してくれますか?
自ら命を絶ったりしないって。誰のことも忘れないで。
ヤーニカさんも……元気でね。
アップルパイ、美味しかった。とっても懐かしい味。
だからね、ヤーニカさん。
ヤーニカさんをおかみさん、って呼んでた人の中には……
本当はおかあさん、って呼びたかった人もいたんじゃないかな。
[そこまで言って口を閉ざし、受け入れるように両手を広げた。
瞼を閉じることはなく、2人をじいっと見つめたまま]*
− 礼拝堂 −
[マイダは悟った様に。堰を切って話し出す。
儚げな、それこそランスの周りを飾っていた花の妖精と
見紛うマイダに心が揺れそうになった。]
何故キリクって呼んだかって?
[真っ直ぐに見詰めてくる瞳から逃げないように、
何度か深呼吸を繰り返して退くものかと力を込めた。]
この騒動の始まりが「キリク」だったからだよ。
[それはそのままマイダが人狼だと告げている事に等しい。
逸らすわけにはいかないと、前を向いたまま。]
ああ、長かった。
[声が震えたのはやっと待ち望んだ時が訪れたからだ]
君たちのこれからを……
知ることが出来ないのだけ本当に残念だ。
神様は目を瞑っている。
だったら、あたしは見続けてやるよ。
人狼は化け物かもしれない。
判り合えない。
判り合えないだけで、あたし達と同じ。
生きようとしている。
どちらかしか生きられない。それだけだ。
だからあたしは人間の味方だけど。
人狼の生き様も見届けようと思う。
見届けて、人狼が生きられなかった分も全部ひっくるめて。
あたしは生きる。
[先が無い事を悟り、抵抗も諦めた様に命を差し出そうと
すら見えるマイダに必死に揺るぐまいと耐えて、
自分の逃げ道を塞ぐ様に口にした。]
[遺される言葉の重さ>>105に包丁を持つ手が震えた。
だがその言葉が、どうしようも無くキリクだと。
笑いながら薪割りを手伝ってくれて。
風呂を沸かすのに火が煙たいと涙目になって。
自分のアップルパイを美味しいと言ってくれて。]
……また。
あの宿であんたに会えると思っていた。
子供が産まれたら、あんたに洗礼を頼みたかった。
お礼に少しのお酒とアップルパイと、
一冬の宿位は提供したかった。
[ああ、そうだ。
ここに居るのは、“キリク”なんだ。
否――もしかすればキリクですらない誰かか。
彼女の呼ぶ名>>100に、今更のように思い出す。
事件が起こるまでは、確かに“キリク”として自分達と生活を共にしていた。
「もし欲しいものが何もないのだとしたら、なぜあなたは今も生きているのですか?」
「自身を見つめ、何かを望みたいと願いを探ることもまた祈りだと思っていますよ。」
「赦されないと思うなら、まずは赦されることを願えばいい。」
礼拝堂で聞いた言葉。
あれは、もしかしたら、彼自身へ向けられていたものでもあったのだろうか。]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新