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[鬼どもの群れを為して歩く只中]
いやしかし。
かつて私が刃を向けた折には、
その身を差し出さんとした宮さまのこと。
案外、京のため身も心も投げ打たれるやも知れぬなあ。
また、あの穢れなき心のうちに鬼の棲まう余地あらば
鬼道へ身を投ずることもあるやも知れぬ。
さて、いずれにせよあの方のお考えなど
到底私には及びもつかぬ。どうなることやら。
それに。
桐弥が側へあるのなら、奴が邪魔立てするかも知れぬ。
[桐弥は死んだ、と言う声がある。]
[楽しげな笑いがあがる。]
ほう。
どうなることやら。
[二度、呟く。
かつて識であったものの去ったほうを見た。]
明輔というものに会ってみたいものだ。
[既にあれは我等が仲間、と言う声がある。
蟲ともまぐおうた、と言う声もある。]
ほう。
[鬼の群れから離れてゆこうとしたとき、
何処ぞで衣の裾へでもひっかけて来たものか、樹の葉がはらはらと舞った。
見れば、血で文字が綴ってある。]
おう。随分と熱心なことだなあ、恒仁よ……
[せせら笑いに似た笑みを浮かべ、その文を懐へ仕舞って進んだ。]
[その姿。二つ、目を閉じ、座る様は若宮様と呼ばれたる季久に礼を行っている風にも見え。
白き面は穢れを纏い、陰気を周囲に漂わせ、廃屋の温度は夜以外の理由でか寒さを感じさせる。
広がる墨色の衣、端はガチガチと音立て蟲が哂笑溢し蠢く。極彩色の輪は奇怪に歪み、朧に闇の中浮かび上がる。]
[目の前、現れたる怨に視線が上がる。
桐弥の体を支えたまま、視線は無我と呼ばれたものを見揺る]
……あなたは。
[名乗りを待つわけでもないが、こぼれた言葉ひとつ。
じぃ、と琥珀は蟲見揺る]
『 ク … ふ ふぅ 嗚 呼 …われら … 否 … 吾 を 知 ら ぬ も道理 よ の …』
[邂逅一番、禍ツ星は錆びついた刀のように、ざらりとした声を響かせた。目の前の心清い少年に呼び出されたように、怨の一部が持ち上がり、一瞬人の顔を形作り霧散した]
『 ぬ し が父居らね ば 』
『 吾 病臥さね ば この都 吾が 物 で あ った 事よ 』
[びくり、と]
[微かに戦くも父が槍玉に上がる聞けば琥珀は少しだけ硬度を増す]
…我が父になんの怨みがあるのですか。
そも、あなたは誰なのですか。
[心の不安押さえるように声は静か]
[今上帝末子を呼ぶ総毛立つような声を追い、鳶尾も進んだ。
花山院明輔も、式部卿宮の側へ居たとは、鬼どもから既に聞いていた。
但し、駆けるでもなく翔るでもなく、ゆるゆると
時には月なぞ眺めながら歩いた。]
怨めよ、
[笑みなど零す。
鳶尾にとっては都の行く末など、既にどうでも良いと言っても差し支えは無い。
式部卿宮が悩み、苦しむことがあれば良いと思った。]
『 われら は 都 の 穢れ よ 呪 よ … 』
[響き合う声は老若男女 … ]
『 京 積 年 の 埃と ぬ しら 軽んじた なァ ぁ 嗚 』
憎し 憎し 憎し … 憎し … 』
[揺ら 揺ら … 怨念の塊、負、渦巻く想いは一つの言葉に換言されるのみ]
『 赦 さぬ 』
[視線を禍ツ星から外さずに少年は遺骸を横たえる。
ふ、と短刀に気付いてそれを手にするもあくまで鞘払う気配なく]
…軽んじたつもりはありません。
気に障るなら謝りましょう。
……ですが。
我が父を脅かすことは、何人たりとも、赦しません。
[するり立ち上がり、相対する]
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