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──橘の中将の屋敷・廊下──
[急ぎとあらば礼も置き去りに門をも超え、中将の私室からはすこし離れた廊下へ──以前に来たからおおまかのつくりは識っていた]
[まだ血の匂いの届かぬ場所であれど、
慌しく動くものたちの気配は遠く近く感じる。]
[…白藤が行く先を見やる。
門へと向かう其の様子に、少し考えていたが]
…どうしたのです?
[声を掛けつつ。首に手をやりつつも後を追う]
[――穢れていた
血腥く 闇と紅を孕んで
幾つもの業(ごう)を 呪を 怨を その身に請けて
胎(なか)は たぽり たぽり と 巨きな穢れをおさめていた
ゆるりと繋がった刹那 跳ぶ一時の間に安倍影居に知れよう
その穢れは
一日や一月のものではあるまい
嗚呼もし その文を見たのが目の悪い花京院明輔という法師でなければ 既に半年を経た紙と墨の翳を知ったろうに]
一体何が起こったのだ!事を見たものはおらぬのか!
[部屋から出て、廊下の喧騒へと声を荒げる。だが混乱した者達はただこの状況から脱する為に叫び、そして混乱した様子で行き来するだけであった]
[門をくぐり、向かうは中将の寝所で、走る女房や従者らしき男たちから漏れる声を聞けば、中将のみに何かがあったことが判り]
……この、臭いは。
[進む足を止めて、若宮の裾を掴み]
若君様、行ってはなりませぬ。
お待ちを。
[行けば、若宮が気を落とすのは目に見えて、気を落とすだけでよいならまだ良いが、心神を喪失しなければ良いと]
─橘左大臣邸─
[基点となる場所を少し外し、勝手知ったる左大臣邸の適度な場所を到達点として結んだ。
いきなり邸内に出現したことになるが、幸い見咎める者も居らず。
ざわめく邸内の雰囲気を感じ取り、眦が吊り上がる。]
―大殿邸 門―
[首についての遣り取りは途切れ途切れにしか聞こえておらず。
泣くしろいおとこを見て眼を伏せた。]
……ひとが居たんでな。
[門が面する通りはひともまばらで、
ひどく寂しいものだった。
向いた先は星の落ちた方角のひとつ]
橘の屋敷――へ、ひとが集っているようだねぇ……。
[どうするか、と考える様子。
薄笑みは無く。]
おとこがおとこに首のかたちを褒められても困りますかねえ。
[と、何かを冗談でまぎらせてから、話をしようと思うたのか。]
…汐どの。
影居どのは、大殿の寝所に若宮さまが踏み入れてしまったことを嘆いておられたが、理があるとわたしも思う。
…大殿を喰らった犬の呪に一度触れてしまった汐どのも、また同じく。
今後の不安があるならば──花山院の屋敷に。
よろしいならば。
[おとこは碌に挨拶すらしておらぬ兄を見て、咄嗟の会話の流れに兄が汐を歓迎する様子に暗い目を細め、 暫しの沈黙ののち──]
ああ。
わたしも都にいる間は、花山院の屋敷に滞在いたしますがゆえ。
[星を負うたものたちだけが
なにかに引き寄せられるように
──橘 智鷹の屋敷へ 意識を向かわせる 足を運ばせる]
[星のみえぬおとこは、汐と白藤の背を送りながら、狐の声のかなしさに、わずかに眉を顰めたのだった。]
─橘左大臣邸─
──いってらっしゃいませ。
[辺りの喧騒をしても、既に事の起こったことは疑いようも無い。
ひたりと控えた姿は、図らずとも無我と同じく]
…何方が、何方があのような…。
[何かを垣間見てしまったのか、震えの止まらぬ肩を抱きます。
未だ其処に居る御方に、目を上げて問うのです。]
乱れた気持ちが収まりませぬ。
あの方をあのような目に遭わせた方に…同じ痛みをと希う。
そんな己の気持ちが恐ろしいのです。
うらみ、とは…このような心持ちの事を言うのですか?
人?
[白藤の言葉に緩く首を傾げるが。
門前に行く間際、法師の言葉には苦笑いし]
…首の形を褒めれる方は少ないでしょう。
ふむ…?
[話を聞いていたが、顎に手をやると]
…成る程。
見に来るだけでも関わった事になってしまうのですか…
それは…弱りました。ねぇ…
ええ、もし不安が募る様なれば…法師様の。
花山院のお屋敷にあがらせて頂きましょう…
[そう言うと、法師と師輔に頭を下げ、白藤の元へと]
[先ほど繋いだ刹那に察知した、黒白の式の負うた穢れの巨きさも気になっていたが、唯今はそれどころではなかった。
おとこには、何よりも大事な、確かめねばならぬことがあった。
──凶相の陰陽師がずかずかと、橘中将の私室までほぼ一直線に足早に突き進む。
以前に幾度も左大臣や中将に呼ばれていた関係で、邸内で召し使われている者達も影居の顔を知っていたが、皆怖れた目で見詰めるばかり。
呼び止め、或いは遮ろうとした随身達でさえも、咄嗟に口を噤んで棒立ちとなる有様。]
……そいつは、
[白いおとこを見下ろして、ふっと眼を逸らし]
そう。
届かぬものすらもころす うらみ さ。
野のいきものであるおまえでさえも、抱くか。それを。
[眼を閉じて]
うらみだよ。
間違いなく。
それを抱くこと、よいか悪いかはおれにはわからんがね……。
[門前へと出れば。
居たのは陰陽師と…銀の髪の男]
…
[白藤を見て。銀髪の男を見て。
声を掛けようとするも。
聞こえてきた言葉には眉をひそめ。口を噤んだ]
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