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[酷い頭痛。そして薄れゆく意識。
この意識が本当に消えたら一体どうなるのか。次に気が付いた時に、”血だらけの光景を”見る事になるのか]
や、やめてくれ・・・
[力が入らず、その場にへたり込んでしまう]
──辱める。
ああ、貴男が辱めたかったのは やはり…
[淡色の宝玉のごどき若宮。] [やわらかな 春いろの 澄んだ──]
(六 条 式 部 卿 宮 季 久)
[おとこはわらい。身体に力が入らぬらしき、影秀の血濡れ手をおとこはふたたびひいた。]
あなたが、辱められたいのならば。
そうして差し上げましょうか。
何、男色と云うに貴男が中将になさったことと、さしたる違いはありません。
[その手を握って開くのです。
あのときの、夢か幻か判らぬときの、
力を込めた指の感触はいまだに。
彼の方が為ならば。
そう思いて為した事の恐れ多さよ。]
…あぁ。
[己が身を抱くようにして、狐は震え上がるのです。
野辺に住まう獣の分際で、求め乞う事の罪深さを。
非業の死を遂げたあの方の痛みを無念を、
そのおぞましき行い全て、仇に返して差し上げたい。
その想いは青白い焔となって、内から己の身を焼くのです。
堕ちて行く事の恐ろしさに、
自らの心根のおぞましさに、
失いて独りとなる心細さに。
縋れるは、彼の方だけ…と。]
[気分が優れぬと、部屋へと戻り、
身を折って震えているのです。]
…もはや、只の獣では居られませぬ。
[幾重にも、部屋を囲いし帳の経の。
その墨の香が未だ新しいを知って、
狐は筆跡を、白き指でそっと辿るのです。]
…あぁ、そのようなおぞましき獣にも、
貴方はお優しい…。
[いつしかそれに縋るように、狐は夢へと堕ちるのでした。]
─自邸・昼少し前の午前─
[屋敷の深奥、光届かぬ塗籠の中、
床に散らばる乱れた衣の、
その上におとこは肩膝立てて座って、紙燭の炎を見つめていた。]
[ふと目を落とし、その顔に浮かぶ淡い笑み、]
──季久さま…
[おとこの膝を枕に眠る、想い人。]
もはやあなたの身もこころも、魂魄も、永劫に私のもの、
死でも、わたしからあなたを奪い取れはしない。
あなたと私の魂を結びつけ、
未来永劫離れられぬ絆を結んだ、
あなたが私を嫌い憎もうとも逃げることは最早叶わぬ、
帰ることも許さぬ、どこへ逃げようとも必ず連れ戻す。
たとえ自ら命を絶とうとも、冥府の底から引き摺り出し、
あなたの骨を洗い、香焚いて、
反魂の術にて甦らせましょう。
−花山院邸→羅生門への道−
[花山院へと師輔の屍を乗せた車が来ても動じずにただ見やり、暫し黙したままどこか焦点の定まらぬ目で見ていたが、白藤が羅生門へ向かうというと、その後を付いていく]
(あれから、若君様はどうしたんだろう)
[道行きながら、六条院の邸での見知った顔を見つけ、声をかける]
若宮様が、いない?
[詳しいことは聞けなかったが、朝になったら姿が見えぬ、と聞き]
(昨日、あの後どこへ行ったんだ……)
[その者には羅生門で見たことは言えずに]
(若君様が付いていったのか、それともどちらかに浚われたのか。あいつの名前、なんと言ったっけ)
[白藤の後をその踵を見ながら歩いていたが、伏せた面には*焦りの見えた瞳が光っていた*]
また、私を殺そうとも私の想いは滅ぼせぬ、
その時はひとの理捨てた真正の鬼となりて、必ずや黄泉還(よみがえ)ってあなたのもとに参りましょう……
[おとこは想い人の淡い色の髪に指絡ませ、ゆっくりと撫でた。]
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