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いや。なによりも、
…・・兄を乗せた車がくる前に、わたしはこの屋敷を去ろう。
誰も わたしを花山院の主にしようとはするまいが。
すでに屍骸とは云え、兄の顔をみれば、おのれが何をしてかすか分かった物では無い。
[葛木のことばににこりと、指を立てて口元に当てる]
そのことは、ご内密に。
それにもう、その名は必要ないものだから。
それよりも、具合が悪そうだけど、大丈夫?
[口調も声ももう童のもので]
[兄の遺骸を乗せた車が、屋敷の門にたどり着く頃には、おとこは花山院の屋敷から姿を消していた。
門前で語り合う者たちは、車に遭遇するだろう。
そして、おとこが何時の間にか屋敷を抜け出していたことに驚くのかもしれなかった。──もしかすると、おとこの話を聞いていた*葛木をのぞいて*。]
そりゃあ残念。逢わぬ様に願うのみか。
[指でこめかみを押さえ。ふふ、と小さく]
望んでも手に入らぬ…手に入らぬならいっそ?
…それは…理解は、出来ぬ、かな。
[何処か歯切れが悪い。
薬師もそう思ったのか、困った様に笑い]
何、そう、思ったこととか。
そんな時になったことが、無いので、ねぇ…
[しばし、そのまま口を噤んでいたが。一言だけ口にした]
…あるさ。
[ゆぅらり] [ゆらり]
[路を行くおとこの姿は、水面に映った影のように揺れる]
[花山院師輔の抜け殻を乗せた車は、おとことすれ違うも、何故かおとこには気付かない。]
[葛木の様子に、ああ、と視線を落として。胸を手にやる様子には心配そうにその顔を覗き込み]
……人の世は、怖い。
特にこの京の町は。
[銀の髪の男。
目を伏せ、胸に手をやる様を見やれば。
小さく息をつき、視線を外した]
…薬じゃあ治せぬ者も居るって。事ですよねぇ…
[其れは、何処か自嘲めいて]
[おとこと並んだ 犬の呪は、行く路すがら
名もなき人々を 煮え滾る裡に取り込み 喰い殺す]
[首の無い] [はらわたの無い] [手足を欠いた]
[残骸と] [あかく染まった] [花のような沁みが 大路に残る]
遭ったときはま、足掻いてはみるさ。
[自分の後ろ髪を手で梳いて]
……そうかい?
おれはわからないでもない。
真似しようとは思わないがね。
[対照的にさらりと答える。
歯切れの悪さ、言葉では指摘しないが少し眼を細め]
あぁ――そうなったことがないなら、
実感はないだろうがね。
[深い色の目で。
あるさ。という言葉にはぽつりと]
――そうか。
…いえ、お気遣いなく。
[ゆっくりと息を整えて、なんとか笑みをつくるのです。]
人の世は…人の心は、恐ろしゅうございます。
[そしてその、恐ろしきものに、
次第に己も近づいていっているのです。
そう思うと、狐は思わず身を竦めるのでした。
穢れが次第に染みとなりゆく白い尾を、この目で検めるなど。
怖くて出来ぬままなのです。]
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