情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
ご無沙汰をしております
先日の騒ぎもあり大殿様のご無事をお伺いしに参ったのですが…
[通されたのは寝室。烏帽子だけを付けたその姿はまさに死人というべき顔色で]
大殿様…なんという…。
大方京の噂に中てられたのでございましょう。
信心深きは徳にございますが噂を信じ物の怪を呼び込むとはいけませぬ。何、すぐによくおなりです。どうか加持等を怠りないよう。
[取り繕うだけの見舞いの言葉をかける。少しやりとりをした後に障りがあるといけないとすぐに寝室を後にするが。
あれは手遅れだろう。しかしあくまで表向きは励ますように。庭の月白はどこかを見つめている。この屋敷に何か人あらざるものがいるのなら…きっとその気配を感じているに違いない]
―花山院邸―
[祓いを順に済ませていく。
おとこが誰であるかは白藤の与り知らぬ所。
外に訪れていた汐のことも、今は気づかず。
時折片目を閉じ、見える大殿の様子を伺っていた。
あの識がなそうとしていたのは]
(……形代?)
[つめたい清浄な水がはねる。
中将の姿が見えたところで、両目を閉じて
祓いの最後の声を紡いだ。]
うん。
内裏へ行く前に所々行こうと思うのだけど……ああ、そうだ。
[歩きながら、ふと思いだしたように件の大殿の邸を見に行くことを提案し]
羅城門を通って…行けるだろう?
留守。とは思わなかったな…
いや、私も色々歩き回っているのだし、言える言葉ではないのだが。
[禿の髪を一房摘み。指の中で弄りつ考える]
羅生門で一度助けられた以上、近づくというのは命知らずも良いとこ…か。
要り用の声がかかれば言うことがないのだが…
[ぶつぶつと呟きながら。其の指は髪を弄りつつ。
足を動かし始める]
仕方在るまい。
今の時間ならば市もやっておろう…
[ばさり。月白が飛んだ先にあったのは白い鳥。
はてさて、白い鳥が早いか鷹が早いか。
大きな羽音を立てて戻る鷹、しかし獲物は持っていない]
如何した?月白。なんぞ獲物でも見つけたか?
[屋敷を後にしようとした矢先のこと]
そういえばあちらの従者が言っていたな。
なにやら白い者が大殿に憑いていたという。
そやつは捕まったらしいが…面白い、一度物の怪というものを見てみたかった。
[くっと喉を鳴らして少し笑う。鷹はなおも屋敷をねめつけるが流石に憑かれているとはいえ大殿の屋敷で鷹狩をするわけにもいかない]
羅生門を通り大殿へ、ですか。
[少し眉間に皺が寄るが]
確かに少々回り道にはなりますが、問題ございませぬ。
[厭なにおいがするような気もするが、自身の好奇心も含め反対はしなかった]
[終了をあらわす、一礼。
髪を結ぶ飾り紐の先、翡翠がちり、と鳴る。]
――……。
[周りの空気は幾分和らいだか、
しかしやはり歓迎する雰囲気ではない様子。]
(まったく、奇妙なことだ)
[面を上げ、瞳に陰のある男を見た。一歩下がる。
礼を謂われたならいいえ、と首を振り。
おとこが言葉を続けるとそのまま耳を傾けた。]
……羅生門、ですか?
[あのようなところで何をしていたのか、と思うが
心の中にとどめて]
…嫌だったら、やめるけれど…
[寄った眉に少しだけ自然と下げて。
歩きながらもきょろきょろと辺りを見回すのは周りの物珍しさゆえ。
車の中から見るのと、歩いてみるのではやはり違う]
…やはり、町は面白いね。
[辺りを見る瞳はきらきらと輝いて]
・・・否。そのような事はありませぬ。
羅生門もまた立派な建築物でございます故、是非その姿を拝見しに参りましょう。
[その表情には弱い。それも仕えてから何一つ変わらぬ事]
[語られる話はどうにもやはり、
根の深い何かの繋がりを感じざるを得ないことであった。
白い識神の話がちらと出たときは、
2度、瞬きをした。
それはもしや。]
……大殿さまの屋敷にて、
そのような姿を見たやもしれませんが。
[周りの花山院ゆかりと思われるものたちが
特に会話に言葉を差し挟まないのは奇妙であったが
どこか疎むような視線を思えば仕方のないことであったのだろうか、記憶についてなどは今の白藤には分からない。]
大殿さまの屋敷に、共に来られますかな?
おれはかまいませんが……。
[――咎めだては、やはりされないようだ。]
─回想─
[左大臣邸、去り際に吐き捨てるようにおとこは中将に囁いた。]
此度の怪異について、天文博士らの方から事前に何の報告も無かったと言うが、ある意味ではそれは当たり前のことなのだ。
怪異の跋扈は今に始まったことではない。
もう遥か以前から凶兆は幾度と無く現われてきた。
今のみやこの有様を見よ。
民草は餓え、死人のみならずまだ生きている病人までが大路に捨てられ、夜盗の類が横行している。
だが、誰も、
……いや。
言っても詮無いことか。
……いいの?
[ちらり、と視線をあげて首をかしげる。
確認するように。
叱られた仔犬のようにも見えた]
うん…そうだね。
壮麗な建築だから、一度間近で見てみたいと思っていたんだ。
[再び歩き出しながら、にこりと微笑んで瞳細める]
ありがと、影秀。
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新