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セイバー 足利尊氏 に 10人が投票した。
鴻 みちる に 1人が投票した。
セイバー 足利尊氏 は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、鴻 みちる が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、アサシン シェムハザ、リリン リリーリンリン、キャスター メルカトル、アルフレート ローヴァイン、ランサー ディオメデス、妹尾柊、「管理人」 鳴木素子、トゥルバドール クレティアン、ブライジンガー 諒 の 9 名。
― ??? ―
街に生き、すれ違う多くの人々は、見上げねば顔の判別がつかない大人ばかりで、少年にとっては石造りの建物と変わりはない。――その中で、視線が合い、声をかけられるとすれば、やはり同じ年頃の少年だった。
石をそのまま削り出したような槍を握り締めたまま、少年は答える。槍を振るっている途中で転んだのか、頬には擦り傷のようなものがついていた。
「なあ。お前、どうしていつも外で槍を振ってるんだ? 槍ばっか鍛えたってしょうがないだろ。テュデウスの息子。相手は戦車だって馬だって使ってくるぜ、きっと」
テゥデウスの息子と呼んだ彼は、家路につく少年の後ろをついて回った。変わらず多く響く大人達の喧騒の中、二人分の小さな足音が鳴っていた。
「…………僕には父さんみたいな才能なんて無いから、馬なんて習ってる暇は無い。お前みたいに、頭だってよくないんだ。カパネウスの息子」
「でもさー。テュデウスの息子」
「……テュデウスの息子テュデウスの息子って言うな。僕にはディオメデスという名前がある」
「おれにだってステネロスっていう名前がある」
片や振り返り。片や腕を組んだまま。二人の少年は、暫し睨み合っていた。
― ??? ―
「ねえ、聞いた? この街にも、酒場がオープンしたそうよ」
「嗚呼。そういえば、この前に流れ着いた物売りの彼がそんなことを言っていたな。ようやく準備ができたのか」
武器庫の整備をしていた王は、振り返りながらそう答えた。鉄に汚れた顔は、常には見せないほどの柔らかなもの。
「どんなお店なのかしら」
「なら、今夜辺り行ってみようか」
立てかけられた武器を眺めていた女は、目をまるくした。
「私達が行ったら、皆に驚かれてしまうでしょう?」
「気にしなくとも、俺がそういう人間だと大体の民は知っている。民と喜びを共有せずして何が王だというのか。それに、心配ならステネロスの奴でも連れて行けばいい。あいつなら、上手く屁理屈をこねてくれることだろう」
多くの武具に囲われて、王は少年のように笑う。それは女と、もう一人の前でしか見せない稀な表情。女もつられて表情を綻ばせ、頷きながら小さく感謝の意を添えた。その言葉を聞いて、王はまた、小さく笑った。
― ??? ―
――潮騒が鳴る。
大地の果てに広がるとされた海は、かつて見渡したアルゴスの丘のように何も無い。雲は風に吹かれるに任せ、陽の照り返す水面が眩しく薫る。空を渡る鳥だけは、丘に見た群れより少しばかり少なく、鳴き声はより高く、遠くにと響いていた。
「――――嗚呼。分かっている」
全ては今際の夢だ、と男は海の波間を瞳に映した。それは常と変わらない、物腰と言葉と同化したような、静かな眼差しだった。
平原のように広がる最果ての海に幻視するものは、帰ることの叶わない故郷に残した友と妻。そして、城下に住まう民の姿。彼らがどのような道を行き、どのように繁栄し、どのように時代を築くのか――、そこに自らが共に在れないことを、かつて王であった男は少しばかり残念に思った。
「礼を言おう。今までよく、俺に付き合ってくれたな」
手にしていた槍を、海へと投げ入れる。既に錆び付き、武器としての役目を終え、かつてあった灰色すらも失った生涯を共にしたもの。
――もしもこの夢にかの女神が気付き、その姿を見たならば、きっと叱咤されたことだろうと、ディオメデスは幽かに笑った。
神の声も、既に届かない。此処には届かない。海を目の当たりにしたその景色が夢であるからなのか、それとも死期が迫っているのか。
全ては、彼にとっての関心の外。
ディオメデスは静かに、沈んでいく槍を*眺めていた*。
― 西ブロック 土手近く ―
[次より今がいいと言っても、その先を目指して逝ってしまった。
いや違う、と胸の奥がみしみしと軋む。
この手で、私の手で――殺した。
握りしめた手には、ブライから貰った宝石。
そうだとしても、どうすれば「生きる」事ができるのか。]
……っ
[気がつけば朝だった。
土手を歩く足取りは遅く、止まっては戻って、
みちるを飲みこんだ地を眺めるを繰り返していた。
昇る太陽が目に眩しく、キラキラと陽を浴びて流れる川を見下ろす。]
―西ブロック・拠点・庭園―
[………気がつくと、庭園の一番大きな楠の木に寄りかかるように寝ていた。]
……あ れぇ…僕 ―――っつ!!
[起き上がろうとすれば、右腕の痛みで一気に眼が覚め ]
あ、ぁ…あれからレティにここに連れてきて貰った、ん、だっけ?
[右腕は自分で魔術薬を塗ったのだろうか。傷だけは塞がって
脇腹もどす黒い痣を残すのみとなってはいたが…
傍らには英霊が疲弊した様子で横たわっていた。]
[木漏れ日が優しく僕達を包み、楠の木が優しく謳っている。
そっと、木の幹に額を付けると…]
君が魔力を分けてくれたの?
思い出したよ… ――君は僕が生まれた日に
母と父と祖母が、僕の成長≠願って植えた…
―兄弟―
僕…一人ぼっちじゃなかったんだ ねぇ…
[一筋の涙が頬を伝った ]
[弱い、けれど消えるまでは至らない。
そんな状態で、何時間こうしていたか―――。]
― ― ―。
[乾いた唇で、誰かの名を呼び、
繋いでいた手が下の方で空を掴んだ。
ざり、ざり、と足を引きずるように歩き出す。
足は教会の方を目指して向かうけれど、
疲弊した身体での足取りは遅いまま。]
[――昏々と眠り続ける。
否、眠っているように見えるだけか。
英霊は本来、睡眠を必要としない。
眠らなくとも、活動を続けることが出来る。
昔、昔のことだ。
――眠らずに、歌を編み、言葉を奏で続けられればどんなによいだろうと、生前のクレティアンは仕える主にふと零したことがある。夢の中にも宝石は落ちているが、それを書き付けるだけの時間が足りない。
「まるで物語の虜なのね」
それを聞いた主――王女マリー・ド・フランス マリーは笑った。
クレティアンは、そうですね、きっと、渇いているのですよ。渇いて、飢えて、ほっしって居るのだと――]
[袖で零れた涙を拭いさると、傍らの英霊の傷に手当を施す。
戦いの壮絶さを物語るような刀傷…]
…レティ、ごめんね。
僕にもっと力があったなら…こんなに、酷い傷は負わなかったろうに…
[無いものは仕方がない、、、どんなに絞りだそうとも…
コップに入る水の量は増やせない。
ならば他のもので補うしかなく、その為の知恵を絞るしかないのだろう。]
―西拠点―
っ ……、 ――ん、……
[瑞々しい、朝露のような魔力一滴。
身体を起こせるまでに至ると
詩人は遠い記憶の水底から浮上した。
さやさやと木々がささやき、
爽やかな香りを届ける。
そうか、――あのあと、倒れこんでしまったのか、と。未だ残る切り傷の痛みで一気に覚醒し、ゆっくり体を起こす]
……ヒイラギ、……
[――嗚呼、無事だった。安堵の溜息。]
いいや、……謝ることなんて、ない。
……貴方がいたから、彼を、討てたのだから。
……足利さまも、感慨深そう、だったよ
[ふ、と。眼を細めた。]
――…足利尊氏…が?
そ、そっかぁ…少しでも役に立てたんだね。
よかったぁ。
[心の中で深く「大河ドラマ」に感謝した。]
さあ、朝ご飯を食べなくちゃ。
少しでも魔力の回復に勤めよう。
[残る英霊は少ない…この平和が何時までも続くわけでは無いのだから…]
――ええ、とても。
[タイガドラマ――なお詩人の中で未だその正体は知れない。]
よく寝て、よく食べて、
休息をとらねばならないね。
……まるで人間だったときのようだな。
[魔力が厳しいというのに、
なにが楽しいのかくすりとクレティアンは、笑って。]
[ふと、歩き出したとき
何処に引っかかっていたのか、はらり、と
何かが落ちたのを掌で受け止める。]
…… はなびら?
[かけら、一片。
捉え、握り締める前に溶けるように消えた。
眼を伏せたまま、つと尋ねる]
……ねえヒイラギ、あのとき、
足利さまが舞わせた花は、なんというのですか。
……彼が行っていた、梅、ですか。
[梅の花、その仔細を詩人は知らない。
のばらにすこし似ている気がしたが、それだけで。
詩人は空を見上げた/見下ろして]
……「誰も、憎みたくなかった。
……殺したく、なかった。」
[重ねるように、小さく呟いた。
また、新たな階層が生まれるのだろう。
其処にあの見事な花は咲くのだろうか。**]
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