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バーサーカー ヘイズレク に 12人が投票した。
ブライジンガー 諒 に 1人が投票した。
バーサーカー ヘイズレク は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、赤竜パピー (羽鐘辰) が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、アサシン シェムハザ、リリン リリーリンリン、セイバー 足利尊氏、鴻 みちる、キャスター メルカトル、アルフレート ローヴァイン、ランサー ディオメデス、妹尾柊、「管理人」 鳴木素子、トゥルバドール クレティアン、ブライジンガー 諒 の 11 名。
― 回想・第一階層東・病院前 ―
[――運命を狂わされた王たる者が、闇夜に溶けて後。
美しくも儚い満天の星が、彼の在った場所に瞬いている。
月の下で我こそ映えんと瞬く星達。
されど、その一角は、何か黒いものに切り取られている。
それが何であるか、注視しようとして――、声がかかった。]
…………、賛辞、ありがたく頂戴しよう。
だが、貴君の大地の理無ければ、
……彼を眠らせるには足らなかっただろう。
[明らかに正気を失っていたサーヴァント。
自身もアルゴスの王であったランサーにとって
彼がどこかの王族であったことは見て取れた。
その身が、狂気に囚われるまでの経緯は仔細知らずとも
――彼のマスターであったらしき、竜も息絶えているのを見れば
意を汚す何かが在ったことは、想像に難くなかった。]
――感謝する。
[そうして。その場に集ったサーヴァントを見やる。
キャスター。騎士。リリンのサーヴァント。]
間隙を封じるその剣戟。……見事であった。
[別れたばかりのリリンのサーヴァントには、その確かな功績を、短くも惜しみなく、賛辞した。
そうして最後に、物語を束ねし騎士を見やれば
――怒りに染まった目は、遥か虚空を睨んでいて]
―――――、…………。
[追うように空を仰げば、――先ほどの、黒く切り取られた空。
否。それは紛れも無く、黒き翼を持ちし天使の姿。
悪態の内容までも聞こえずとも、その歪んだ表情もまた、騎士とは異なる怒りに満ちている。ランサーは双眼を以って片翼の天使の姿を焼付け――呟いた。]
あれが今宵の元凶。神の使い、シェムハザか。
[静かな声が、風に乗る。
灰色に身を纏いし槍兵は、黒翼が視界から消えて去るまで、じっと見つめ続けていた。]
…………。失礼する。
[みちると名乗った少女を抱きしめるキャスターを冷静に眺め、冷静に辞する言葉を口にする。思い出される公園での様子は一瞬。ランサーはその愛の形を崩さぬようにと、周囲に一礼し、霊体化してマスターと共に軽トラックへと*向かった。*]
ー病院前ー
[やっと見つけた時には、英霊はぼろぼろだった。
令呪は残り一つ。左目は、まだ痛いまま。
自分を包む腕に、背伸びをしてぽふん、と慰めるように背を撫でる]
…じゃあ、おうち帰ったらごはん食べようね。
みちる、おなかすいちゃった。
[ぽふん、ぽふ。
頬をちょっとゆるめてから提案した。
キャスターの食事になるべきだったベーコンエッグサンドはランサーの腹の中だ。
ちょっとこの場所を見て回りたいのかちょろちょろと痕跡を歩いて回った後、手を繋いで家への帰路を目指す。
きっと置いて来なさいと怒られるから、こっそりこっそり。
黒い羽をカバンの中にしまい込んだ**]
―回想:東地区 戦いの後―
――……いいえ、
[>>4:408 キャスターの言葉に、緩やかに一度、眼を閉じる。
滲む怒りを抑えるように。]
どうかお気になさいますな。
止めねば、皆殺されていました。
[吟遊詩人は己の騎士――ペルスヴァルと共に一礼を向ける。]
それに、助けられたのは私もです。
感謝を。
[ふ、とそれから小さく息を吐く。
豊かな衣の下は騎士の受けた傷のフィードバックで鋭く痛むも見せぬは矜持であり―ー]
―回想:東地区 戦いの後―
[あまりの静けさに、自分一人世界から取り残されてしまったのかと不安になり…植え込みから這い出した。]
…レティ?
[数名の英霊や魔術師と共に立ち尽くすレティの側に、、、
覚束ない足取りで近寄る。
去りゆくキャスターとすれ違うも、彼は己のマスターのことで心が一杯のようだった。]
鴻さん、無事だったんだね。良かった…
―回想:東地区 戦いの後―
[胸元で手を握りしめる。]
……こんな屈辱的な方法で
願いを捻じ曲げる、なんて。
[――物語の途中へ、
まっ黒なインクをぶちまけた様な
穢され方ではないか。
ゆっくりと――槍の英霊へ、剣の英霊へ、視線を巡らせ。]
ご助力 ――感謝します。
[常より幾らか沈んだ声を落とした後、
ペルスヴァル、と小さく傍らの騎士を呼ぶ。
銀の騎士は頷くと、大地に縫い止めていた羽から槍を引き抜いた]
――ヒイラギ、……
[は、と金萌葱の眼を瞠る。
騎士と共に、駆け寄って――]
ヒイラギ、すみません、
……こんな、ぼろぼろになって、……――
[酷く心配そうに、
ヒイラギに視線を合わせて肩に手を触れる。それから、眼を伏せて]
討つより他、方法が見いだせなかった。
……、申し訳ありません。
[地に落ちた赤は、
血よりも鮮やかな竜の色。
ヒイラギが慕っていた彼らは最早この世にない。
――己が主の安全と、かの王子たちの誇り≪ものがたり≫を踏みにじるような所業に意識を奪われ、
少女が、槍に貫かれてなお形を残す黒い羽を拾いあげたのを知ることは、なく>>4 **]
ちょ、っ …レティ!怪我してるっ!!
[見上げる英霊のこめかみに、一筋の赤
そして、取った手も血濡れていた。]
急いで止血するから…じっとしていて
[魔力を込めた手をこめかみにそっと当てると、
見る々傷が塞がって行く…
自身の英霊だからこその快復で有るのだが、、、
続き衣の下の傷に手を当てると、見た目だけは傷が塞がったようだ。]
取りあえず、目に見える傷は塞がったけど…
一端家に帰って休もう?
[騎士と英霊を従え戦場跡を後ろにした…]
[英霊達が、ひと組、またもうひと組とその場から去る。
みちるの手が背をぽふぽふと撫ぜるひと時は静かに瞼を落とした。
みちるが周囲をちょろちょろしている時は、ようやく終わったのだという安堵に浸って上を仰ぎ見ていた。]
はい、帰りましょう。
[みちるが戻って来ると、周囲に一礼してその場を去る。
いつも通り手を繋いで洋館まで帰る道のり。みちるが、あの、黒い羽を鞄に入れた事にはまだ気付かないまま。]
みちる。
私、タケノコを食べてみたいです。
[帰路はいつもと変わらないご飯の話に花が咲いていた。**]
―西ブロック・拠点―
[自宅に辿り着くと、倒れ込むようにベットに崩れ落ちた。
英霊を二人分闘わせるだけの魔力を使ったのだ…
当たり前の話しである。
それでも死んだように眠った後、朝日が昇れば目を覚まし]
あーー昨日帰ってきてそのまま寝ちゃったんだぁ。
[鏡を見ればどろどろの真っ黒な顔や体のまま…
シャワーを浴びれば清潔な服に着替え、朝食の支度を始めた。]
レティにはカモミールティーだよ喉に良いんだって。
[簡単なサンドイッチとサラダを摘みながら、ミルクティーを片手に再び辞典や色々な宗教の教典、偉人伝などを調べ始める…]
― 5F・城塞都市 ―
[石材と煉瓦とに積まれた街並みは、素朴の一言に尽きた。
石畳が敷かれた路地からは、その威光を多くの民へ知らしめるように、どこからでも聖堂と城とが覗いている。
歩けば歩くほどに薫る、土と石とのにおい。
再現の中に在ってなお、民の息遣いが根付いた精巧なる再現。
都市を取り囲む二重の城壁。民を、王を、外敵から護らんと聳える防衛機構の一端――塔の一つへと登れば、その全てを一望することができた。]
――――、
[城壁の外側は、眼下に見える小さな町を除けば、傍に湛えられた水と、山の端までを彩る緑に溢れている。
強固な外殻とは裏腹に、空も、景観も、遮るものは何もない。]
[――リリンのサーヴァント。キャスター。物語を束ねし者。黒翼の王子。アーチャー。アヴェンジャー。そしてシェムハザ。
一同に会した昨夜の出来事で、八騎の全てと、その生き残りが割れた。そして残ったサーヴァントが皆宝具を撃ったとあれば、今の内に新たな階層を探索するが得策だろう――と言い出したのは、アルフレートだったか、ランサーだったか。
塔の上で、見張り兵のように佇むランサーは、無言のままに城塞の都市を眺めた後。元より何も無かったかのように、その場を*後にした。*]
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