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― 村長宅 ―
・・・すみません。
どなたか、手伝ってください。
[戻ってみれば、誰か起きているだろうか。
困った顔をしながら、カタリナはそう呼びかけた。
リーザさんには何も言わなかったが、どうやら宿屋に一旦戻ってみるつもりらしい。息子のところに行ったのかもしれないから、見に行ってみるとのことだった。
カタリナは特に何も言わずに見送った。
この事件の証拠が、暴かれる時が来たのかもしれない。
その瞬間に居合わせるのは、可哀想だと思ったから。]
[カタリナは、事件の真相はやはり村長が犯人だったのだろうと思っていた。
一体、井戸からは誰の遺体が出てくるだろう。
これで事件は幕引きだと考えていた。
ゲルトさんの事件より前に、隠された最初の事件でもあったのかもしれない。
それならもっとバレないようにしそうなものだが、眠くてそこまで頭が回らなかった。
人狼騒動連続殺人事件、とでも題して本になりそうだ。
二度目の殺害は衆人環視の元で行うという大胆なトリック。
目的の人物を殺害し終えれば人狼騒動も終わり。
思えば開票自体も村長が行っていたし、多数決だったかさえ怪しい処刑だ。
衆人環視の元で殺人を行うための手段として、人狼という名前を利用したのではないだろうか。
そんなことを、ぼんやりと思っていた。]
ー朝ー
[朝、目が覚めたら涙の跡が頬を彩っていた。オットーが起きていたなら心配されたろうか、もしかしたら彼はパンの仕込みに出掛けたかもしれない
ふと、寝るときににぎりしめていたハンカチが目にはいる。茶色の斑点がついた、くしゃくしゃのそれが
昨日自分に投げ渡されたハンカチが]
……洗わなきゃ。
兄ちゃん、言ってたもん。洗っておけって
[どこか虚ろを孕んだ瞳で居間に降りれば、にわかに騒がしい]
(ああ、ヴァルターがみつかったのかな?)
[傍目にはぼんやり形見のハンカチを握りしめているように見えたろうか]
(1晩ほの暗い井戸の底か……ざまぁみろ)
あ。ヨアヒムさん、おはようございます。
[昨日のことがあったので、ヨアヒムさんのことは心配だった。
大丈夫だったのだろうか、と思いながらもいつも通りに挨拶をする。]
[カタリナは、虚ろに腫れた眼を見て様子を察したようだった。
やはり、相当こたえていたのだろう。
ハンカチにもちらりと目をやるが、特に何も言わない。]
・・・。
[今のヨアヒムさんに、もっとショッキングな出来事を突きつけるのは酷に思えた。
場合によっては、村長を殺しにいってしまいかねない。
そう、カタリナはヨアヒムさんを見て思った。]
……あ、おはよう……
[カタリナから挨拶されれば、どこかぼんやりと返事をする
大切な親友と兄のように慕った人を1日のうちにふたりも失い憔悴しきった顔は彼女にどう映っただろうか]
・・・ヨアヒムさん。
もう少し、休まれたらどうです。
ひどい顔ですよ。
[カタリナはカタリナで人のことを言えなかったけれど。
心配そうに、そんな言葉をかけた。
井戸のことは、気をつかってヨアヒムさんには打ち明けなかった。]
[彼女の考えは知らぬまま、思考は巡る
アルビンは死に際、『本物』の人狼に助けを求めていた
つまり、まだいるのだろうーー人狼は
なら、仇を討つには処刑をまだまだ続ける必要がある
だって、兄ちゃんは言ってたもん。村長は狼に魅入られていたって
仇を。ゲルトの仇をうたなくちゃ
ぼんやり、そんな感じの外面ーー腹の中ではそんなことを考え]
[夢を見る
手足を縛られるアルビン、狂ったように叫ぶ村長
ヨアヒムの、フリーデルの泣き叫ぶ声
斧が振り下ろされる音
そして広がる赤の中 アルビンの 首が こちらを───]
…っ!!
[がばっと飛び起きる
息は荒い。嫌な汗も止まらない
浅い眠りを繰り返して、何度も何度も同じ夢を見て
繰り返される、昨日の悪夢]
…………っ
[なんでこんなことになってしまったのか。わからないわからない何もかも]
……ありがと。
エルナは……泣いてない?
[もう、親しい人はリナとエルナだけになっちゃった、と寂しげに微笑んで
昨日の部屋割りはどうだったっけ
彼女の言葉に甘えて、居間のソファーに座って、ぼんやりすることにした]
[カタリナは、首を振った。わからない、という意味で。
どこかで寝ているのだろう、とは思いつつ。
今日はまだ、エルナさんを見ていなかった。]
・・・ヨアヒムさん。
そう、ですね・・・。
[その寂しげな微笑みに、カタリナも寂しそうに微笑んで。
隣に座って、ぼんやりとする。眠さも相まって、先ほどの井戸のことがどうでも良く思えてきた。
この事件の真相が暴かれた後は、カタリナは旅に出るつもりだった。
もう、この村にはいたくはなかった。
ヨアヒムさんとエルナさんには、幸せになって欲しい。
どこか違う場所で、また羊飼いとしてでも落ち着いたら。
2人に、手紙を出して――。
そんな、遠い話を脳裏に浮かべているうちに、うとうととしてしまい。
気づけば、寄りかかって寝てしまうだろう。
気を許した人が近くにいて、安堵してしまったのかもしれない。]**
[首を振るのを見れば、小さくそう、と呟いて
彼女の寂しげな微笑みにああ、彼女と自分はおなじだと思った
大切な人を喪ったもの同士
隣に座った彼女、ふと重みを感じれば其処には寄りかかって寝る姿
彼女を起こさぬように体勢そのままぼんやり、居間にある火のついたペチカを眺める
舞う火の粉は、儚く映った]
― 夢。 ―
[まだ毎日がいつも通りだった頃の夢を見た。
ゲルトさんとヨアヒムさん、エルナさんもくる夢。
どたばたとして楽しかった。
ただそれだけの日々。
何でもないような、幸せだった頃の夢。
もう、あの頃には戻れない。]
[はぜるペチカの炎を見ながら考える
人狼が皆のなかにいる。まだいる、と考えるならだれだ?
エルナがゲルトを襲うはずがない。アルビンの処刑を止めようとしたリデルとリナも同様
ならば犯人候補はふたり
クララと、オットー
クララは占い師の情報を隠していた
でも彼女の言い分は一理あったーー村長という『偽物』がでたのだから
なら、オットー?
でも昨日一緒に寝ても襲われなかったしーーそう考えて、はたと思い出す昨日の会話、
確かオットーは現場に刃物が落ちていたと言っていたっけーー]
あれ?
[あのとき思い浮かんだ疑問が再度浮上する
『何故、彼は現場の凶器がハサミと言い切った?』]
[現場に向かった村人がハサミを、凶器を見つけたとは聞いていない。あの村長も知っていたなら開示するはずだしーーそれなら一番に疑われるのは、エルナだ
でも実際処刑されたのはアルビンで
ひとつ、ひとつピースがあてはまる]
……もしかしたら……
[思い至った可能性、相談するなら誰がいい?
憔悴しているリナや、呆然としているエルナには言えない
ならば残るは]
[クララに相談しよう
知恵を得るなら神父か司書に
冷静な彼女ならきっと答えを導いてくれる
リナが起きたら聞いてみようーーララがどこにいるか知ってる?と
アルビンの遺体を清めてくれた礼を言いたいからと
今はただ、ペチカの炎を眺め*]
[クララに促され憔悴しきったヨアヒムが動きだした。
フリーデルと慰めるカタリナを見るともなしに眺めつつ、ふらりとその場を去った]
あぁ、村長さんはどこに行ったんだったっけ……。
[直視できなかったエルナも、どうしていたっけ。
アルビンが――違う、人狼と告発されたモノが死んでしまったんだから、これで終わるんだ。
だって村長が言っていたから。そうなんだろう、きっと。死に際の彼の言葉は思い出したくない。今夜誰も死ななければ、無邪気な少女の皮の中身を恐れることだってないんだ……。
悪夢は他人の手によって断ち切られたから。
ゲルトさんとどこかで入れ替わられたアルビンさんを偲びつつ、また日常がかえってくる。過酷な選択を迫られることもなく、凡人なりに幸せに暮らせる日々が]
[処刑を止めもしなかった罪悪感がヨアヒムとの同室に戻ろうとする足を躊躇わせたが、結局ペーターの部屋に戻った。ゲルトが死んだ夜に成り代わっていたいたならば神父の気配のなかった部屋でゆっくり自分を始末すればよかったフリーデルに次いで、人間であると信じられるという理由で]
(とりえのなさが目立たないように、知りすぎず知らなすぎず。
そうやって今までは真面目ぶって過ごしてこられたんだから……今度だって、きっと大丈夫)
[せめて、これだけはいつも通りにと台所を借りて明日のパンを焼く準備をしておこうとしたものの、手が震えてひどく時間がかかってしまった。
部屋で息を潜めていると、やけに長風呂だったヨアヒムが戻ってきた。憔悴しきった様子に、ただ「お疲れ様でした」としか言う事が出来なかった]
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