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[巨竜がその手から離れ、その巨体を上空に見送れば、ホッと息を吐き出す。
一歩その場から離れようと足を持ち上げれば、自身の身体であるのに思うように動かず、へたり、とその場に座り込んでしまった。]
……あ…れ………?
[声を出すと同時に、ほろりと一筋涙が零れる。]
[浮かび上がった巨竜は、何処かへと飛び立っただろうか。そうであるなら男は再び立ち上がり、歩き出す
ふらふらと重い身体を引きずって、故郷のあった場所へと進む]
――――此処だ。この場所だ
間違いない、こんな風に並んでいた
[其処には最早、一面何も存在していなかった
だが、残っていた家屋の残骸から確信を得る]
―――――。
[とうとう体力が尽きたのか、それとも故郷に帰ったことの喜びか。
どちらともつかぬまま、身体をその場へ横たえる]
帰ってきたよ。
[笑って、言葉を紡ぐ。
その言葉を残して男は眠りについた
男の涙でその土地の土が、少し濡れた]
[後の彼の消息は判然としていない。
だがその数日後。発展しつつ王国と呼ばれる土地には良い風が吹くようになったのだと言う。
その話を聞き及び、集まった者達がいた
巨竜に故郷を潰されたきり放浪し、住むあての無かった者達。
その者達が王国近辺に蒔いた種が、今漸く実りつつある
実りの時期を幾度となく迎えれば、やがて王国は発展して行くだろう
―――其の顛末が、どんな結果となろうとも。 ]
そうですか……。
もし、世の人々が、王国の英雄が貴方の元へ訪れたならどうされますか?
その力は、…貴方の詩の力は強く、他の難問にも役立つと誰かが望んだとしたなら………いえ、これは気の早い話でしたね。
[カルヒの話を聞き、思案げに言葉を口にするも、ナジは途中で緩く頭を振った。]
王国の…英雄…が……?
[ピンとこない様子で相手の言葉を繰り返すが、その後に続く、詩の力の強さの話にぼんやりとしていた表情が少し引き締まる。]
私の力は……何かの役に立てるのでしょうか……?
[掌に視線を落としてポツリと呟くも、視界の端で緩く振られる頭に、顔を上げてにこりと笑う。]
何かのお役に立てるのであれば…
………いえ、今は巨竜に感謝することしか。
[先のことなど分からないのだから、と言葉を飲み込み、立ち上がろうとする。誰かの手助けがあっただろうか。]
ナジさんは……
また旅を続けられるのですか?
[そう問い掛ける。]
………はい。
(人にも、そして神にとってさえも。)
[カルヒがぽつり呟く言葉>>18にナジは一部の言葉を飲み込む。]
感謝……ですか?
[ナジは驚いたように言葉を繰り返す。しかし、そうだ、その通りだというように、微か俯き、見開いた双眸を細め、そして僅かの間、瞑目した。
再び、双眸を開くとカルヒを見て、]
私は旅人ではありません。
けれども、時が至れば、必要とされる場へと向かうでしょう。
[カルヒの傍らにはリューナが居ただろうか。リューナがカルヒに手助けを行うのならそれを見ているが、手助けが無ければ、ナジは漸(ようよ)う膝立ち身を起こすだろう。カルヒへの手助けは行わず、カルヒが立ち上がろうとするのを見留めるまでで。]
何時か……そう、何時か……。
[秘めたる想いは口にせず、ナジは地面に散らばる竜の棘の欠片を手に取った。掌に収まる大きさの欠片の表面に、ナジは指でなぞり幾つかの「徴」をえがく。]
何かあれば、これに想い込めてお知らせ下さい。
すぐには向かうことは叶わないかもしれませんが、貴方のところへ助力しに向かいましょう。
[偉大なる英雄とこの先呼ばれるであろうカルヒに、ナジは竜の棘の欠片を差し出した。徴は、ナジのローブの額に飾られた金緑石のように、幾つかの色に妖しく変じた後、竜の棘の色に戻った。
えがかれた「徴」は微かに溝となり「徴」だと分かる。]
[天使は樹の上から動かず、一部始終を見ていた。
その眼差しは澄み切り、哀れみの色を帯びていることは変わりない侭で。
やがて天使は人間達に音色を響かせ告げるだろう。]
よくぞ巨竜を動かすことを成し遂げました。
竜が動いた先は東の地。
今は唯、不毛なる土地でしょう。
案ずることはありません。
さきに竜が居た地とほぼ変わらず、
そして今や、大いなる神の加護を与えられた地。
竜の巨体に沈むことは永劫ないでしょう。
[そっと天使は目を閉じる。永劫の加護と祝福を得た東の地>>1:3>>1:16、そして永劫、狂気の神の玩具として傀儡人形となるであろう人間達のことを思って。故に、次に天使が目を開いた時、その眼差しは内側の気持ちを出さない為に、冷えきったものだった。]
英雄達よ、
此度の苦難をよく乗り越えました。
考え得る中でほぼ最善であり最良なる働きかけです。
私はこれより主神の元へ戻り此度のことを伝えましょう。
貴方達の働きは、主神に認められ、
いわんや賞賛すら為されるでしょう。
[天上の音色を響かせると一枚翅の天使は一翼を大きく広げ天高く去ってゆくだろう。最後に一度のみ、地上に張り付くように生きる人間達を*振り返って。*]
[地であり天であり夢であり現実である竜は、その身を地に横たえた。地響きは起これど、再び村や街が潰されることは無かっただろう。
竜が次に動く時は、恐らくは神と人との間で起こる戦いの時。
神の肉体が滅び、神々が復活の為の眠りに付き、幾らかの英雄達もまた、神々が復活する遥かな未来で転生と降臨を為す為、眠りに付く。
そんな戦いの結末を迎える、神と人とが共に地上に在る【神代】から【人間達の時代】が拓かれる戦いの時に、再び竜は目醒めるだろう。**]
村の設定が変更されました。
──XX年後・とある村──
「ねぇ、おかあさん、あのおはなし、きかせて?」
[小さな少女がきらきらした眼で女司祭を見上げ、その手を引く。女司祭はにこりと微笑み、彼女のために歌を紡ぐ。その声は高く澄んだ空に響き、風に乗ってどこまでも広がる。
少女もまたその声に重ねて、物語を綴る──
2人が紡ぎしは
──詩と歌と英雄と竜の物語── **]
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