情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
[ふと窓の外を見ると、赤く燃える星が後ろに流れていくのが見えた]
……ああ、赤く燃える蠍が見える。
もうすぐ、駅に着くころだ。
……ミナは、どうしてここに来たのか、思い出せたかな。
僕はたぶん、サウザンクロスで降りることは出来ないから。もし降りてしまうのなら、君の話も聞いてみたいんだ。
[さようならの前に、と波ひとつ無い水面のような穏やかな笑みを湛えたまま、彼に話を促した**]
でも。
……良かった。ベニが生きてて。
[ベニの手を包んでいた手を再び伸ばして。
嫌がられないようなら、頭を撫でる。
見た目よりも少し年上のようだし、子供扱いは、嫌がられるかもしれないけれど。]
ボクの話を聴いてくれて……ありがとう。
……もし、ボクが降りるまで、君が此処に居るなら。
もう少しだけ、一緒に星を見ない?
いつかベニが自分の脚で、この星たちを見に来れるように。
目印を、教えておきたいんだ。
……ボクにはもう、それくらいしか出来そうにないから。
[赤く燃える火は、蠍の心臓だろうか。
問い掛けはしたけれど、ベニが嫌がるようなら、別の話に変えたか、或いは彼女を見送ったか。
夜空の元響く、小さな声は。
いつかの満たされていた情景に、良く似ていた*]
[>>46似合ってると言われ、服と比べて明らかに幼い体躯と振る舞いに頬を赤らめながら]
ありがと…。
ベニより、パパとママのほうが大変だったと思う。
それに、いろんなことがあったクノーのほうが大変だよ。
ベニは寝てただけだから。何も知らないもん…。
[ちょっと、しゅんとする。
が、次にクノーから発せられた言葉>>47に驚いたように顔を上げた。]
…えっ?
だって、この列車………だからこのまま乗ってればってこと…?
でも…
[「帰っても、また苦しいだけなら、クノーと一緒に降りたい」と口を開こうとした時、
クノーの安堵したような声が、大きな手が、ベニの心を包んだ>>48。
その温かさがじんわりとベニの心を満たしていく。]
[>>50>>51くるりくるりと変わる表情。
一度だけ止まった言葉に、一瞬だけ。苦笑を浮かべたけれども。]
じゃあ、約束する?
南十字星で、ボクはベニを待つ。
此処からずっと、ベニを見守ってる。
だから……ベニが来た時には。
楽しかったこと、悲しかったこと。今度はボクに、いっぱい教えて?
……この先に辛い事があるとしても。
多分ベニは、楽しい思い出をいっぱい作る為に、戻るんだから。
[楽しいばかりの人生なんて、そうそうありはしない。
虚言かもしれない、けれど。小指をそっと、差し出して。
星を語る言葉に、彼女の未来と幸いへの祈りを込めて。列車が止まるまで、紡ぎ続けた**]
[眩いばかりに白く輝く星の海を汽車は走っていく。
やがて辿り着く終着駅を目指して]
[窓の外を流れていく景色を見ながら思った。
ここに来るまでのこと。
両親のこと、妹のこと、もう一人の『ウル』のこと]
…しあわせ、か。
[レナやニイナが言っていた言葉を再度繰り返す。
思い出すのは、あいつと妹と一緒に過ごした日々。]
しあわせは…ずっと、そばにあったよ。
[――あの二人が、笑っていてくれていたならば。
僕はただ、それでよかったのだから]
[ボタンの欠けた学ランの胸元に手を当てながら、天井を見上げた]
……ありがとう。
[誰にともなく、そんな言葉を口にする。
決して、いいことばかりじゃなかった。
苦しいことも辛いことも悲しかったことも、
やりたかったこともできなかったこともたくさんあった。
――だけど、間違いなく自分は幸せだったのだ。
ここに来る、もっとずっと前から。
同時に、ここに来て初めて気づかされた幸福もたくさんある]
――生まれてきて、よかった。
[ここに来て気づかされた幸せと、
ここに来て初めて得た幸せとを胸の内に抱きしめる]
[終着駅は、すぐそこまで迫っていた**]
[1]
[2]
[3]
[4]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新