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[撫ぜた指先の下、赤い痕が残る事は無いが]
やくそくよ
嘘吐きは許さないから
[熱と冷えの混ざる囁きは焚き火の爆ぜる音に掻き消され]
[それだけではない、
呼び出すための媒介として、すでに朽ち果て骨と化していた己の『左腕』を、我の墓を暴いて骨を取り出したのだ
本当は『社』に眠っているらしい『右腕』を使うつもりだったらしいが、社の神聖な力に阻まれ、持ち出すことができなかったらしい
どちらにしても間接的に忌まわしき儀式に加担したのは間違いない]
ちがうっ!
ぼくも、気付けなかったけど…
分からなかったけど…。
[叫ぶ。
途中からは、涙声になり。
どうして気付けなかったんだろう]
返してっ!東吾にーちゃんを返してよ!
どうしたら、
どうしたら返してくれるの!?
[手を弾く。泣きながら
頭の中で繰り返される声。
「もう、そうなんだよ」
じゃあ、東吾にーちゃんは、もうどこにも?]
ぼくが、遊びたいのは…
一緒に遊びたいのは、東吾にーちゃんなんだよ。
─ 焚き火の傍 ─
あ、ついたついた・・・。
何か映っていないかなあ?
[予備のバッテリーがあったようで
おかげで携帯電話は起動した
駆が操作するのを>>99多美と一緒に不安そうに見つめる]
[懐中電灯の光なのか>>101>>08ゆらゆらと揺れているのに気づく]
おーい。
[教会にいった者達が戻ってきたのか?
手を振ることだろう]
─教会→焚き火─
[ヒカルが説明する様子>>103を真子の隣で聞きながら、心の中でヒカルに感謝する。
翔太を隔離などと言い出したのは、あたしだ。
普通なら、いくら翔太がおかしくても、そんなことを言い出すあたしのがおかしいと思われても仕方がないのに。
それに同意してくれた皆に感謝した。]
社…。
[何故、社が思いついたのだろう。
あの時の、お地蔵様の顔>>3:43>>3:58を思い返すと、不意にそれは、頭の中に響いた。
危ないものは、社に閉じ込めなければならない。
危ないものは、人を襲う。
襲われた人も、社に行く。
きっとわかるよ、その花を見たら。
社に行く運命の者が、人を社に強制的に送る力がある危ないものなら、花はきっと黒く腐る。
そんな力がないならば、花は枯れてはしまうけど、きっとそれは、白いまま。]
─焚き火の側─
おーい。
[他にも人影が見え、安心した気分になっててを振る]
ゴメン。待ち合わせ時間過ぎちゃってたね。
申し訳ない。
[焚き火の周囲にいた面々に声をかける]
ぇ、あ、……あっ……
よ、かった あっちは、
戻ってこれたんだ……
[へろり、と肩の力が抜けた。
うう、やばいちょっと泣きそう。]
忌まわしいモノ以外の邪魔者がいるわ…。
どうか、気を付けて……。
[やっと教会から出てきた女の声が囁く。
この中にいるだろうか、と焚き火を囲む面々を静かに見据えながら]
[駆は携帯の画面を傾けて見せる>>111]
・・・!
[映っていたのは東吾・・・そしてその背後にいる首筋に、くっきりと痕の付いた白い肌に長い、黒髪の女の映像>>2:379
そして結良の叫び声とともに青白い手が彼女を捕まえて
無限の闇の中に呑みこまれ・・・そして画面は消える
なんというおぞましい映像]
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