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― 広場・いつかのお地蔵様近く―
[息をきらして闇雲に走り去った先には、昼に見たお地蔵様の近くにいた。供えられた小さな花に、ああ、あの時の、と、思い出す。
近くに腰かけて、いつの間にか零れていた涙を拭う。
手では追いつけないくらいに溢れ出したそれを拭こうと鞄を開けてハンカチを取り出すと。]
…あれ?
[数本のうち、一本の花だけが、
枯れていた。
枯れた花の白い花弁は、そのままだったが。]
なんで、これだけ。
[もしも消えた誰かが忌まわしいなにかだったらならば、花は黒く腐っていただろうが、結良が消えたことすら知らない露瓶には、枯れた花の意味などわからなかった。**]
[闇の底、呑み込まれた姿と叫び]
[辺りの空気はぴたり]
[蠢きをやめ]
[時を同じくし、微かに耳に届く歓喜の声]
[きえた いなくなった じゃまもの]
…ふぅん
[興味の欠片も無い、少しだけ失望の色を混ぜ、呟き]
―広場、焚き火―
……ガチの神隠し、ってところかな。
[三神が消えたというあたりを眺めても、穴が開いていたりという様子はない。
神隠しというものの大半は、意図的な失踪や事故等での行方不明によるものだが。
これだけの人数の目の前で煙のように消え失せるなんて芸当、奇術師でもなければ無理だろう。
――洒落にならない。
ホンモノに当たったのかもしれない。まったく洒落にならない。
学術的な興味は、勿論ある。けれど、畏怖のほうが強い]
[さやさやさや さやさやさや さやり]
[先程まで吹いていた風は勢いを喪い、
草は夜風にさやり撫でられるだけ。
お地蔵様は苔生した侭佇んでいる。]
『 』
[露瓶の耳に何かを教えるような、
優しいこえが聞こえたかもしれない。**]
――神隠しってのは、人間が神域に紛れ込んでしまうことをいう。
まあ、確かにこの村はそうだろう。神域と現世の端境、入り混じった異界。
そんなところで、ふらっと、あちら側に入ってしまったっていうのは、あるかな。。
その水晶がたとえば、なにかの力を持っていて、それが何処かへの道を開いた、なんてね。
知らないあいだに持っていたなんて、普通じゃないから、そのくらいはあるかもしれない。
とまあ、もっともらしいことを言ってみたけど、神隠しというのはホンモノは少ないんだね。
いなくなった子の名を叫び音を立てて探し回ると見つかるという伝承があるんだけど。
道に迷っただけなら、それで見つかるのは当然だ。ただの迷子が、神隠しとして伝わることも多い。
社だの塚だので見つかる、というのもそうだね。子供が遊ぶうちに迷い込んでしまったんだろうとされている。
いや、勿論、呪術的な意味もあるんだろうさ。
太鼓だので音を鳴らすのは祭事に通じるし、名を呼ぶのはこちら側に引き戻すっていう――、
[――はたと、早口に喋り続けていた口を噤んだ。
この状況で、益体もない学術的な話を並べている自体、自分がひどく動揺している証拠じゃないか]
……だから、ああ。
[一度、頭を掻いて。
新しい煙草を咥えて、紫煙で肺を満たした。
他人を落ち着かせる前に、自分が落ち着くべきだった]
……つまり、なんていうか。
探すなら、それっぽいところを探すべきかな――とりあえず、ガチの神隠しと仮定した場合だけど。
[それは不安を煽るかもしれないが、なにか行動するなら、そう想定するしかない]
三神の悪戯っていうのは、まあ、想定しても意味ないから、仮定から外そう。
そうだったら、きつい仕置きをしてやればいいだけだからね。
うん――完全防音の暗い部屋にブチ込んで、遠野物語の本編別冊の全318話の朗読カセットをノンストップで聞かせてやる。
――そのあとで、全員にネコネコパフェとブルーマウンテンのセットでも奢らせようか。
[最後は、冗談めかして、笑いのかたちに顔をつくった]
そんな事が…にわかには信じられないけれど…
信じるしか、なさそうね。
[颯太が消えた辺りに立ってみるが、何の感覚も湧いては来なかった。ただ、焚火の温もりが感じられるだけだった]
で、それはそれとして――、
えー……――まあ、吉川は見当たりません。
早乙女も、どうも、何かあったみたいなんだけど。
[これだけセンセーショナルな出来事が起きたあとだ。
もう、伏せておいたって、あまり意味がないことだ]
……四人か。一人、また一人って?
ミステリじゃあ、あるまいし……そして誰もいなくなった、なんてのは勘弁してほしいね。
[溜息と煙の混合物をもへっと吐いて]
……石垣ねぇ。
まあ、垣根というのは、神域との端境とされてはいるけど。
橋だの辻だの門だの、終いにゃ窓さえ、あちら側との境界にされるようになってるからね。
[院で学んだ知識を話しているあいだは、まあ、余計なことを考えずに済む。
ある意味、一種の現実逃避ではあった。
ので、多美がわざわざ石垣のことを尋ねた理由にまで、気が向かなかった]
あちらもこちらも境界、避けようないじゃないですか。
[自分がサークルで興味を持っているのは楽曲だの舞踊だのなので伝承の類はあまり詳しくは知らないが、とにかく目の前で起こっているのがそれだとは分かる。
さっきから震えるほどの寒さが収まらないというのに、汗だけは止まらなかった]
水晶。曲がって景色を映すものだし、何か不味いものでなければいいけど。
[怖くてとても近づけない。よくもまあ持っていられるものだと、淡雪に呆れた]
――え?
君枝ちゃんと、結良ちゃんが……?
[いなくなったと聞けば眉をひそめる。彼女らについては分かれた後姿を見ていない]
みんな、どこ、言っちゃったんだろ…
探しに行ったら、帰ってきた頃にはまた誰か居なくなったりしないかな?突然消えちゃうんじゃ、それこそ避けようが無いし。
[またしてもろくでもない事を言う]
もし探しにいくのなら、ここにも何人か残るべきでしょうね。
途中で煙に気がついて帰ってくるかも知れませんから。
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