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君はふと寒気を感じた。
誰かに見られている様な視線が強まる。
そして君は……肉を得た……喋る事の出来る器を得た……。
忌まわしき過去の犠牲者よ、或いは、忌まわしき過去の加害者よ。
……何故悪霊になったのか……
既に悪霊となった君には、想い出など在って無い様なものだろう。
妄念と妄執に突き動かされるままに皆を引き摺り込めば良い。 昏き中へと。
どうやらこの中には、村人が2人、占い師が1人、霊能者が1人、狂人が2人、守護者が1人、妖魔が1人、天魔が1人、智狼が3人、血人が1人、封印狂人が1人、辻占狂人が1人含まれているようだ。
…本当かしら、ねぇ。
[君枝はぽつり洩らす。
何かを知ったように。何かに気付いたかのように。
君枝に何か尋ねれば、「ううん」……何でもないのよと言いたげに口を閉ざす。]
―集会場・入口付近―
奈央ちゃん。
英裕君が亜美君に驚いて悲鳴をあげただけだよ。
そっちは何かいい写真とれた?
[翔太の後から更に入って来たのは、颯太といとこの奈央>>0:430だった。]
―廃屋周辺の道端―
――。
は、ぁ……。
[震える身体、混乱する心を休めるために座り込む。
丁度よくそこには、寄り掛かるのに良い幼児ほどの石があった。
苔と冷たい石の感覚にびくつきつつ、力を抜く]
―集会場―
[懐中電灯の灯りを頼りに、ゆっくり、ゆっくりと進んで行く。
次第に空気が重くなっているのは――気のせいだろうか**]
ねえねえ、おにーちゃんとおねーちゃんがいっぱいきたよぉ!
[幼いこどもの声]
ウフフ…『憑きやすそう』なのもいるじゃァない
[婀娜っぽい女の声]
踏み入ろうとは、不届き者め……
[低くしわがれた老人の声]
[これといった形を持たぬ、捻じれ淀んだ霊の集合体。現身を得る機会を逃すまいと、彷徨い出た悪霊たち。
村に集う霊は数多かれど、コレらは悪しきモノを集めやすいこの村に代々降り積もってきたモノだった]
んん。んー。
……や、やだ、君枝さん…ただでさえ怖いのに、そういうのやめてください…。
――ふふふ。ふふ。
[喋る事の出来る器の声真似をし、低く笑ってうつむいていた顔をあげた]
[英裕が私に向かって何か言っているようだ>>0:436]
私、奈美じゃないよー、奈央ちゃんだよ。
[だって似ている名前多いから間違っちゃうもんね]
・・・うーん、さっきのこっちの方から声が聞こえたんだよねぇ。
うーん、気のせいだったのかなあ・・・。
―廃屋付近―
ん、気をつけてね。
あんまり危ないことするんじゃないよ。
[東吾を見送ると、景色をぐるりと眺めてからあまり離れないようにしないとな、と思いながら真子をちら、と見る。
真子、疲れてるみたい…大丈夫かな。
落ち着くまで待とうとしばらく広場を散策するだろうか。]
―集会場方面へ―
運転手が寝ちゃって事故ると
肝試しよりよっぽど怖いもんな。
もし大変そうなら
途中で変わるから。
[免許、持ってないわけじゃないんだ。
ここは自信ありである]
……それにしても結構奥まで行ってるんだなあ皆……
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