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[幸か不幸か、居住スペースには大した被害もなく、私の足取りは先程よりもどこか急くように向く。
自分の部屋。
ギイと少し軋むような音を立てて扉は開き、昨日のまま、姉妹四人でテーブルを囲んで、楽しい一時を過ごしていたままの状態がそこにあった。
空になったティーカップと、食べ掛けのお菓子、床に敷かれたクッション。それはしっかりと四人分残っていて…けれども、爆発の振動だろうか。二つのティーカップがこてんとテーブルの上でひっくり返っている。
…深海棲艦と成り果てた二人の姉達のものだった。]
>>360
……ん、何だい?
[自分を下ろした後、赤城が話しかけてきた。]
お願い?……うん、構わないよ。
[赤城の声は、全くもって疲れを感じさせない。
戦ってすらいないのこのざまである自分とは大違いだな、と思った。]
>>289
[ふと、艦載機の飛ぶ音で目が覚めた]
…
[つめたい……身体が随分冷えているのが分かる。
血で赤く染まった海面。揺らぐ視界、動かされる身体…
…誰かの声…]
(…あかぎ…さん…)
[収容されながら、薄くそんな事を思っていた]
ー二日目:早朝、海上にてー
[鎮守府と前線基地のちょうど中間辺りの海域に、少女は立っていた。見る限りでは、武装はしていないようだ。
時折潮風が髪を撫でながら通りすぎていく中、待ち人が来るまでそうして立っていただろう。]**
>>364
そうですか。
[無感情に返事を返す。
疲れているからか、声音を和らげる気にもならない。]
無線の目的ですか?投降指示と情報収集ですよ。
貴方に私たちと戦いたくないという意思があるのなら、来なさいな、龍驤。
……ふう。
[ため息]
(……期待しているのでしょうか、私は。
……いえ、期待より……多分、断られてすっきりしたいというのが、本音なのでしょうね
……私も、人か。)
>>332
っ…ぅ、くぅ…!
[肩を支えられて、急激に血が巡る感覚がする。]
ふぅ…、ああ、さっき言わなかった事含め、ね。
龍驤と、戦闘。装甲空母姫と名乗り、私の自爆に巻き込み、大破。
霧島、私はこの有り様よ。道連れにするつもりだったんだけどね。
[道連れ、という言葉をすんなりだした自分に驚く。そして、その気持ちは今も――]
…これとは別に、金剛、球磨と交戦。損害を与えるも、逃した。
[一呼吸おき]
球磨を除籍処分とします。
また、金剛、龍驤の両名を戦没したものとして扱います。
以後、似た艦影があれば即時撃沈しなさい。
また、他の裏切りの艦も同様に処分。以上です。
質問がなければ、私は工廠に失った分の弾薬補填、装備を換装し、再度出撃。
[気持ちははやる。やるべきことは決まっているからだ。]
………!
[何の皮肉だというのか。
ふつと失いかけた感情に焦りのようなもの込み上げてきて、慌てて横になったカップを持ち上げてテーブルの上にとんと立て直す。
…立て直して、もうこんな風に簡単に戻すことなんて出来ないのだと改めて思い知らされて…私は、二つのカップをその腕に抱いた。]
…お姉ちゃん…お姉ちゃん…っ。
[跪いて、思い出を抱えて、この現実から逃げることしか出来ない…今の私には、出来ない。]
>>353>>359
了解しました。
それぞれ行きましょう…か。
[山城と古鷹の提案を聞き入れて、それぞれ分かれて行動することになるのを承諾した。]
では、古鷹さん…行きましょう。
私は駆逐艦隊の把握をするため、途中までご一緒…します。
[初雪は山城を見送った後、古鷹を振り向いて促した。特になければ出撃ドックに向かうだろう。]
>>370,>>371
その行動は承認できません。
[出撃を急ぐ霧島に、直立したままきっぱりと言い放つ。]
深海戦艦化による強化は目覚ましいものがあります。私も暁型駆逐艦、暁、雷両名及び敵方の艦載機と交戦。小破を負った挙句両名を取り逃がしました。
加えて、敵は深海戦艦であることから、基地強襲により撃滅できるとも限りません。彼らは亡骸なのですから。
何より
この状況下において、旗艦殿の単騎突撃は到底許容できないほどの大きなリスクを負い、またその作戦行動に成功の兆しも見られません。
強行するようなら、強引に取り押さえてでも貴方を止めます。
/*
はてさて、やっぱり時間飛びすぎてると中々来ないかな。
向こうの皆もやらなければいけないこと多いだろうし。
赤で絡む?
>>370>>371
…旗艦の指示に、従います…。
[裏切り者を戦没者扱いとし、見つけ次第撃破。その単純明快な指示は綾波の笑顔が脳裏に蘇らせる。初雪は自身の沈痛を唇の端を噛むことで解消した。]
(それよりも…今は)
[初雪は目の前にいる霧島を慮る。姉妹艦である金剛が裏切るその心痛は、計り知れないものだろうと今の初雪には容易に想像できた。]
…霧島先輩…だめです。
内外通じた強襲とはいえ、あなたをここまで追い込んだ。
ろくに体勢を整えないまま動いたところで、利はありません。
[いつもは明瞭な先輩がここまで動転しているからこそ、静かに、淡々と説き伏せる必要がある。]
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