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[落ちかかる灰を、羽と見紛う。
先程見たような赤黒い羽ではなくて、
いつか幸せな頃に、くすぐったさと安心とを得た、記憶の中の白い羽。
黄色のブラウスを、繕ってでも着よう。
あたたかいアップルティを、もう一度だけ飲もう。
机の奥にしまった懐かしい写真を見ながら、灰に埋まっていこう。]
――――ね。
アンタ、待ちくたびれたんじゃないかい。
[囁くように、亡き人へ呟く。]
寒く、なかったかい。
[大丈夫だよ、と。
少しだけ泣きそうになりながら、最後に笑った。]
[歌が、聞こえる。
抱きしめてくれたひとが、目の前で灰と変わってから、ずっと、ずっと。
それを単なる記憶の再生とは思わず。
耳元で歌いかけられているように、感じていた。
だって、さいごに息を吸い込む音が聞こえたのだから。
身体が灰になっても、こころはそばに、いっしょにいて、
歌っているに違いないのだ。
だから]
…♪
[穏やかな笑みを浮かべて、同じメロディを口ずさむ]
[――かさり。
ふいに上着のポケットの中で、何かが、音をたてた。
灰と、傷口から滲み出る赤で斑に染まった手でそれを取り出す]
…おてがみ?
こんなの、さっきまでなかったのに。
ぼくのうわぎのポケット。…つながってたっけ。
[くるり、と丸められ赤いひもでまとめられた紙。
広げて、文字を目で追う。
空の青にも似た色のインクで書かれた、愛を伝える言葉]
すき、です。
すき、……です。
[淡々と文字を読むだけだった声にしだいに感情が混じる。
未練という名の]
ナデージュさん。
ぼくは、あなたを――
[ああでも、この闇に呑まれたのなら、
同じところにいけるだろうか。
もしもいけたのなら、
*真っ先に伝えようと思った*]
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