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…すまない、邪魔をしてしまった、かい。
[振り返る彼が何かを書き留めていたことに気づき、謝罪する。
そして改めて青年の姿を見やり、
漸く整ってきた息を今度はため息に変えた。
何処か困ったような表情を浮かべつつ、近づいていく]
いけないよ。灰の降る中、そんな無防備な格好では。
[ぽん、と黒い傘を開いて彼にさしかける。
彼の頭に積もる灰を払う姿は、
まるで子供に対するそれと同じ]
わかるよ。声。
また籠り切りだったのだろう。
食事はとっていたのかい。
[顔を合わせる度のお節介な台詞は、
少々鬱陶しがられていたとしても止められない性分だった]
[茫洋とした眼差しと朝暮時の様な菫色は未だ変わらないまま。]
………。
[こくり。
質問に答えた訳ではなかったが、無言で頷いた。
柔らかな木の軋みとセルマの声、見ず知らずの少女を迎え入れる様子はこの世界でどう映っただろう。]
[………呼吸は、小さいがしている。
体温は、やや低下気味。
首筋に手を当て脈を測れば、非常に弱いが脈拍は正常で…]
…うん、少なくとも「今は」死んで無い。
ただし、回復するかどうかは正直厳しいぞ。
呼吸も脈も弱いし、体温も低下気味。
出来れば、気道を確保してベッドに寝かせたいとこなんだが…
[片や、男ではあるが片腕が肩から無い。
片や、力強そうには見えないお嬢さん。
…ベッドへ運ぶどころか、持ち上げる事から厳しそうだ。]
…せめて、もうちょい人が居りゃぁなぁ・・・
[好きです。
好きです。好きです。愛しています。
小さな羊皮紙の上に綴られる蒼い愛の言葉。
はあ、と熱い溜め息をついて、握っていたペンを
ペン立てに戻す。
その紙をくるりと小さく丸めると赤いひもでまとめて、もう一枚、手のひら二つ分の大きさの羊皮紙を取り出した。]
がらくた屋さん スー が見物しにやってきました。
[形あるものはおしなべて壊れていく、
そんな世界で、また一つ壊れるものがあった。
穴が開いてぼろぼろになった傘を見つめ、はぁ、と溜め息をついて。
部屋の片隅、がらくたがうず高く積まれている一角に、傘を放り投げた]
[灰の積もった少女の髪や服は、
家に入る前に処理されたかもしれない。
或いは、招き入れられてから処理されたろうか。]
…………?
[笑いの気配を感じたのか少しだけ不思議そうな貌を見せて、引っ張られた椅子に、数秒の間を開けて促されながら座った。**]
[死んでいない、と、その一言が聞こえただけで、
身体の緊張が解けたのが自分でもわかりました。
けれど、回復の見込みがあまりないことが分かれば、その不安も顔に滲んでしまうのでしょうか。
けれど、そんな事は言ってられません。
早くマスターを、どこかに寝かせてあげないと。
こんな、灰の積もりやすい床に寝ていたら、治るものも治らなくなってしまいます。
人がいないのも確かです。
痩せたとはいえマスターは男性ですし、わたしはお世辞にも体格の良い方ではありませんから。
きゅっと唇を引き結び、掌を彼の顔の前に出します。
ここにいて、というサインのつもりでしたが、伝わったでしょうか。
彼の反応を待たずにわたしはその場を離れると、また、店の前に出ました。]
ありゃ…
[静止するように掌を出し、
外へと出て行った彼女を見て一つ溜息をつく。
呼びに行ったのは、医者か人手か。
どちらにしろ、自分にできる事は…]
…破片、片付けとくか。
[足元の皿の破片を、危なくないように避けておくぐらいでした。
・・服かけようにも、片腕じゃ切るのも脱ぐのも手間ですし。]
ああ、いえ……
[答えにもならぬ相槌で言葉を濁す。差された傘、伸ばされた手に気持ち頭を下げてされるがままとなる。表情が暗くなったのは影が出来たからか、それとも]
メシは、食ってます。干し肉ばっかですけど。
[いつか、口に含むと長く残るし腹にもたまるし味もしみるのだ、と語ったような記憶があったが、あれは誰が相手だったろうか。誰彼構わずであったのかもしれないが。朴訥としてうまく要領の得ない会話ではあるが、まだ迷惑そうな様子は見せていない。払われた頭、外に出てまだ間もないことであったが、幾許か灰が積もっていた。この速度は路面と、髪の上とでは違うものなのだろうか――と、思う間に、男は我関せずと再びメガネを拭った]
うまいすよ、干し肉。
ああ―― そういえばそろそろ買い置きも切れるか?
[どこかズレた様子で頷きつつ、自分の都合で勝手に会話をすっ飛ばした。そのまま男は、我関せずと自分の会話の道筋を歩んでいく]
まだ店、やってますかね?
[開店時間のことではなく――衒いなく。未だ社会生活に勤しむ先達に問いかけた]
……ああ。
[再びペンを握ると、もう一度蒼いインクをつけて、目の前の羊皮紙を見下ろす。
「あなたのことを愛しています。」
かりかりとペン先を踊らせ、短い愛の言葉を蒼く刻む。
そうしてペン立てにペンを戻し、まずは縦に三つ折り、それを横に三つ折り。シーリングワックスで封をする。
近頃は羊皮紙が手に入りずらくて、大量に買いだめして置いたといっても、心もとない。
その手紙二つを持つと、キャスケットを目深に被って自室を出た。]
[どうやら彼はマスターの傍にいてくれるようでした。
左の腕は無いようでしたが、それでもわたしよりはずっと頼りになる筈です。
店に誰かが来ても、きっと彼ならわたしよりも円滑に応対してくれるでしょう。
わたしは、店から少し離れて人を探すことにしました。
店の前で人を待つよりも、此方から探しに行った方が確実なように思えたからです。]
[窓から外を眺める。退屈だ。
やはり、退屈は慣れない。というよりも、彼女は慣れる術を知らないのだ。]
……。
[そのまま、客を待つかもしれないし、来ないと思えば「出かけています」の張り紙をして外に再びでたかもしれない**]
食べているなら、良い。
エラリー君の話は面白いし説得力がある。
嗚呼、干し肉があんなにも良いものだと思ったのは、
君の言葉を聞いてからだったよ。
[ほ、と安堵したのもつかの間、
眼鏡を拭うエラリーのしぐさにむっと眉を寄せた]
こら、だから、灰に触れてはいけないと。
[言いながら、傘を青年へと押し付けた。
書き物の邪魔になるかもしれないが、お構いなしだ]
店は、―――…東の肉屋はもう閉じたよ。
酒場はまだ開いていたな。
少し分けて貰えるかもしれない。
[まさかマスターが倒れているなどとは、知る由もなく]
[其処まで言って一度辺りを見渡してから、再度彼を見つめた]
そうだ、エラリー君、
ギュルスタンを見なかったかい?
突然教会を飛び出してしまってね。
…心配、なんだ。
[それはギュルスタンの身の心配でもあり、
彼が魔物化した場合の他の村民への心配でも、あった]
…なんで。いつも。
がんばってるのに。
[魔法の紋様。
強化の力を持つそれをいくら念入りに描いても、
降ってくる灰に触れ続けた先からどんどんと壊れていく。
遺された書物を元に改良を繰り返しても繰り返しても結果は同じで。
いつしか紋様を描かれ灰に晒され、壊れたものの成れの果てばかりが、
売れない在庫品のごとくたまるようになってしまった。
ここが、元はそれなりに繁盛したマジックアイテムの販売処だとは、
思えなくなってしまうくらいに]
酒場――ああ。
そういえばケモノが跳んでいくのを見かけましたね。
[下顎の辺りを掻きながら自らの作品への評価を立て板に水と受け流し、獣人に対する俗語を扱って先のことに触れる。
押し付けられた傘をのろのろと肩を軸に回転させる。酒場への一歩を踏もうとした所で歩みを止めて]
おっ……、
……、司祭さまは傘なくて平気すか?
[何かを言いよどみ、ローブ姿の司祭を指して、そう尋ねた]
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