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12人目、アーニャの弟 ヴィノール がやってきました。
‥‥よっし、完璧!
[人間界に降り立った彼は、アーニャの弟のヴィノール(本名:稔)の姿を借りていた。
人気のない所であった為、突如として出現しても騒がれる事も無く。
また、ヴィノールの持つ記憶やその他の情報なども、姿を借りた事で全て脳裏に流れてきた。]
‥‥へー。ほー。なるほどねぇ。こいつぁいいや‥‥
[によりと笑うと、指を鳴らして出現させた数冊の本と共に、生徒会室へ向かった]
―回想>>330―
[沢山の荷物を用意していたらしいヒューゴに苦笑する。]
ネッドの言うとおり、泊まるために必要なものはちゃんと用意されているから大丈夫だぞ
あ、でも、湖畔が近くにあって寒いから、上着はしっかり用意しなさいって叔母さんが言ってた!
[今回の旅行の宿泊先は、叔父叔母が経営している旅館だ。
休みの時は小遣い稼ぎによくバイトに行っている。
そのバイトがあるから旅行に行けない……と最初は落ち込んだ。
が、ならいっそのことウチの旅館に泊まらないか?と提案したのだ。]**
[ヒューゴがびくっとしようが、「姉」がびくっとしようが、そんな事は関係ない。ずかずかと部屋にいる面々を見渡し、ちらりとイズミの方を見て笑ったが、それもほんの一瞬で]
いやー、ねーちゃんとヒューゴのいちゃいちゃしてるトコ見たいなーと思ってさ!
[にこにこしながらこんな事をさらりと大声で。]
[さて、悪魔くんのおいしいディナーであるこの少女はというと、
現れたのにも気づかずに部屋の片隅でぶつぶつと呪詛を唱えている]
くっそくっそまじで…░▓▒▓█▓░░▓▒░▓▒▓█▓░░▓▒
馬鹿か貴様はー!冗談もちゃんとTPOってやつを考えて言いなさい!
ほらごろーも本気にしない!うちの馬鹿弟がアホな事言ってるだけだから!
[フォローするアーニャの顔は真っ赤]
ちぇー、ねーちゃんのケチー。どケチのねーちゃん!
[わざとらしく頬を膨らませ、口をとがらせてそう言うと視線を移し、イズミの方へ寄って]
‥‥あれ、入部したの?
[たしか、「ヴィノール」とイズミは同じクラスだった筈‥‥と思いながら、そう彼女に話しかけただろう]
そうそう、富和だよ富和稔だよー!
ヴィノールってのはあだ名!ちなみにねーちゃんのアーニャってのもあだ名で本当は‥‥っと、これ言ったら怒られるんだった。
[イズミに(>>350)にこにこしながら名前を告げ]
そっか、そうなんだ。
んじゃ、おれから仮入部のお祝いあげるよ。
[そう言って差し出した一冊の本。
そのタイトルは―――「悪魔召喚術百選」]
まあ…
[睨むアーニャの両肩にぽむ、と後ろから手をおいた]
(………なんだ。
これ 違和感―――)
[ヴィノールがイズミに話しかけているのを見ながら
違和感の正体を探るも見つからず]
……考え過ぎか
[誰にも聞こえないほど小さく、ごちた]
[なんで、と問われてもただにこにこするだけで答えようとはせず]
いーからいーから!あげる!
[ぐい、とイズミの方(>>352)へ本を押し付けるように渡すと、くるりと踵を返し]
ねーちゃん、んじゃね!また遊びに来るよ!
[ぱたぱたと生徒会室を出て行っただろう]
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