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うむ。
[まさかその魔トマト畑はハーディスの手によって現在進行形で酷い目にあっているなんて、知らない]
もう一件、食料絡みの悩みがあるのだがな。
食料――それも、イワシが足らぬ。
[ペンギンを養うには、イワシが必要だ。
だが、魔王城は空の上、海はすごく遠い。足りなくて当然なのだが――食料が必要=今すぐ遠征に出かけたい、と聞こえるやもしれない]
[最下層のアンデッドに思念を送り、
ジャパニィズに魔トマトの収穫を急がせる。
まさか魔トマトがハーディスの襲撃を受けているだとか
ジャパニィズが3人を残して瀕死状態だとか知らない。
残ったジャパニィズがどれだけ扱き使われようと魔神はしらないのだ。]
イワシを、なるべくなら生きたまま、この城へ水揚げするアイデアは何かないものか…。
魔王城を海に通じさせるくらいしかないか…
[魔界ペンギンを飼う気満々であった]
[ぶつぶつと呟くアイデアは、聞き様によっては、海界に侵攻すると聞こえるかもしれない]
食料──それも、イワシ……ですか?
[食料が足りない→魔界での食料自給率が低い→改良と同時に領地拡大が求められている。
なるほど、理解した。]
はっ、至急手配いたしましょう。
しかし、そうすぐに解決できるものでもなく
あとは人手も必要となります。
[新鮮なまま……海界を侵略し、魔王城の真横まで持ってくるか?
しかしなぜイワシなのだろう。
栄養満点で素晴らしい食材なのはわかるが若干臭い気がする。ニンニクより臭いが苦手だ。]
ところで、なぜイワシなのでしょう
[問いかけてみた。]
そうだな……。
何にしろまずは計画だ。ザントス、何なりと必要なものは申せ。
今、余は何事にも優先して、イワシが欲しい。
[ペンギンを飼うために]
イワシを欲する魔界の民がいるからだ。
その為なれば、余は天地をもさかさまにしよう。
[クワッ]
[イワシを欲する魔界の民とは何かはわからないが
魔界の民すべてを満足させようというその心……!!
さすがはガイミエルザング様]
では、即刻ジャパニィズがたちにイワシの養殖の改良を急がせます。
[蘇生されたジャパニィズたちの過酷な労働が決まった瞬間である。]
そして私から他の魔神たちへもこのことを通知いたしましょう。
ああ、頼んだぞ、ザントスよ。
だが適度に補給を取れ。そなたが倒れれば、アンデッドたちが暴走するでな。
[と、だいたいまるっと一任した。
頭の中ではどう魔界ペンギンを飼おうか、まーらいおん袋を見ながらわくわくしていた**]
[ダンジョン内部]
ハテ……ゴミ拾いとは一体何だったカ?
拾ったから良いカ!
カッカッカ!
[よくよく考えてみたら、治癒系魔法はリカイ出来なかった。ハーディスにはハカイしても治すことが出来なかったらしい。そうしてハーディスは治す(=拾う)ことを忘れ、ハカイして拾うことをゴミ拾いとして再認知した。]
ハテ サテ
ここには……ヌ?
1〜20 トラバサミ!
21〜40 落とし穴!
41〜60 突き刺す槍!
61〜80 大型地雷!
81〜100 大岩が転がってきた!
31の罠が!
+表+(裏なら引っ掛かり、表なら回避)
ご心配なく、適度に休みは取ります故。
ではさっそく取り掛かります。
[わーらいおんがもぞもぞしているのが気になりながら
玉座の間を後にした**]
おおっと
[あと一歩踏み出したら落とし穴に引っ掛かる所だったらしい。]
これは ナルホド……
アタラシイ!
[てくてくてく。ハーディスはトラップの扱いを一つ覚え、ダンジョンを進んでいった**]
タンガリザ、メラニィ、ガイミエルザング様が海界への侵攻を希望されている。
タンガリザは海界の侵攻の邪魔になる海魔を散らしてもらいたい。
メラニィはその魔力で海界を魔王城に横付けしてくれ。それを希望されている。
俺はアンデッドを送り込み海界の環境改善他を担当する。
ガイミエルザング様はお急ぎの様子、
本日中に成し遂げるぞ。
― 魔王城 玉座の間 ―
[ザントスが去った後……]
[もぞもぞしているワーライオン像の前で、三角座り]
「イワシが食いたいっす」「イワシが欲しいっす」
[そんな声に、目が輝く。
まさか、あんな愛らしい生き物がこの中に…!
と、手が伸びたがやめた。怖がらせるのはよくない]
フ……
フフ……
フハハハハ……
[バサァ、とマントを翻し、自室へと引き上げた。
見ていない間に、御飯を食べさせろ、という配慮である**]
―魔王城 廊下―
[ソドは じゅもんを となえた]
イマキタサンギョウ!
[しかし なにもおこらなかった!]
っかー、参ったなあ……魔神様方もいらっしゃらねぇし……
なーんかバタバタしてたような気配はあるんだがなぁ……。
[廊下の先、玉座の間へ通じる扉を見つめて、唾を飲み込む]
やっぱ、行ってみるしかねぇか……お、恐れ多いんだが……
[平気で茶菓子を持っていった怪人がいるとは知らず。下っ端の自分がそこへ足を踏み入れることを想像しただけで、ぶるりと身を震わせた]
でも、このままウロウロしてても埒明かねぇし……
し、し、ししし失礼しまっす!
[うわずった声で言いながら扉を開けると]
『イワシが欲しいっす』
[どこかから、そんな声がした]
い……いわし?
いわしってあのイワへぶっ!
[声のした方へ足を踏み出した途端、背後から噴射された何かを喰らった。
咄嗟に後頭部を拭った手に、べっとりと赤い液体]
なんじゃあこりゃああ!!
……はっ!
[思わず荒い言葉を口にしてしまってから、自分のいる場所を思い出して口を押さえる。幸い、玉座は空のようだった]
魔王様も魔神様がたもいらっしゃらないとか……なんかとんでもねぇことになってるんじゃ……
[おろおろと辺りを見回すが、答えるものは謎の声ばかり]
『イワシ食べたいっす』
よくわかんねぇが、イワシ持ってくるべきなんだろうなこれ……
よぉっし!オレ様の力、見せてやらぁ!
[玉座の間から駆け出したのは、血まみれの姿の魔界の戦士]
魔王様の御為に、海の果てまで攻め込んでやんぜぇえ!
[吹きかけられた血液茶をそのままに、銀の髪を靡かせて疾走していった**]
[どこからともなく声が聞こえる(無かったことにしてやり直した!)]
“おお ゆうしゃよ しんでしまうとは なさけない”
[なんと ゆうしゃは いきかえった!]
……ふぁー。
なんだかよくわからない声が聞こえた気がしますだが……。
おんや?
[牧場が綺麗に片づいている!]
珍しい事もあるものですだ。
お空もなんだか、いい天気ですだよ。
魔王様の機嫌がいい証ですだ。
[平和ですだなー、と呑気に呟いて、牧場をごろごろ**]
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