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[ぱたぱたと慌しく動き回っていると、表で人の話し声が聞こえる]
すいま、せ…すぐ行きます!
[とりあえずそう大声で言ってみるが、普段出し慣れない声にけほけほ咳き込む。急いで店に出ると、さっき分かれたばかりのエドワーズとジェスロの姿]
あ、よか、った!おかえりなさい!
[安心したのか、ふにゃと表情が緩む]
だいじょうぶ、です。これはちょっと…いつも、あんまり大きな声出さないから…あ、これ、ですね!
[落ち着いた声に小さく深呼吸を繰り返す。最後にけほ、と小さく咳きをして喉を落ち着けると、さっきオノンが置いていった荷物の中からエドワーズの持ち物を持ってきた]
煙草は…いつもは、お客様の好みを聞いて、作るんですけど…ある程度言ってもらえれば、作り置きのなら、出せますよ?すっきりしたのとか、落ち着くのとか…
[そういうと、紙で巻いて使いやすくしたものと煙管に詰めるためのものとを別に出してみせた]
……あの。森で採っておられた薬草、もし薬にされるんでしたら、やっておきますか?
[差し出がましいかなと悩みつつ、そう聞いてみる。珍しいものに興味津々だった様子から、実用を求めていたのではないかもしれないとも思うけれど]
紙巻で、重め…んと、サンダルウッドとかかな…この薫り、お好きです?
[ひとつを選んで試してもらって、気に入らなければ他のものを出してきたりして選んでもらう。選び終わると困ったように笑って、丁寧に包装してひとつ、手渡した]
ありがとう、ございます。
煙草屋なんですけど、薬屋みたいなことになってて…
あ、そうなんですね。図々しいこと言ってすいません…エドワーズさん、魔術師です、もんね。
[自分には想像つかないような使い道があるんだろう、と大きく頷いた。手伝いをと言われると、慌てて手を振る]
あ、いえ!私は、大丈夫です。これしかできません、し。
[それに、採ったばかりの草の匂いは好きなんです、と付け足した]
サンダルウッドか。それは好きだな。
ああ、ありがとう。
[>>14丁寧に包装された包みを受け取り、懐にしまう。紙の包みから良い薫りがした]
これだけの香草やら薬木を扱っていれば、薬屋としても当てにされてしまう訳だな。
私の知っている調香師も、薬の注文ばかりだとぼやいていた者がいたよ。
本業以外でも頼りにされるのはよほど優秀だと言うことなのだろうな。
プロの手伝いをとは、私の方こそ図々しかったようだ。
これ以上邪魔をする訳にもいかんし、宿に戻るとしよう。
今日は世話になったな。そのうちにまた、寄らせて貰うよ。
[別れの挨拶を述べて、店を出ることにした]
―中央広場―
[客の首は縦に振り、客は紙に要件を書いた。と思ったら先に出してきたのだった。]
こんな事だろうかと思って持ってきているとはのう…。
[客はさらに書き足している途中…お供>>8が急に喋りだした。]
ぬ…。少し驚いたのじゃ…。リコとポト…。すまぬ…ポコとリトじゃったな…
ワシか?ワシはアブラハム=ザロック。見た目の通り異国から来た長い白髭の行商人じゃよ。
[お供に「世界を旅してるとこんな事が度々あるから案外面白い」と言う表情をしならがら軽く挨拶をした後、
ヘロイーズと名乗る冒険者は依頼を受けに来たらしい。どうやら二つの依頼を受けてくれたらしい。]
うむ…つまり…。この二つの依頼を受けてくれたのかね?
これが報酬じゃよ…。
[ヘロイーズに報酬を渡そうとした途端、ヌァヴェルの事を思い出す。]
お主の仲間にヌァヴェルと言う煙草屋がいるのかね?
[もし仲間にいたら、薬草調薬方法のメモも渡し「そのヌァヴェルに渡しといて」と言うだろう…。]
次の依頼じゃ。
[...は虎型の危険種狩猟計画(2d履歴参照)を頼もうとした**]
―煙草屋店内―
他の方も、こんな感じなんですね…
[エドワーズの知り合いだという調香師の話>>15を聞き、難しい顔をする。
このタウン・ナリヤは新興の街だ。当然古い歴史などはなく、裕福な貴族よりも冒険者などの明日を夢見るような者が多い。つまり、純粋な嗜好品でしかない薫り煙草を求めにくるほどの余裕があるものは、そういない]
じゃあ、もっと頑張らないとダメですね…
[そう考えていると、聞こえた言葉]
あ、いえ!そんなに、優秀じゃない、です!薬を作るなら、兄の方がすごいもの作れます、し!
[兄と口にする時に、少し複雑な顔をした。
そしてエドワーズと一緒に店にきたジェスロに向き直ると、樹海の護衛をしてもらった礼に現物支給>>0:102と約束していた傷薬、それに幾分かの他の薬も入れて手渡した]
ありがとう。えと、お願い>>0も、聞いてくれてありがとう…
これから、ロッテさんのところに向かう、の?
[そう聞いた。ジェスロはどう答えただろうか。どちらにしても、気をつけてと最後を締めくくるだろう]
―ホテルナリヤ・朝―
[自警団で紹介されたホテルは中央広場からほど近く、どこに行くにも便利だ。清潔なシーツと寝心地の良いベッドで休めたおかげで、長旅と樹海行きの疲れも殆ど残っていない。朝食のマカ鳥の卵の焼き加減も申し分無かった。
寝る前に窓際に干しておいた薬草の乾き具合を確かめる。
ふと思いついて葉を数枚ちぎり、窓辺に置いておく。
故郷に伝えられる泥棒避けのまじないだが、道路に面した窓から入ってくる泥棒はそうそう居ない気がする]
(樹海の調査に行くにはもう少し準備を整えた方が良いか。
割れ谷でも未知の危険種が出たと言うし……)
[整理したメモを眺めながら、マッチを擦って薫り煙草に火をつけた。
機巧の着火装置も便利だが、ゆったりと愉しむにはやや趣に欠ける。
発火の魔法も使えはするが、こうして手を動かすのも良いものだ。
芳香を楽しみながら、今度は昨日買った二つの地図をぱらぱらと捲る]
む、図書館もあるのか。出版社があるとも思えんし……
蔵書は向こうの大陸のものだろうか。
後で行ってみるとするか。
[また寄らせてもらうというエドワーズに、是非と笑みを浮かべて返し、店を出て行くのを見送る]
…さ、今夜中に乾燥させるのは全部やっちゃおう。
[アブラハムのところに持っていく分は別に置いてある。改めて気合を入れなおすと、薬作りに戻った*]
―先日・樹海にて―
[あれから、空飛ぶ盾と共に向かってきたオノン>>5と無事合流することができた。
もしかしたらジェスロも此方に来ていたのかもしれないが(>>17)、そうだとしてもあの盾の上に乗って共に……ということは無かったのだろう]
其方は無事に一仕事終えてきたようだな。お疲れ様だ。
ヴェル殿とエドワーズ殿はタウンの方かな。
[それから、合流した面々に偵察の結果を話した>>3:89。「無茶はしない」という公約を守れたことは、大してた傷も負っていない姿から容易に察せられるだろう]
―――危険種の頭数を考慮しても、対処にはそれなりに人手が必要だろう。
一先ず今日の処は、詰め所には偵察の結果を報告する。
そして黒い湖には不用意に近づかないことと、棲息種の異変に対する注意喚起を求める、くらいだろうな。
大々的な行動に移るには、今日はもう夜も近い―――。
[「夜も近い」の部分には、多分、と小声で付け加えていた]
自警団は発足したばかりで、人手も未だ少ない。
……官憲も未だ上層部の人間が不在やもしれぬしな。
[実際に直接対処に移るには、集める人数の件も含め、準備にそれなりに時間を要すると考えたこと、
また異変に対する注意喚起さえ確りできているならば、現状、緊急を要する事案ではないと判断しての言葉だった]
僕の方の依頼も、とりあえず一段落はついたところだしな。
イスルギ殿のお目に適う品となるかは判らぬが。
……これも湖の異変と関係しているのかね。
まぁ、何はともあれ、先程はありがとう。
もしかしたら何かの折に助力願うこともあるかもしれないが、その時は宜しく頼むよ。
[あの時オノンが>>2:136が手伝いの旨を述べてくれたことを覚えていたから、異変の件とは別に、もうひとつ報告をした。
手に持っていた謎の鳥――ガガーかヴィロバードの色違いのような鳥を軽く掲げてみせながら、軽く笑み浮かべてみせる]
ヴェル殿にも礼を述べておかねばな。
あの煙玉をよもや使う羽目になったとは。
[エドワーズや――もしかしたらジェスロも――街に樹海の異変の旨と自身の偵察の件を報告していたことをもし聞けたならば、それに関しても同じことを呟いていたことだろう。
何にせよ後に本人に会えたならば、礼は直接伝えておこう、と頭に入れていた]
[その後、今日はもうタウンに引き返す旨を告げて、樹海を後にした。
暗さが増せば危険種も寝静まる――ものもいるが、夜行性であったりあまり時刻を問わない危険種も存在する。
それでも不安なく帰還できたのは己の銃火器の腕と、オノンの盾の性能を高く見ていたから(ただの金属ではないだろうと、空飛ぶその盾を見て考えていた)
さらに戦闘に腕の立つ者が居たならば、猶更だったろう。
それから、詰め所に一通りの報告を終え、帰り道に就く。
煌々と照る月の下、途中何かを見つけながら([1(3)と+グー+)、やや遅くに帰ってきた『めしや・いするぎ』からはほんのりと甲殻類の何かを思わせるような匂いが漂って*いた*]
―→翌日へ―
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