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[リュミエールとジムゾンの言葉を聞きながら、物思う。
仮定のように「命令」だと口にしながら、何かをのこすこと、立ち向かう理由を穏やかに分析するリュミエール。
信仰のみを抱えて、何処までも進んでいくジムゾン。
あちこちを人が行き交う賑わいが消え、世界はずっとシンプルに緩やかな時を過ごしているのに、各々のうちにある想いは複雑で、難しくて、気が遠くなる。
そうして、2人の話を聞いていると]
フラットライン、て。
あのフラットライン?
[詳しいことなんか知らない。これまでは身近な世界に夢中で過ごしていたから、どこか画面の向こうの話だと思っていたし、実感はまったくない。
ただ、赫眼に目を引き付けられた]
へ、あ。
そ、そんな何やら偉いこっちゃなこと。
[途方もない話だ。
人類を守る。本当にそんなこと出来たらどんなにいいだろう。
日一日死んでゆく若者を想って、胸が傷んだ]
なんというか、
はぁ――。
何を思って、そうしたんだろう…。
[なんだか固まってしまった視線を、冷静なジムゾンに向ける]
[2人の言葉を聞き、答えを反芻しながら、ふるり震える]
――あ、また、お引き留めしちゃった。
一回、家に帰って支度しなきゃ。
……。
えぇと。
[適当な言葉を探して惑う。再会を願うのも、幸運を祈るのも、なんだかこの場に合わない気がして。働かない頭を恨んだ]
どうか、お気をつけて。
[ようやく出たのは、ありふれた言葉だった**]
雪……。
ひょっとして、積もるのでしょうか。
[本に落としていた視線を上げる。
窓の外は灰色で薄明るい。
ふるりと身体が震えた。]
あ、毛布を出さないと。
布団をかぶっていないような患者が、うちにはいたんでした。
[読書なんてとてもできるような状態ではなかった。
こつりこつりと足音が廊下に響く。
それ以外に音は聞こえない。]
僕のは、別にあとでいいか。
構うべき相手がいるのはいいこと、ですね。
[この雪で最後の体力を奪われ、
もう診療所に現れなくなる患者もいるだろう。
そう考えると空の色のように陰鬱な気分になる。]
[空から降り続けている雪はまるで細かな泡のよう。或いは、たくさんの白い魚達が、灰色の空に放流されたかのようだった。
はらはら、ひらひら、と、舞い降りる美しい毒。
生まれて始めて見る雪だった。故郷の街では気象さえ管理されていて、雪は降る事は無かったから。大人ながら初めて見る雪に喜びを隠せない 。うっとりと瞳を細める。その瞳は海と同じ艶やかな七色をしていて綺羅綺羅と輝いていた。]
雪、ですね。
綺麗ですね……。
[フラットライン……、その名は聞いた事がある。しかし、かの有名な科学者が造った機人がどう行動した所で、現実を変えられないと冷静に思った。
先程少女に視線を向けられたが>>60その訳を分っていない。
雪だという呟きに上を仰ぐのを止めて、少女の方を見る。にこりと笑いかけた。]
[降り積もる雪は、灰のように思えて。
覆い隠される大地は、人々の心のように。
本当に言いたいことは、言えなかったのに。
なのに、この感覚は何だ。
足の軋みとも微かな苛立ちとも違う。
――ああ、自分は恐れているだけなのだ。
この日常が終わることを。
なにもなされぬまま終えることを。]
有り難う御座います。
ええ……。
フランさんは……、今お辛いですか?
[「どうか、お気をつけて」という言葉に礼を言う。
そして、最後にもうひとつ質問を投げ掛ける。長い裾に隠れた腕が本来曲がらない方向に捩じれた。**]
[個室のインターホンに指をかけた。
応答がなければ、カードキーで入ってしまおう。
毛布だけを出して、そのまま放っておこう。]
……トレイスさん。寝てますか。
[中の反応を待つ。
じわりじわりと、足元から寒気が這い上がってくる。
不安な予兆のように。*]
――診療所/個室――
寒………、
[冷気に溶けるような小さな声。
目は閉じたまま、サイドテーブルの方へ震える手を伸ばす]
雪まで降るんか………ほんまにどうなって―――。
[伸ばした手に雪の落ちる感触はない。
ただ、雪が降っているのが見えるだけで。
外からの声>>68は耳に届いていない]
…………凍死、してるんですかね。
開けますよ。
[寝ていると判断し、すぐにキーのロックを開けた。
扉が自動でスライドして中をつまびらかにする。
予想と異なり、患者は起きていた。]
……あの。毛布、出しにきました。
[気まずそうに言うと、目をそらして戸棚からそれを出した。]
[荷物が散らかっていないのを見て取った。
いくら持ってきたものが少ないとはいえ、
なにがしかの意図をくみとる。]
雪、ですけど――
貴方も、出掛けるんですか?
[診療所なら安心できるのに、
昨日の擬人も、海の少女も、この人も。
ここからいなくなってしまいそうだと思った。]
[機人からの返答に>>71改めて認識させられる。相手が人ではない事を。自分が、自分自身が最も嫌う浅ましい人間である事を。
人類を守ること。そこには、個々の感情は含まれていなかった事に気が付く。確かに汚染源の除去、直ぐにとは行かないが、人類そのものは復興するかもしれない。
けれど、傷ついた人々の心は癒える訳ではない。集積体が立ち去っても亡くしたものは帰って来ない。それ以前に抱えた気持ちも消える訳でもない。
それでは、私は救われるとは思わない。なんと身勝手な話しだと思うけれど――、それでは私は救われない。]
……ああ、貴方は機械なんですね。
人は身勝手な生き物ものですからね。
[誰かを生かそうという尊い想いではなく、浅ましく自らの生存のみを願う人間を軽蔑出来なかった。ただ相手は人でなかった事をぼやくだけ。自分自身もまたエゴにまみれた人だったから。*]
[ふいに目を開けて横たえていた身体を起こすと、
ちょうど扉を開けて入ってきた歳若い医療従事者と目が合った]
…………あ、すまん。
[彼が何の前振りもなしに扉を開けるとは思えない。
だとしたらこっちが気付かなかったわけで、
ばつの悪そうな表情で謝罪の言葉を零した]
助かるわ。ってか手間かけさせてすまんな。
去り際に毛布の場所だけでも訊いてくれば良かったわ。
ほら、………。
[他に患者が来るかも、といいかけてふっと口を噤む。
この天気の中診療所に向かう体力のある者が、
あとどのくらい残っているというのか]
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