884 まよひがのおばけ達
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貉 まみ
あついかー？
冬の庭でもいってきたらいい
寒くなれるー
[翡翠と視線があうと、ゆるく首をかしげた。]
なんだまたたびは退屈なのかー
…
楽しそうにしかみえないけどー
[木の実を夢中で転がす姿に猫を見た。]
貉 まみ
むりするなようー？
[歩いていく翡翠を視線で追う。]
ははは
楽しげだなまたたびー
おっとー
[こちらに転がってきた椎の実を、パシッと手で押さえる。じーっとまたたびをみた。]
座敷坊主 翡翠
………。
[ふらりゆらりと歩いて、冬の庭へ]
寒…
[当たり前]
………。
[縁側に腰掛けて、何をするでもなく雪景色を見つめている。屋根の上に目を向けることもなく。]
貉 まみ
[ごろ…ごろ…]
[手の下で、様子を見るように椎の実を転がす。]
たあっ
[ヒュッ
またたびのギリギリ手が届きそうな場所に向かって弾いた。]
猫又 瞬火
[右に左に動く度に､びくりと身体が跳ねる｡
飛び掛かるのをこらえているようだ｡
決して目線は木の実から外さず]
うにゃっっ!
[秒速68mのスナップで弾いた]
座敷坊主 翡翠
………わっ。
[藤紫の登場に驚いた声を出して、目を丸くする]
いや…えっと…どうもしないんですけど…
[視線を雪景色に戻して、ごにょごにょと]
貉 まみ
あー
[椎の実が飛んでいった方へ視線を向けた。]
もったいない
でもお見事ー
もっかいやる？
[ジャラッ 椎の実ストックはまだまだある。]
あーでもお菓子用だったー
とーしにおこられるうー
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