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[クスクス笑うフィグネリアにつられるように笑を浮かべ]
カーチャの言うとおりだわ。
覚えてる子の名前は分かるわね。
[この村に住むものは大体把握している女にとっては、カチューシャの言葉が新鮮な響きに感じた。]
傭兵 ダニール がやってきたよ。
ふふ。そうだわ。
忘れちゃってるんだもの、ね。
[おなじように、くすくす笑んで]
わたしは、エカチェリーナ。カーチャでいいのよ。
[レイスさんとオリガさんに。
自分の名前だったものを教えた。
そう呼ばれるのも、ここではきっと嫌じゃないから。**]
[少女の安心したような笑みに、灰青の眸を細め>>171]
ああ、それで…。
[どうりで、さっきから果物の香りが微かに漂っているのだと納得]
プリャニキか……そういえば、最近食べてないな。
[なんだか、食事をとることさえ久しぶりに思えてくる。
今まで普通に日常を過ごしてきたはずなのに。
キーラに雪玉を投げつけられた時の懐かしさもそうだけど、
何かがずれている感覚。無理に戻そうとも、思わないが]
もちろんいただくよ。楽しみにしてる。
[教会の中にクーフニァがあることも知っている。
自分はリモーンの香りつけが好みだと言い添えておいた]
[ヨールカの下で、言葉を交わす人達を見つめる]
[無理に思い出す必要はないといわれたけれど
知っている と認識しているのに
思い出せないのは、やっぱり寂しい
自分ももうすこし、ここに居たら
いずれ彼らの事を思い出すことができるだろうか?]
[そうは思うけれど、作る、と言ったものは
やはり作ってこなければと]
……あの
私、中でプリャニキ作ってきます
みなさんも、風邪ひかないうちに
中に入ってくださいね
[ぺこり、彼らへ会釈し、一足先に教会の中へ
調理場がどこなのか
そもそも調理場なんてあったのか
知らないはずなのに、
足は自然とそちらへ向かっていた**]
[フィグネリアの言葉に>>189変らぬ笑みを向け]
そうね…例えば、会いたいのが親友だとして、
その親友にパートナーができて、その相手がどうしても離してくれない…なんていうときには…
会いたくても、会えないということもあるかもしれないわね。
[微笑はそのままに、首をかしげた]
[ 細めた眼が周囲を検分する。
既視感。
――同時に、違和感。]
……どうやら、俺ぁ死んだらしい。
[ ク、と喉奥を鳴らした。
何故、何時、何処で自分が死んだのか全く思い出せないとは滑稽だ。]
アイツ、か…………?
[ 喰う前にヤラれたか、と。
遠い昔に交わした『約束』のような勝負の敗者になったかもしれないのに、浮かんだ感情に唇が綻んだ。]
服職人 ミハイル がやってきたよ。
………… さむい。
[への字の口。
いつもより凶悪な目付き。
不機嫌そうな男は、ぼんやり空を見上げた。]
( …… 約束 )
[曖昧な記憶のなか、女の金髪だけが鮮明だった。**]
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