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だから、永遠に、さよなら
弱虫の“キリル”とは、ここで、さよなら
[微笑むその顔は、傷だらけで疲弊した
それでも真っ直ぐに歩く、女性の顔**]
[ふわり、笑みを浮かべる。
もう、彼女と離れたくない。
一時の別れでも、涙がこぼれるくらいにつらかった。]
ずっと、いっしょだ。
……あいしてる
[彼女の手を握り、またいつかのように先導しながら
教会の門を、通り過ぎていく。]
[起きたくないくらいしあわせなゆめのなかで
どうしようもないくらい、理想の楽園ではあったけれど
それでも、夢からは起きなければ。
楽園を捨てるならば、出てゆかなければならない]
[彼女が、それを選んでくれるのだから
消えてしまうまで、ずっと一緒 ――]
― 何処かの子供 ―
[ベッドで目が覚める。
目の端が少し冷たい。どうやら泣いていたらしい。]
先生、おはよう御座います
[意味の無い言葉は、笑みすら浮かべなくなった。
自分の言葉は、少しずつ死んでいく。
“先生”に見つからないように書いた、覚書のような日記に
とても幸せな夢の名残を残して。]
― 大樹の傍 ―
[解けた意識が、ふと集まって
溶け掛けた意識が戻る。]
ヴァーリャ、…おはよう。
……亡霊でも、夢を見るんだな、驚いた。
[まだ、夢の中に居るような目をしながら、ぽつぽつと語りだし]
ああ、オリガも居てくれるんだろうか
あの、ヴァーリャ、オリガ、…いてくれるんだ
[兄のように慕う彼には、見えるだろうか。
愛らしい少女には、彼が見える?]
本当に、楽園のようだった。
人も、けものも、なかったよ
[ しゃらん ]
[飾られた大樹から、鈴の音。**]
[いつの間にか大樹に住み着いた人間が居た。
最初の内はむず痒くて、何処かへ行けと枝葉を振るわせたが
その人間はちっとも堪えた様子など見せなかった。
その人間は「魔女」と名乗り、薬を調合したり
まじないを唱えたりと…およそ魔の法則とは離れたものを
よく見せていたから、大樹は枝(首と思しき場所)を傾げる事が多かった。
『お前、魔法はー?』
[大樹の言葉なんか届かない。]
[風が過ぎ去り、鮮明になった記憶]
別に探さなくっても良いんじゃん。
なんでずっと思い出せなかったんだろうなぁ?
――――…なぁんだ。
[浮かぶのはいつもの、子供のような笑顔]
……全く。
これもお前の仕業か?カエル。
俺が枯れるってのは、全部が全部ウソじゃないんだろ。
[オルガンの傍、今も尚愛らしい声で鳴くカエル。
その形は仔細までは見えなくとも、なんとなく解る]
まあいいや。
俺はまだあの森で生きていて、あいつが傍に居る。
それが解っただけでも儲けもんだ。
それじゃー皆の所にコレを配りに………
[幸せのたまごを皆にも、と
足を上げようとしてふと気付く違和感。]
あー……
[両足が根を張り、床と同化してしまっていて動けない。
男は困った風に頭を横に振って]
こりゃ時間切れっぽいかなあ、起きる時間だ。
「目覚まし時計」の真横に居て、聞いてたもんなー!
――なあなあカエル。
最後にあいつらに逢って行きたいんだけど、ダメ?
それが無理なら、せめてあの兄さん達に祝いと…
レイスに先行ってるって言いたいんだけど!
[カエルは相変わらず、愛らしい声で鳴くだけ。]
―――…ふーむ、お別れかー。
でもまあ、またどっかで逢えるだろ!
そん時まで色々お預けにしてもいいか、いいよな!!
全部、言いたい事は
[全部言い切らない内、
アリョールが消えた時と同じ風が巻き起こり
男の姿は掻き消える。
一陣の風はヨールカを通り抜けてその葉を小さく揺らし、
門を潜るとそのまま散って行った。
そして
揺れたヨールカの葉、よくよく見れば
小さなたまごの首飾りがいくつも掛かっているだろう。]
[雪が降っていた
寒かった
白昼夢のような、目眩のような
僅かにふらつけば、背中がぎしりと傷む
3本きりの指を、空に掲げる
雪を掬うように、ひらりと回す]
忘れてるわけないじゃん、バカ犬――…
[街で見掛けた赤毛を、金髪を、探しに行こう
幼馴染達に、もう一度**]
おおきく……なったかな
そう、だとしたら
……おねえちゃんが
おねえちゃんのそばにいた人たちが
きっと、そうしてくれたんだよ
[それでも、まだ
わたしは ちいさなリーリャのままだよ
だって 目頭が こんなに熱い]
[姉が動けば、手を離して
冷めた紅茶を啜る姿を じっと見守る]
[笑い返す少女の目は、ほんの少し腫れていた]
そうだね
そろそろ、私も、
……………………
[別れの言葉
言いたくない言葉]
[さよなら とは 言わない]
またね
つぎに逢うときは、ほんとの姉妹だよ
[いまだって ほんとの姉妹だけど]
[キーラの背を見送りながら、呟く
やがて彼女の背が見えなくなって]
[籠を胸に抱えた少女は
くるりと振り返り、歩き出す]
[いつのまにか、そこは外で]
―いつかの森のはずれ―
[いつもの、木々を見下ろす目線。
その途中に申し訳程度に飾られた枝が見える。]
『なんだこりゃ。
俺をヨールカにするのは良いが、もっと派手にしろよ!!
お前やメーフィエだったらもっとだなぁ…なあ、レイス!
もっと隙間無く詰めてってさあ!?』
[さわ、葉が揺れる。]
『……よーう、2人揃って。今度はちゃぁんと、話出来たか?
俺もさ、なんか楽しい夢を見たぜ。
ほら、あいつも居てさぁ』
[鈴の音が静かに鳴る大樹の足元、小さく見える人影ひとつ。
魔女が柄付きブラシを呼び出した。
さぁて、今度はどうなる事やら?]
『気をつけてなあ!』
[見守る声はやっぱり彼女には届かないけれど。]
『お前がいつか俺の声が聞こえる魔法を覚えたら、
今度こそ言ってみよっかなあ?』
[その日はいつか必ず来ると信じて、
大樹はその時に言うべき言葉を温める。
密かに想う人を、一番近くで見守ることの出来る幸せを
レイス達に語りながら、今日も大樹は騒ぐのだろう。]**
― 妖精の樹の前 ―
[薄桃の差す紅い果実が生る樹の前へ
なぜかその手にあった籠を
よいしょと置いた]
……さっきね、不思議な夢を見たの
村で逢ったことのない人達と
こころの中のこえでお話したり……
[ぽたり
樹の葉からひとしずく、雪解け水が落ちた
それは透明ではなく、葉と同じ
みどりいろだったような、気がした]
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