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でもあたしさっき飛んだの。
―――
[拗ねたような顔から、上げた顔はぱっと輝いていただろう。
そもそも、メーフィエはこんなだらだらした独白を聞いてくれるだろうか]
と!ん!だ!の!よ!
[ポッキリ折れた、柄付きブラシ―が、ヨールカのてっぺんに誇らしげに刺さっていた**]
……………………?
[キーラと共に、椅子に座りながら。
虹色のなにかを見つめていると、その中から
光のようなものが現れたた気がした]
[きょろきょろ、辺りを伺うように見える光。
だれかを捜している? どこかを捜している?]
あの、…………?
[一瞬だけ目が合うと、光は
『この子は違う』とでも言いたげにに
ふるふる、横に揺れながら、消え去ってしまった。]
……………………????
[どこかで、今のものとよく似た気配を
感じた事があるような気がしたけれど――――]
[少女の知る気配の持ち主は、人間の女の子のような
姿をしていたと思うし、やっぱり人(?)違いかなと]
[再びヴァレリーへ視線を戻した]
[少女の小さな手は、無意識に
キーラの手へと伸ばされる]
[手が触れ合えば、ほっとしたように
小さく笑みを浮かべただろう**]
[すう、と触れる小さな手
あたたかい
染み渡る
一瞬躊躇って、そっと、握った]
何、作ってるんですか?
[不躾ながら聞いてしまう
ガラスロッドが、形になる
それは、奇跡のような、魔法のような―――]
[アリョール(名前はオリガ経由で今知ったようです)に
手伝ってもらいながらヨールカを飾り付けている間にも
小さな光に触れて、そこから聞こえてくる声に頭の中で返す。
不安気に語る少女の様子。
自分も、ふとした瞬間に過ぎるのに深く思い出せない記憶には、
もどかしさに似たものを感じていた]
[そういえば、この宝石のような青い光に最初に触れた時に
オリガともアリョールとも違う声が囁いてきたのだ。
『せめてこのひと時だけでも、
違う"声"に耳を傾けてごらんなさい。
あなたの紅い世界は、
記憶と共に眠ったままなのだから――――』
紅い世界が意味する所はわからない。
忘れているものと関わりは、あるのだろうか]
みんなの期待を背負うのが怖かったり、
失敗したらどうしようと臆病になってしまうのは…
私もわかります。
でも、ただ我慢しなければいけない決まりもないのでは?
魔女だって、魔女である以前に一人の人間なんですから。
誰かに不安な気持ちを打ち明けるのが悪いことだと思わないし、
潰れないためには必要じゃないかな。
[この部分は、親しい間柄が相手ほど意地を張りがちな
自分も直さないといけないところだったりするけど]
オリガも、あなたへこの言葉を伝えて欲しいと言ってました。
『小さな奇跡でも、起こせるなら素敵な事だと思うから。
魔法、是非試してみて欲しいな』
『何が起こるのか、見てみたいよ。
私は、何かが出来るっていうだけで、凄いと思うんだ』
…………って。
[ヨールカに降る銀の星。
星を受けて輝く、てっぺんの折れた柄付きブラシ。
眩しそうに、眸を細めて見上げた**]
[ふと、柄付きブラシの上で小さな影が
もぞもぞ動いているのに気がついた。
何だろうと、少し背伸びし目を凝らして。
すると自分の視線に気づいたのか、
慌ててそれはぴょいーんとヨールカから飛び降りて
様子の窺えない反対側へと隠れてしまった。
飛び去った拍子にてっぺんから落ちてきた銀の星、
そっと掌で受け止めて首を傾げた**]
―聖堂―
もがもっふ。
[案の定、プリャニキは1つで収まるはずも無く
リーリャにもう1つとおねだりして同時に咥えている男。
蜜菓子を2つも口に入れて甘すぎやしないか、などという心配は
この男には無用なのだ。]
ほーほはお、ふふひょーほひふぇんはほ。
[キーラとリーリャ、2人の質問に答えようにも
全く意味を成さない。]
で、えっとな。
なんて言えば良いんだろなァ…
扱った事の無い素材を使ってるから失敗続きで疲れたっつか
誰かの為に細工すんのは初めてだから、調子が出ねぇっつか。
[男にしては珍しく、弱々しい笑顔を見せて
背後に出来た失敗作のくすんだ虹色を指した。]
ガラスの中に、オーロラを創りてーんだよ。
方法は色々ある…はずなんだけどよ、
やった事ねーし何度やっても失敗するしで。
[仕方なし、と別の何かを作ろうと思い描いたのか
男の頭上にまた違う色彩のガラスロッドが現われては
落ちて来る。]
……ガラでもねー事、やってるからかね。
[手に取ったガラスロッドの色は、無色透明と虹色。
熱して溶かして、楕円形を象って行くこの瞬間は
いつもなら凄く楽しいひと時のはずなのに、
今は焦りばかりが募っているようだ。]
でも、何べん失敗しても諦めるかコノヤロウ。
成功するまで続けてやる。
2人とも頭良いし、なんか良い案があったらまた教えてくれや。
俺はしばらくこっから動かねーと思うし。
[チリチリリとうっかり前のめりになって
前髪にパーマが掛かっていても気付かないまま、
自分を奮い立たせるかのようにいつもの子供のような
笑みを見せた。**]
[>>36に、にんまりとした。まるでこどものように]
それはよかった!
―――そう、いうものかしら。
[>>37の言葉に、僅かに首をかしげる。
かつての魔女たちもそうだったのだろうか?
自分であるがための不安なんて、あったのかしら、と思いを巡らせる。
契約しちゃう方ではなくって]
そうなのか……――。
[噛み締めるように]
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