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― 聖堂 ―
[足取りは自然と早足になっていて。
最後はほとんど駆け込むようにして、聖堂の中へ。
入って真っ先に目を奪われたのは、
光り輝くステンドグラス。
思わず足を止め、暫くじっと見上げていた]
ヴァレリーさん!
お待たせしていたら申し訳ありませんでした。
……銀細工、仕上げてきましたよ。
[本来の目的を忘れてはいけないと首を振り、
オルガンの傍らにある椅子に腰掛けた男へ呼びかける。
彼の近くにはアリョールと、初めて見る黒髪の青年の姿。
二人にも軽くお辞儀した]
[ 去った男(結局名前も知らない)の陰から少女がおずおずと顔を出す。]
彼氏?そう見えるのか?
[ 意外な言葉に眉を上げる。そんな甘い会話を交わしていた心算はない。]
[キッチンの中には、ダニール
アルコールの匂い]
彼氏?
[突飛な言葉に、驚きの目を向けた
ずいぶんませたものである
色恋沙汰を好む、という意味では普通の女の子らしい
自分のように育たなくて良かった、とある意味安心した]
先生は立派な嫁持ちなんだよね
残念、かっこいいのに
[あっけらかんと笑って見せる]
よ、メーフィエ……の親玉。丁度良かった。
これからお前を捜しに行かなきゃなーって思ってた所。
[椅子に凭れて、手を挙げて
細工師の先輩として見上げるメーフィエを迎える。]
……こっちの準備も整ってるぞ。
悪ぃな、なんかタダ働きさせちまってよ。
また良い仕事が入ったらそっちに回すなりなんなり
すっからな。
[気休めにしかならない約束。
でも、これ以外にらしい事が浮かばなかった。]
[ふ、と、思わず噴出した。]
おれ、あんたのそういうとこ、すごくすきだ。
[くすくす笑いながら、紅茶を飲んで。
からん、と音をたてて転がる、鈴。]
あ。
………わすれてた。
[狼になった事にはしゃぎまわって、慰み程度に飾ろうとしたそれを、未だ手に持ったままだった。]
あ あれ
違いまし、たか
……ご、ごめんなさ い
[黒服と姉、両方に問われ
気まずそうに口を抑える]
[しかも黒服の方には嫁が居るらしく
ますます気まずかった]
[赤くなった顔を隠すように
キーラの後ろへと隠れる]
[ 少女の横から更に人。]
キーラ。
早かったな。もう「喰えない縄」とやらは出来たのか?
[ 少女に向かっては]
今から予約札貼ろうかって思ってたトコだ。
何処齧ろうかな……っと。
[ 視線が品定めをするように移動した。]**
えー?
[片方だけの目を見開いて。
ただでさえ、さほど大きくない灰青が、
よけいに小さく見えるのは昔から。]
はは。 ありがとうございます?
[よくわからないが、悪い気はしなかった。]
……ん。
なにか忘れ物でも?
あはは、やっぱり、たのしい。
[なんだか、ツボにはまってしまったらしい。
レイスには珍しく、声を上げて笑う。]
いや、…ヨールカに、飾ろうと思ってて。
狼になったりしてたら、…忘れてた、んだ…。
[ひとしきり笑ってから、問いに答えれば。
なんだか気恥ずかしくなって、苦笑。
鈴の淡い光は、何時消えたのか。]
まあ、いいか。
[指先でつつけば、しゃらん、と少し変わった音。]
気が早いよ、先生
がつがつしてると、嫁にも愛想尽かされるよ?
乙女心は秋の空のごとし
[直ぐに縄なんて出来るわけ無く
弱いから完成までまだまだ掛かるだろう
そして勘違いもそのままに
品定めの目付きに、ぐ、と拳を握る
細身だが、女性らしい体つきではないので、あんまり見ないで欲しかった
そんな事を考えたら、自分で刺さった
ちょっとへこんだ
それなりに気にしてるのだ]
[親玉と呼ばれてまさか、と周囲を見渡すと
作業跡の近くにミニサイズな自分が四人。
ヴァレリーたちに迷惑をかけていないだろうなと
じとっとした目をそちらに向けて、すぐ彼へと戻す]
いえ…お金のことは、気にしなくていいんです。
むしろ、この作品に関わることができただけで
もとは十分とれているぐらいですから。
[謝られれば、気にしなくていいのにと首を振って。
オルガンの元へと歩いて行く]
…………これが。
今回の天使のたまごに合わせて作った銀細工です。
[広げた掌の上に乗っている、鎖と小さな飾りを差し出す。
ネックレスチェーンは作品の繊細なイメージから
華奢なものに、カットに工夫を加えて
チェーン自体もきらきらと光るようになっている。
天辺用の飾りは花を逆さにしたような形、
花弁はひとつひとつにレースのような透かし模様。
また飾りはバチカンと一体型で、バチカンにも拘って
光の花――フルール・ド・リスの百合の花を刻んでいる]
ペンダントトップが『天使のたまご』なら、
これは……『楽園に咲く花』とか。
………………えっと、いかがでしたか?
[問う声はおずおずと。
いつまで経っても、自分の細工を同業者から
見られている時は堂々と構えていられないのだ]
ヨールカに?
[またたいた。
摩れた少年の目にも、あれはきれいなものに映ったらしい。]
って、いいんですかー。
[ちょっとがっくりきた。
けれどかれのペースは、なんだか嫌いじゃない。
寧ろ心地よさすら感じるかもしれない。]
[自分も紅茶に手を伸ばして――
なんとなく、ついでに林檎のジャムを取った。
きっと味はわからないのだろうけれど。]
[ませた事は言うものの、“予約”“齧る”といった
単語の意味など知らず、首を傾ぐばかり]
[背後から少し顔を出してキーラを伺うと
なんだか少しへこんでいるようだったので
ぽんぽんと背中を叩いてみたり]
あ、の
これから、スコーン作るんです
邪魔にならないようにするので……
先生……?も、よかったら食べてください
……美味しくできたら
[そう言って、キーラから離れ足早に調理台へ]
[ジャムを付けて食べるなら、
シンプルなものが良いだろう]
[ひとたびお菓子作りに集中し始めれば
先刻の羞恥も忘れ、没頭する]
[あまり作り慣れないお菓子だけど、
さくさく、しっとり
思い描いたとおりに作れるかしら
食べたひとが笑ってくれたらいいな
元気になってくれたらいいな
魔法は、生地にちゃんと掛かるかな**]
――――――……。
[メーフィエが広げた掌の上、ステンドグラスの光を弾いて
輝く銀細工に、吸い込まれるように顔を近付けた。
『楽園に咲く花』の名の通り、細やかな装飾と輝きは
いつまでも見つめて居たくなる程、美しかった。
これが自分のガラス細工と一対になるのかと思うと
喜びと同時、少しばかりの申し訳なさがチラついた。]
いかがもなにも。
ほんっと、お前って思い描いたものを正確に形に
出来るんだなって思うよ。
最高だ、むしろ俺のが大丈夫かって思うぐらいだぜ?
はー……永かった。
やっとお前と合作が出来て、これ以上の喜びったらないぜ。
[どのくらいの「ながさ」かは言わなかったが、
それはそれはしみじみと感慨深く]
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