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[共に帰って来た暖かいカフェ。
店長代理とも一緒に帰ってきたがそれとは違う暖かさ。]
私だけじゃないですよ?
リコリスも結構見つけてくれました。
[リコリスが店長代理に差し出す横で、
言葉を加えた。
皆に伝える姿を静かに見守った。]
……………。
[涙を堪えるので必死だった。
震える唇を噛みしめて必死で言葉を押し出す。]
いってらっしゃい。
[いつか彼に言った言葉を再び彼に。
そして―――]
気をつけて。
[彼の無事を願っての言葉。]
[――……汽笛が鳴り響き、ホームに汽車が到着を告げる。
扉が開いて、汽車に乗り込む。
来た時と同じ様に、片手には荷物。
そしてもう片方には。
君の、手。**]
[この町に降る星粒は―――…]
[様子を見る為と、*****に合流する為に、
星降る町に訪れた店長代理だったけれど。]
沢山拾ったね。
[両腕に抱えられた星の欠片達。
欠片ごとに光り方は全て違って。
けれども、光同士が険悪な光にはならなくて。]
レイナと共に生きるんだ。
[それは問いではなく確認のように。
眼差しで語らずとも、リコリスの心が語っていた。]
[星を見ることを生業にするのを辞めた生活。
始めは少し、戸惑ったけれど。
それでも。ひとりきりでなくなった生活は。
どきどきして…幸せなもの。]
…お礼は、いらない。
…だって。
…これは、『私』の願いに、なったから。
…『私』こそ。
…一緒に、いさせてくれて。
…ありがとう。
[祈りではなく、感謝を。
幸せをくれた、星の人に伝える。
この幸せがもっと続きますようにと、星を壊す想いを込めて。]
ー 14日後 ー
[いつもの変わらない日常。
あの日以降、努めて明るくお客様に接していた。
ふいに彼を思い出す時も来るけれど。
カフェの扉が開いた。
いつものように笑顔で]
いらっしゃいま――……
[言葉が止まった。
持っていた物が手から滑り落ち、彼と出会ったあの時のように食器が散乱した。]
[旅立ちは少し、怖かったけれど。
それでも。
握る手の暖かさと。この胸に宿った幸せがあれば。
何も、恐れる事はない。]
…ずっと、一緒だから。
…これからも。
[生まれ故郷と、小さなカフェに別れを告げて。
天の星に届く汽車に乗る。]
…貴方こそが、私の星に、なったから。
…だから。
…私は私の星と。ずっと共に、いきていく。
[一度だけ振り返り、最後に残った念派のかけらで、別れを告げて。
手の温もりを道標にして。最初の一歩を、踏み出した**]
[嬉しさのあまり、
言葉と同時に涙がこぼれる。]
あなたと一緒なら何でも良いです。
[抱きしめられれば
きゅぅっと彼の服の端を掴み、幸せそうに胸板へ顔を埋めた。]
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