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わたしの日常を壊したのは、「誰」?
わたしの村を壊したのは、「誰」?
わたしの村人を、友達を、親戚を殺したのは、「誰」?
……「よ そ も の」 め
「よそもの」め、「よそもの」め、「よそものめ」がぁぁぁ!!!!!!
水、水は出てんの?
[焦りが強い口調で弾ければ、出てるよ!見りゃわかるだろ!そんな叫びが返ってきた。]
水量足りんのか?足りてるんか?ひとは?車は!
[火を背に木霊するそれを答えられる者はいなかった。]
――屋敷、二階居間――
[伽耶が、彼の腕の中でその動きを止めていく。
何度も――数え切れないほど味わった、感覚。
人の死]
(そう、同じ死)
[りりりん。りん。りん。りん。
伽耶の手から鈴をそっと抜き取り、鳴らす。
澄んだ響きの清らかさは、神聖なものを嫌う彼には少しばかり――辛い響き。
だからこそ、鳴らしたくない鈴だからこそ、鳴らさない為に用意した鈴。終焉の音。
涙は出ない。彼はそういうイキモノではない。
苦しいのは、神聖なものをその手で振っているから。
りん。
しかしその鈴の音は死者を悼むように――]
[遅々として進まない消火活動、それに反比例するように勢いを増す火…―――]
せめて山に行かないようにできないのか!!
[無駄な努力と分かりつつも何とかしようとする。
そこへ…――]
「おい!あっちからも火の手が上がってるぞ!!」
「あそこは病院のほうじゃないか?」
[そんな声が耳に入る。男が我が家の方向を見ると、
たしかに漆黒のはずの空が朱色に染まっている]
そんなことより!こっちをなんとか……!!
[パキパキと不穏な音がする。…
とうとう山の方に火が移ってしまった。]
「ここはもう無理だ!」
「避難するぞ!!」
[それでも男はホースを振りまき水を掛けようとする]
クソッ!!クソッ!!
「顕尚!!もうやめろ!!行くぞ!!」
[火の勢いは強く逆に水の勢いは頭打ちだった。
皆の頭にひとつの言葉が過る。ただそれを言うと、全てが崩壊しそうで、言わないように。言わないようにしていた。]
ー!
[もうだめだ。
限界に呑まれついにそれを発した。
誘発される諦めのムードは、瞬く間にすべてに広がった。]
これ以上は僕らも危険だ!
引こう!
[引く決断をした何人かが、意を決して言い回す。
各自が撤退の準備を始めていく。
嫌がって粘る者も居た。叫んだ者も居た。殺してやると歯を食いしばった者も居た。村がなくると嘆く者も居た。僕らが何をしたと祈る者も居た。]
お父さん、逃げよう。
[わたしは、材木に水をかけ、火が燃え移らないよう、雀の努力をしている両親に声をかけた]
材木用のトラックの荷台なら、たくさんの村の人を乗せられるよ。
皆を乗せて、溝辺に降りよう。
[火の手が広がり、すでに溝辺町にも異変は伝わっているだろうか]
とりあえず、避難する手段を!
[指示を与えていると]
「先生、奥さんが見当たらないんです!」
[奥さんとは男の母親、綾子である]
…何?
(こんな時に…!!)
[気位の高い母親が神社で皆と雑魚寝などするはずもなく、
ずっと家に引き篭っていた]
わかった。ちょっとここを頼む。
「先生、もう病院の方は無理だ!!」
いいから!!
[男は止める声にも耳を貸さず、病院に向かって走りだした]
[走りながら、男はどこか諦めていた。
もし避難しているならとっくに皆と合流しているはずである。
となれば、結論は……ひとつだった。
それでも、確認せずにはいられなかった。]
[トラックの準備が進む中、村の人達に、兼正がどうなったか、見た人がいないかを確認する]
[まだ村にいるなら……、わたしも残る。
両親が、わたしがいないことに気付いたとしても、トラックに詰んだ人々が出発を迫るだろう。無事に追い払えるはずだ]
[もし村を出たなら……わたしも出る。
どこか山林に潜んでいるなら……わたしも途中でトラックを降りる]
[「よそもの」は、
「よそもの」を、
「よそもの」ごときが
わたしの]
[わたしを くるしめたことを ]
[ ]
[平等なことは焼死が迫っていることだけ。]
何でもいいから逃げる手段を…!
[何で逃げるか、どうやって逃げるか、アイデアが出しつつ。]
[なんとか病院に辿りつく。
病院が、本宅が炎に包まれている。
自分の護りたかったもの――
自分が大切にしてきたもの――
それが今、目の前で崩れていく…―― ]
うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
[男は…わけも分からず雄叫びをあげた]
[逃げるなかでふと過る、よくわからない考え。
村は消滅しつつある。大事な仲間はかなり消えた。仕事場もない。人有らざるが元は人を殺した。
足元が、無駄に、軽いのだ。]
なにを、おれは、考えようとしている…
[結局母親がどうなったか、確かめる術もなく
皆の元に戻ろうと歩き出す。
ふと目を遣ると、飛び込んできたのは兼正の屋敷]
あいつらさえ…こなければ…。
[時がゆったり流れる…何の変哲もない田舎だった。
その変哲のない時間を、空間を
護りたかっただけだった。]
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