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お昼の間になんとかしなきゃ……なんとか……なんとかしなきや……。
何か考えなきゃ……何か……。
夜が来る、夜が、夜が来ちゃう……!!!
[落ちつかなきゃいけない、そう思うのに、焦りがわたしを追いたてる。太陽の位置を何度も確認する]
[伽耶に睨みつけられ、彼女の視線と共に辺りを見回す。
窓は壊され、家具も破壊され、散々な有様だった。
拒否されるのも尤もだと自嘲気味に思う。
…そして、屍鬼という言葉に眉根がピクリと上がる]
屍鬼というと屍の鬼か?
聞いたことはある。
この村の若御院がそんな話を書いていたかな
[少し年上の若御院が小説家でもあり、そんな話を書いているという雑誌の記事を目にしたことがあった。]
神像を……村中の神像を直しましょう!
直せないところは、仏像とか、それも足りないならお守りでもなんでもいいです。
村に……奴らが入れないようにしましょう!
日が暮れる前に……早く! 早く!
[どこまで効果があるのかはわからない。
どこまでを守ればいいのかもわからない。
でも、何かをしていなければ不安だった。
自分は何もしていなかったわけでもない、と思いたかった]
[夜が来てしまう。
彼らの時間になってしまう]
この惨状を見て、貴方は何も思わないの?
これじゃ"屍鬼"よりも、人間の方がずっと鬼に見えるわ。
そうは思わない?
[人の心に揺さぶりをかけるように、ゆっくりと話を続ける]
そう、その人の書いたエッセイを見て、私達はここに来たの。"屍鬼"という響きも素敵だわ。
でも、ここは彼らの住処にはならなかった。
何故なら、あなた達のような"鬼"が巣食う村だから。
彼らは、とても弱く脆い。太陽の下で闊歩出来る"鬼"に敵う筈も無いじゃない。
[小さなため息を一つつき]
好きに暴れまわるといいわ。もうここには"紫苑"は居ないのだから。
[動揺を誘いながら、表情一つ変えずに嘘を付く。
日が暮れるまでにこいつらを何とかして屋敷から追い出す。見当違いの所を探させて紫苑を逃がすつもりだ]
―空き家―
[日没まで、あとどれくらいあっただろうか。男が眠る空き家に、数人の男が足を踏み入れた。「消毒」が一旦は済んだ家の再確認だった。故に心構えは弱かったのだろう。一人が押し入れを開いて、心底驚いたような声を上げた]
「……これは……」
「医院の事務長さんじゃないか。死んだって話は聞かなかったが」
「……そういえば、夜に逃げているところを見掛けたって……」
[ぼそぼそと話をする者達の前で、薄らと入り込む日光を浴びた男の頬や手が、ぷつりと泡立ち爛れた。その様を確認した者達は男を押し入れから引きずり出し、畳の上に押し付けた]
……、……あ、
[じりじりと日光を浴びせられて、男は強制的な、不完全な覚醒をする。曖昧な視界の中で、此方を恐怖と困惑と嫌悪の混じり合った顔で見つめる者達の顔が、その手に持たれた杭と槌が、見えた。
状況は一瞬で理解出来た。己は、死ぬのだ。今度こそ、完全に。胸に杭を打ち込まれて。とうとう。――やっぱり怖いな、と、思った。その事に、覚えず自嘲した]
[伽耶の言葉を黙って聞いていたが]
あんた…ひとつだけ間違ってる。
俺達は最初から鬼だったわけじゃない。
あんたの仲間の“屍鬼”のせいで鬼にならざるを得なかったんだ。
自分の大切にしていたものを奪われた人間は鬼になるんだよ…
屍鬼が俺達の生活を奪っていったんだ。
[囮としてここにいる。その言葉を間に受けたわけではないが、目ぼしいとろこは捜索し尽くした頃だろう。
屍鬼を“紫苑”を見つけたという声はしない。]
あんたは…これからどうするんだ?
[病弱な女を一人残していいのかというふとした疑問から尋ねた。]
何故?
人間だって、他の生き物の命を、食べて生きているのに?
それは許されて、何故彼らが許されないの?
彼らの食べる物が、たまたま人間の血だっただけなのに……。
[息が上がり、呼吸が乱れる。
くらりと意識が揺れ、頭を抱えた]
[逃げようと言った桜子の顔を、泣いていた姿を思い出す。己の死体が彼女に見られる事がなければいいと思った。杭を打たれた血塗れの死体は、無残なものだろうから。己はきっと、安らかな顔では終われないだろうから]
……嗚呼、……
[一人が男の体を押さえ、一人がその胸に杭の先端を押し付ける。一人が槌を杭の上に合わせてから、腕を振り上げ――
嫌だ、なあ。
――そのまま、振り下ろした]
[何故彼らが許されないの?という伽耶の疑問に]
人間は、家族を、友人を亡くしたときに痛みを覚える。
それも、何年も引きずる痛みをな。
尤も、そんな感情を持ち合わせていない哀れな人間もいるさ。
でもな、ほとんどの人間は、
人の死を受け入れるのに時間がかかるんだよ。
死を悼む心があるんだよ。
[たとえ憎んでいると思っていた相手でもな…
そう付け加えた]
あなた達が、大切な物を奪われて……と言うけど。
私の大切な物も全て消えたわ。
[あんたは…これからどうするかと問われ]
それを聞いてどうするの?私の"全て"を奪った癖に。
しかし、あなた本当に医者?村では沢山の人が傷ついて居るのに、村の人間を助けようとしないで……私?
理解できないわ。
[頭を抱えたまま、更に追い詰めようとする。
"人形"になた者、人間同士で傷つけあってるという現状を突きつける]
私なんかに構ってる暇は無いんじゃなくって?今もこうしてる間に、村内に放った"人形"達が誰かを襲っている……かも・・・し、れな い――
[最後の方は途切れ途切れに。そのまま意識を失った]
[重機はまともに動かなかった。動かしていなかったと言うべきかもしれない。]
無茶を…なさる。俺たちも後を追い退路の確保をしよう。
[大川は強引に山入へ入るつもりだった。渋々ながら退路確保のために話の解りそうな数人と決めた。]
[同じ年頃の子どもたちは、山入や兼正の襲撃からは締め出されていた。彼らと一緒に、泥まみれになって神像を直し、仏像を運ぶ。そんな折りに、「兼正の奥方」が見つかったという話を聞いて]
待って……捕まったって……。
……そうか。お昼に出歩いてたし、人間、だったんだ……。
人間なのに、どうして彼らの味方を?
……捕まえて、色々聞きだすべきだと思いますけど……でも、そんな余分な人員を割けないし……。
ともかく、どこかに閉じ込めた方がいいと思います。
[伽耶が気を失ったのを見て脈があるのを確認する。
どうしようかと思っていると]
「そいつは放っておきましょう。所詮屍鬼の手下。
それよりも、こいつが言っていた村の“人形”って奴を捕まえるのが先だ!」
[一緒にいた世話役の一人に言われ、半ば強引に部屋から出される。
そして、兼正の屋敷を後にした。]
[空き家中に、男の叫び声が響き渡った。あるいは、外までも聞こえていたのかもしれない。男は出来得る限り叫ばないようにしようと思っていた。思ってはいたが、どうしようもなかった。太い杭が体に食い込み、肉を抉り、心臓を潰していく。幾度も繰り返して行われる行為の苦痛は、あまりに甚大なものだった。だから、他の屍鬼達と同じように、男は絶えるまで、この世のものとは思えないようなおぞましい叫び声をあげ続けていた。ただ一つ違うのは、懇願をしなかったという事だった。やめてくれとも、助けて欲しいとも、男は口にしなかった。そういった言葉を発さないようにしようという思いは、達する事が出来た。男の胸から血が噴き出、溢れ、狩る者達を染めていく。解けて乱れた男の髪を濡らしていく。叫ぶ口からも、血が零れ落ち]
……あぁ、
ああ、……あ……――
[か細い声を最後に、男は動かなくなった。二度目の死を経て、動かず物を言わない死体へと戻った。その表情には苦痛が刻まれていた。目は見開かれて、虚空を見つめ]
[左目から、血と混じり合った涙が、一筋、*流れ落ちた*]
[「兼正の奥方」をどうするのか。ともかくここにいては連絡クラスの情報も届かない。
慌てて帰る途中、「狩り」のグループとすれ違った。
台車に乗せられたいくつかの「戦果」を、わたしは強いて見ないようにする……]
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