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[>>86 雨宮の姿を見ても、彼はいつもの通りの態度で対した]
イラッシャーイ!
お酒にしマスカー。ビールと、いいツマミがアルヨー。冷たいお茶とお菓子もイイヨー。
[…しかし、店内のほかの客の様子は収まらない]
― 回想・材木店 ―
[桜子の質問に答える]
劇症型というのは病気の進行が非常に早くなることを言う。
慢性疾患なら数年かけて悪化が進行するものが劇症型だと下手すると数日のうちに同じほど悪化してしまう。
そうなると体は耐えられなくなって死に至るケースがある。
空気感染については確証はない。ただ、一連の“病気”は兼正の人間が越してきてからそれこそ劇的なペースで広がっている。
だからこそ“消毒”するんだ。してみるんだ。
―夜、クレオール―
[やがて、客の一人が無表情のままで立ち上がり]
「オレ、今夜はこのくらいにしとくわ。マスター、またな」
[と言って金を置き店を出て行ったのを皮切りに、あるいは口の中でもごもごと何かを言いながら、あるいは冷ややかな無言のままで席を立ち…
店の中には彼と、兼正の者だけが残された]
―夜、クレオール―
[彼はいつもの笑顔のままで、小さく嘆息し]
サテ、何にシマスカー。
今夜はアナァタァの貸切デスヨー。
[わざとらしく両手を広げて雨宮に言った]
― 午前・炉端 ―
>>51臨時休業だってよ…。
なんかなあ、見舞いくらいは来れるんだろうけど流石に出直そう。
[臨時休業の張り紙に、ため息を付いて一旦引き上げる事にした。]
そういえば、あの人、事務の人だったような気がするんだけどな。気のせいか…?
[道中、>>65帰る事務長を遠目から見かけたようなきがした。]
― 昼下がり ―
ああごめんなさい、ちょっと病院に社長の見舞いに…。
[時間をずらして、再び病院に向かう最中、支倉材木店の傍を通ると、村のおじさんが現れた。]
いや、代表と言われましても。
僕より先輩が居るでしょう、序列的にもそっち―急ぎって、電話くらい、ちょ
[腕をつかまれて、集会場の中に強引に引き摺りこまれた。]
―夜、クレオール―
>>93 オー、お菓子ネー。今日は薄皮饅頭アルヨー。ナツのアツイ時には、甘いものイイネー。麦茶も一緒デース。
─黄昏時:神社─
[近所の数人と一緒に、運んできた杭を境内に安置する]
これだけあっても足りないって……、先生、どれだけの「消毒」をする気なんだろう?
[おじさんたちと話しながら、神社を後にする。
帰りにふと思い立って、社務所に寄る]
お守りが欲しいんです。
え? 恋の成就じゃなくて……健康祈願をひとつ。
……あ、やっぱり恋の成就もひとつ。
お香が入ってるの? わ、素敵。
[瞳姉さんがあんなことになってるのに、不謹慎だと思いつつも……。このくらいの楽しみがあってもいいよね、と
自分に言い訳して]
[医者―先生の言う事は、理解できなかった。>>72>>74何らかの病気って。日光に弱い?どっかで聞いたような。しかも杭って何だろう。杭って。聴いたことの無い病気、夜出歩くな。さっぱり分らない。
そんな折に、何故か先生は>>78自分を指名した。
周囲にはおじさん達―少なからず年上―が居るのに。]
>>80いやまあ…わかりました。
友達とか集めればいいんですね。
ちょっと電話借ります。
[やんややんやとからかいのような言葉を投げられた。
ご指名を受けた以上引き受けない分けにも行かず、寧ろ社長の見舞い行けばいいやと気楽だった。]
[不安と、わずかに不快を滲ませて、それでもかろうじて笑顔の状態に保っている。そんな表情で。
伽耶と、マスターの顔を交互に見て、そして席を立とうとしている客をちらと見れば。
気まずそうに目を逸らしたようだった]
え、僕から病気が移ってる? そんな話が広まっているのですか……
おかしい、ですね。遺伝性の病気ですから、そういう目には、慣れていますが。
[悲しげに目を伏せる]
伝染するような病気じゃないことは、お医者様なら分かるはずなのに。いい先生と、聞いていたんですけどね。
[病的な白い肌が店の明かりの元ではよく分かる。男が病気であることは疑いの余地なく見て取れることであったろうが]
─現在:支倉宅─
[夜が来た。
今日は誰が しぬ のだろうか……]
[そう考える自分にハッとする。
違う、こんなのは「日常」ではない。人は死なないし、明日はいい日だ。そうでなければならない]
先生……。
[暗く影の落ちる、兼正の方角を見る]
「よそもの」なんて、早く「消毒」されちゃえばいいのに。
―夜―
はい、ゴチソウサマ。
いやぁ、皆さん健康的で、とても美味しいですよ。
このリストがコチラに渡ったのは先生も知っているはず。
端から……ねぇ。
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