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―バス停―
[走り去っていくバスを無言で見送り、髪を手で抑えた。]
……久しぶり。
[独り言を呟いて、荷物を持ち直して歩き出す。
向かう先はしけた*実家*]
――しばらく後、移動する車中にて――
[後部座席にゆったりと腰を下ろしている。隣に座るのは、屍鬼か、"人形"か。
彼の乗る車の前を行く、引越し業者のロゴの入ったトラック。その中に荷物はさほど積まれてはいない。
これは、そう、ただ彼らが村に来たことを告げる為のもの。
既に準備のほとんどは整っているはずだった。]
外場村、か。これだけおあつらえ向きの村があるとは、ね。
もうすぐ、すぐ、だ……いい村だと思いたいね。
いや、十分にいい村だ。
死に包囲された村、我々にこそふさわしい。
[知れず、今日何度目かの笑いがこぼれる。
年相応、いや、それよりも幼くすら思える無邪気さを含んだ表情。
しかし、目の奥に生者の輝きがないことが一層違和感を増す。
彼がそんな風に笑うのは外場村を知る前には久しく無かった]
―高瀬医院・受付―
[かちゃり。通話を終えて受話器を電話に戻す。いつしか外はすっかり暗くなっていた。院内の白い照明と遠く聞こえる蝉の声とが、奇妙な程に静寂を感じさせていた。
深く一呼吸し、手を組み合わせて伸びをする。
程無くして高瀬の姿が見えれば]
お帰りなさい、先生。
お疲れ様でした。
[カウンターから出つつ、そう声をかけた]
9人目、女子高生 支倉桜子。
[窓を開けると、慣れ親しんだ木材の香りがする。
空には触れそうなほどの星があり、透明な闇夜があり、深く沈んだ山の形がある]
[ここを、ひなびた田舎だとか、墓場のような村だとか言う友人もいるけれど……。
──それでも わたしは ここが好き]
―クレオール―
さて、そろそろビールも出しまショー。
今夜はセパ交流戦で、巨人・西武戦をやってマスネー。ビールを飲みながらナイター中継を見るのが、ニッポンの正しい夜の過ごし方デース。
― 病院・受付 ―
[病院に戻ると明かりが灯っている。
中に入ると神威が出迎えてくれた]
あぁ、お疲れさん。
遅くまで悪いな。
何か変わったことは無かったか?
[何気なく尋ねる]
いえ。
変わった事、ですか? いいえ、特には……
……何かありましたか?
[高瀬に尋ねられると、首を傾げつつ答え]
と、明日の診療の予約が……
[午後の内に予約を入れてきた数人の村人の名前と、時間や理由などの簡単な内容を告げた。カウンターの端に置いていたメモを確認しつつ。常より些か多い人数は、そのほとんどが老人だった。来院者は何かしら噂が流行る折に増える。
多くはお喋り好き故のものだが、信心深い老人の中には、そのために実際に体調を崩してしまう者もいるのだろう。
そう考えては、ふっと、思わしげな表情をして]
あぁ、何もなければいいんだ。
[予約患者の人数を聞くとほんの僅か眉を顰める]
暑いせいなのか…予約が多い気がするな。
それとも、例の噂のせいかな。
殆どは世間話をしに来るんだろうが、あんまり押し寄せてこられても、こっちが参っちまう。
[ニヤリと人の悪い笑顔で零す]
[何もなければと聞けば、頷いて]
ええ。暑いせいもあるでしょうし……
噂のせいも、あるでしょうね。……いつものように。
兼正の噂が落ち着いてきたかと思ったところだったのですが。
[眉を下げて小さく笑い]
ですが、まあ……
皆さんが噂が出来るくらい元気なら、それはそれでいい事なのでしょうね。先生も大変だと思いますが。
きっと兼正が越してきたら、また話題に……
……そういえば、まだ越してきていないのですよね。
[己で口にして思い出したように、窓の外を見やって呟いた]
─支倉製材所・支倉宅─
[包み込むような虫と蛙と植物の音。
麓の高校にいる昼間には存在しない、確かな「いきもの」の存在感。
わたしはそれが好き]
…………?
[ふと、近所の家の、いつもは暗い部屋に明かりが灯っているのに気付く]
瞳姉さんのお部屋ね。
姉さん帰ってきてるのかな? それとも、おばさんがお掃除でもしてるだけかなあ。
もし帰って来てるなら、嬉しいな。
[大学に入ってしまって、すっかりご無沙汰になってしまったお姉さんの姿を思い浮かべ、わたしはふふっと笑った]
―自宅―
[日の暮れる中、足を引きずって家の前まで辿り着く]
ただいまー。
……ちょっと、もう夜なんだから、鍵くらい閉めておきなよ。
[二階の気配に眉をひそめる。と、母が慌てて降りてきた]
え、掃除しといてくれたの?
……ありがと。
[短く礼を言うと、父ももうすぐ帰って来るだろうとのこと。
挨拶もそこそこに、二階へと登って窓を開けた]
[見つめていた窓にふいに人影が現れると、思い浮かべたままの姿が現れ、ついていた頬杖がカクンとなるほど驚いてしまった]
ひ、瞳姉さん!
わあ! 本当に瞳姉さんだあ!
おかえりなさい!
[何の変哲もない山林の風景。
密かに溜息を吐いていると、近くの窓から声が聞こえたような]
……あ、桜子ちゃん?
[瞳を瞬かせてから、慌ててにっこり笑う]
ただいまー。
夏だからね、一旦帰ってきたよ。
[ちょっと声は大きめに]
[覚えてるまま、と思ったけど、少し違った。瞳姉さんは少し綺麗になったように見えた。
わたしは、なんだか照れて、意味もなくぱたぱたと手を振ってしまう]
昔みたいにさっちゃんでいいよお。
そっかあ、大学はもう夏休みなんだあ!
高校はまだもう少しあるよ。毎日暑くていやんなっちゃう!
[姉さんはきっと帰ってきたばかり、あまりご迷惑かけちゃいけない……と思いながらも、わたしはついつい好奇心に負けてしまう]
ね。大学楽しい?
彼氏、とか……できた?
[きれいな姉さんはきっとモテるだろうなと思いながらも、都会の男なんかに姉さんをとられるのは嫌だなと、複雑な思いで]
え、いいの?さっちゃんって呼んで。
じゃあ、さっちゃんね。
[村を離れるまではそう呼んでいた。
いつの間にか距離を置いてしまっていたのだろうか。軽く苦笑して手を振り返す]
そうだねー。テストも終わったし。
でも、さっちゃんももう少し頑張ればお休みでしょう?
……ん、楽しいかな。
ちょっと、色々ありすぎて疲れちゃったかも。
[都会は何もかもが目まぐるしい。
早速の質問には、大声で笑って顔の前で手を振る]
ないないない!
そんな、まだ入学したばっかりだし!
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