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―東区:宿泊施設―
…違う、そうじゃなくて
[赤ワインと、パン。
まるで、あの日の食卓のようではないか。
偽一は気づいてないのだろう。
渋々といったていでテーブルの方に近づいていく。
これは私の血。
これは私の肉。
遠い記憶は今も薄れることはない。]
おまえ。いやがらせか。
うん?
……ああ、最後の晩餐か!
しかし、縁起でも無いな。
こんな物は、ただのパンとワインじゃないか。
まあ、気が進まないなら、ワインはやめておくかい。
[やっと気づいた偽一は、ユダにそう問いかける。]
[最後の晩餐、と。
その言い回しにも何となく
不機嫌そうになる。]
ただの、か。
そう、…そうなんだろうけど、な。
別にお前、あのひとの信者でも
なんでもなさそうだし。
[とすん、とやや雑に椅子へ腰をおろす。]
いいよ。もらう。
そう来なくてはな。
変に縛られる必要は無い。
ただの、パンと、ワインだ。
[パンと、ワイングラスを交互に持ちながら、片眉を上げた偽一は、より胡散臭い顔になる。]
作ってくれた人に、乾杯!
[そう言って、グラスを掲げるとワインを飲み干した。]
[横向きに腰掛けたため
顔だけ動かして偽一を見る。]
…本当お前はうさんくさいな。
[言いつつ、グラスを手に取る。
揺れる、深い色の酒精。
乾杯、の声にやはり少々気が進まない様子でありつつも軽くグラスを掲げ口をつけた。]
…あまい
[それから苦い。
昔とは比べ物にならないくらいの洗練された味であった。]
―南区・川津教会―
[訪れたのは、茨木のマスターに追われて逃げ込んで以来。
ドアを開け声を掛けると先日の女が顔を出す。
茶を勧められれば、ミルクティーを一口]
先日は書面にて失礼した。此度バーサーかと再契約した故、報告と・・・聖杯について少々尋ねたい。
[果たして、リシアも同じことを耳にしたのだろうか・・・
小一時間後、教会を後にする足取りは重かった。]
―南区・川津教会周辺駐輪場―
[カブを預けっぱなしだったのを思い出し引き取ってきた。
エンジンを掛けずに押し歩きながら・・・
「聖杯」ではなく「聖盃」であると言うこと、残る英霊は茨木、ソロモンとギイチの英霊の3人
だが、管理者の言うことが真実であるならば茨木を聖盃に近づけるのは危険すぎる。か、と言って他のマスターの願いが穢れていないとは言い切れず。]
急ぎソロモンのマスターに会わねばならぬかのぅ。
[当てずっぽうでも構わぬ。と、カブのエンジンを回す。ソロモンの立ち寄りそうな場所を手当たり次第回ってみることにした。]
―北区・青丹寺―
[管理者のいう鬼の名残の地。鬼が魔術師であったなら霊脈も近くに存在する・・・ソロモンは当然利用するであろう。
そろそろと探って歩くと、まるで巨大な溶鉱炉に放り込まれたように溶解した鐘楼。
・・・微かに残る懐かしい匂いに引かれるように歩くと・・・遺跡群の中には隕石が落ちて出来たようなクレーター]
――・・・これは!?このような事あやつしかおらぬではないかっ。
莫迦が、、こんな所で何をしていたのじゃ。
[クレーターの縁を辿るように歩くと側には鉄の塊・・・
思わず膝を折り取り縋った。]
我の望みも叶わぬものとなり、再び手に入れた力も穢れておると言う。
では、我はこれからどうしたら良いのじゃ・・・判らぬ!判らぬぞ!!
[泣き濡れるリシア・・・傍らの草むらが小さく揺れ小蜘蛛がカサリと音を立てて這い出てきた。]
―東区:宿泊施設―
[あまい、と呟いた後、
ユダは眼を閉じて一気に葡萄酒を飲み干した。
裡が酒精に熱く焼けるような感覚。
グラスをテーブルに置いて、
パンを手にした。
――これは私の血。
――これは私の肉。
ユダは眉を寄せると
ロールパンを半分に引きちぎる。
そんなことをしようと
何の意味も、ないけれど。]
・・・そなた、無事であったのか。
[メフメトに渡してあった小蜘蛛に間違いなかった。
蜘蛛が自ら放れる事は無い。おそらくメフメトが事前に放したのであろう。
長く主と離れていた為に存在も薄く、今にも消え入りそうに儚げであった・・・が、
主を見つけると、微かに光る糸で何かを綴り・・・
やがて、陽炎のように消えていった・・・]
[半分にちぎったパンを口にする。
最後の晩餐を思わせる
奇妙な食卓。]
…珈琲の方がすきだな。
[食べ終わった後。
ユダは、そんなことを謂ったのだった。*]
[小蜘蛛の消えた後、労るように地を撫でて・・・
鉄の塊は主にだけ判るメフメトの残骸、に、]
あい判った。そなたの最後の思い信じよう。
[そう告げると、鞄の中から皇帝の愛した豊穣の賜
「トマト」と「胡瓜」を側に供えた。]
残るは、元勢宮か・・・
[薄闇が近づいてくる、鬼という魔術師の流した血潮のように不吉な色の夕焼けであった。]**
―東区:宿泊施設―
[黄昏は赤く、赤く、そして黒く夜が迫る。
窓に凭れかかってその空を見ている
ユダの眸も似た色であった。]
――…、どうしかけたものかな。
[偽一に話したことがある。
おそらくあのクレーターは
アーチャーによるものだということ。
協定を結んだ英霊はもう「彼」としては、いない。]
マスターの方はどうなったかは分からん。
そのまま戦争から離脱したか、
死んだか、
或いは再契約、したか。
[最後の可能性は――どうだろうか。]
[何故そう思ったのかと問われれば
気配があった、とそう答えたろう。
正確ではない嘘でもない。]
…眼鏡のマスターの方も生死不明だな。
あのままバーサーカーと共に
脱落となっていれば、…願ったりだが。
[あの暴力の渦、正面からやりあうには
アサシンとしての能力は心もとない。
ソロモン王の放つ力の奔流の中でも
怯まなかったのだ、あの、女は]
そう都合よくは……
…考えない方がいいな。
[寧ろ想定すべきは悪い可能性。
あご先に手を添えて考える所作をする。
それから、ゆるく握った手を開けば銀貨が在る。
罪の銀貨。
神殿に投げ込んで
首を吊った。
いま銀貨を投げ込むのは己の影に。]
[己にある力こそ
罪がそのまま形となる。
罪あってこそ戦え、
そしてさらに己が目的のため屠る。
闇がわらった気がした。
眉を寄せ、眼を少し伏せたとき、
偽一のいるほうから、
何かが鳴ったような音がした++]
―中央区・元勢宮―
[夕暮れもとうに過ぎ、この時間にここを訪れる者もなく、
月明かりの中、木立に薄ぼんやりと浮かぶ道筋を一人歩く。]
バーサーカーを聖杯に近づけてはならぬ・・・しかし、ギイチとあの青年。は、どこか胡散臭い・・・
―ソロモンはマスター次第か、いかな人格者といえども主の願いが穢れていたとしたら・・・難しいか。
託す者が居なければ最悪、我が令呪を使ってバーサーカーを制御するかない。
[道を行くと、少し開けた場所、よほど気をつけねば判らぬほどだがソロモンの痕跡を感じた。]
うむ・・・確かに魔術の痕跡が残っておる。
少々手荒いが、携帯での呼び出し替わりじゃ。受け取るが良い。
[呪文を唱えると手のひらに魔力の塊を作り、ソロモンの施工したモノに力一杯ぶつけた。
僅かであるとは言え、魔力で傷ついた反応にソロモンが気づかぬはずは無い・・・と、祈るように。]
―元勢宮・裏手―
[ゆる、と視線を上げる。
雑木林の向こうに、学校の校舎らしき影が見えた。
その隙間に見える遠くの空は既に緋色を帯びていて、
次第に宵闇が近付いてきているのが わかる。
あれから、施術された魔方陣は己に既に付与されているけれども、
元が空っぽでは、幾ら流しこまれようと効率が悪い。
その結論から、己の魔力の回復も兼ねて再度此処に戻ってきていた。
念の為に直ぐに人目につかない裏手――
前にキャスターが簡単な転移方陣を張った場所に落ちつきながら
思考を巡るのは、先までいた教会で女から聞いた言葉。
あの場では、何も言い返せずに
――去ってきてしまったけれども。]
――…、
[酒呑の再来。そうなっても――仕方が無い?
…ふる、と首を振る。そんな筈が無い。
鬼を滅ぼしたのは確かに人だ。
百歩譲って、喩え何かしらの報いを受けるべきなのだとしても。
けれど、報いを受けるべき者に何も知らない一般人が含まれていい筈が、無い。
――だって、
其処まで巡った思考は、ふつと止まる。
…陣から流れこむ霊脈から感じる微かな揺れ。
半日近くを掛けて施された施術に影響など微塵も無いが――
僅かな令呪の共鳴に、僅か、眉を寄せた。]
――…、誰だろ。
[敢えて手を加えたと言う事は、喧嘩を売りに来たか…
そうでなくとも、此方に対して何かしらの意図があるのは間違いない。
サーヴァントの気配は、ない。念の為キャスターにも問えど、同様の答え。
…勿論、相手がアサシンの可能性はあるけれども。]
判った、ちょっと見てくる。
[…勿論相手の知れない内に、のこのこ歩いて出て行く心算は、無い。
ポケットに捩じ込んであった携帯からテディベアのキーホルダーを外すと
徐に、寺院の屋根へとそれを放り投げると、魔術回路のスイッチを入れた。
一韻。一唱。それを合図に、己とキーホルダーは入れ替わる。
地へと転がるクマと位置を変えて、少女の身体は屋根の上に。
そうと峰を乗り越えて、その奥を見下ろす。
一人の少女の姿に、一度だけ翠を瞬いた。]
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