613 人間力で殴り愛ながら茶飲み話する村
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総番長 びちびち様
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【びちびち様の大冒険 10】
「オー! フィッシュ ト ラビット ニゲチャダメー」
びちびち様ともこもこたんの前に、醤油瓶をかかえたジミーが立ちふさがった。
「もこもこたんは、俺が守るんだぜ!」
勇気を振り絞るびちびち様。しかし――
ばさっ!
今のは、ジミーが「虫取り網」でびちびち様を捕まえた音であった。
2011/02/05(土) 20:22:49
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総番長 びちびち様
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魚が虫とり網につかまるなんて、なんという屈辱であろうか。それも二回目だ。
投網とは言わないから、魚網にして欲しかった。
ぴちぴちと抵抗するびちびち様を、ジミーは鍋に放り込む。
どぼどぼと醤油をそそがれ、みりんをそそがれ、蓋をがっちりと閉められてしまった。
圧力鍋である。
2011/02/05(土) 20:23:22
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総番長 びちびち様
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いくらとんでも跳ねても、無駄なのだ。
びちびち様は悲しくなった。
俺はこのまま醤油の中で骨まで佃煮にされてしまうのだろうか。いや、ジミーのことだから時間を計り間違えて煮崩れさせてしまうかもしれない。頼む、20分以上は火にかけないでくれ。
どんどん醤油の海が暖かくなってくる―― 2011/02/05(土) 20:23:39
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総番長 びちびち様
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ギャーッス!
悲鳴がしたのはその時だった。どでかい音が響いて、それから辺りが静まり返る。
なにがあったのだろうか。
やがて、ガチリと音がして鍋のふたが開いた。そこにいたのは、白兎のもこもこたんである。
「もこもこたん!」
「びちびち様、逃げるよ!」
もこもこたんにひっぱり上げられて、びちびち様が鍋から出ると、キッチンの床でジミーが大の字になって伸びていたのである。ジミーの額に、兎の足あとがくっきりついていた。 2011/02/05(土) 20:24:16
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総番長 びちびち様
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「もこもこたん!すごいや、強いんだぜ!」
びちびち様は大喝采。もこもこたんは、えっへん!
ふたりはジミーの家を逃げ出した。
外はもう夜になっていた。 2011/02/05(土) 20:26:38
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総番長 びちびち様
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【びちびち様の大冒険 11】
「まっくらなんだぜ・・・」
どこに逃げたらいいかわからず、びちびち様は途方にくれた。
しかしそこでまたもこもこたんが、言ったのだ。
「だいじょーぶ。ほら!」
もこもこたんが指差した先には、丸い満月。なにが大丈夫なのかわからなくて、しばらく見上げていると・・・
なんと、御月様がぱああっと光って、そこからカボチャの馬車が飛んできたのだ。
カボチャの馬車はもこもこたんの前にとまる。御者が降りてきて、
「かぐや姫様、お迎えにあがりました」
2011/02/05(土) 20:33:17
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総番長 びちびち様
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かくしてびちびち様は、もこもこたんと一緒にかぼちゃの馬車にのってお月様へ向かったのである。
めでたし、めでたし――
の、はずだったのだが。
「うああああ!」
ひゅるるるるる・・・・・
今のは、びちびち様が自分の体についたオリーブオイルに滑って馬車から転がり落ちた音である。
どぼーん!
落ちたところが海だったので、びちびち様はすり身魚にならずに済みましたとさ。
「びちびち様の大冒険」おしまい。 2011/02/05(土) 20:34:26
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