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[皆がリディヤとの別れを済ませれば、穴の底にその亡骸を横たえ、白い花を撒いて、土を被せてゆく。]
…幼き魂が、迷わず主の御下にゆけますように。
[祈る頭の片隅に「檻の虜になれば出られない」と、蠱惑的な唇に牙を覗かせて告げたアナスタシアを思い出す。]
──吸血鬼の行く手に、茜と山査子の棘がありますように。
[グレゴリーがリディヤに教えていたおまじないを呟き、静かに十字を切った。]
オリガ?
[ローズグレイの瞳の子。
声を聞き、覚えていた名を呼ぶ]
御蔭様で。
貧血が酷い以外は絶好調よ。
[重い瞼を片方だけ開いて、ラベンダー色のドレスを見遣った]
何か御用?
……。
[グレゴリーの後ろ姿を一瞥する。
参加している女達の姿を順々に見やった。
お手伝いします、とユーリーの横にさりげなく並び]
俺も、警備をお手伝いしますよ。
……ただ、武器がないんです。
武器庫みたいな場所があればいいんですけど……
[埋葬を手伝いながら、どこかイラついた調子でぼやいた]
[どのくらい部屋で呆としていただろうか。
――ガシャン
何かが割れる硬質な…嫌な予感を感じさせる響きに、
はっとして慌てて自室を飛び出し、廊下を見回した]
>>212
…
武器があるかどうかは解りませんが
最初に城主さまにご挨拶に伺った時、
本棟の地下には何やら重々しい扉が幾つかありましたわ。
…地下牢すら、ある様子でしたわ。
―― 2階廊下 ――
[突き当たりに人影があった。
外気を抑えていた筈の窓硝子は四方に皹が入っており、
人の背丈くらいの位置――窓枠のすぐ上には丁度良く大きな穴が空いている。
大のオトナが一人、通れる位の。
そして振り返った人影の、貌を見れば]
――――…ニコライさんっ!!!?
[城主への不満を洩らすグレゴリーに一瞬だけ堅い表情を向ける。
ベルナルトが傍らに来たのに気づけば、その目は和らぎ、彼の申し出に頷いた。]
昨夜は暗かったから、まだ調査しきれていない場所も多い。
後で、見回ってみよう。
あちらのお嬢さんもああ言っているようだしね。
[カチューシャの方を示す。]
レディの護衛も兼ねて、後ほど、案内してもらうことにしよう。
[やがて、リディヤの姿は見えなくなり、掘り返された場所にもまた白い花が散らされると、ユーリーは会葬に集まった顔ぶれを見渡した。]
ご列席ありがとうございました。
この場を借りて、あらためて正確な情報をお伝えしておきます。
リディヤの遺体からは、吸血鬼の襲撃によるものとおぼしき外傷は確認されていません。
疑心暗鬼こそが無用な悲劇の引き金と心得、軽挙妄動は慎むよう、お願いいたします。
ひとつの幼き命が奪われたことは不幸な出来事ではありましたが──
悲嘆にくれるばかりではなく、
これを機に、各自が自分と隣人の身の安全にいっそう留意し、助け合うことを祈念します。
──それが、死者への功徳になると思ってください。
[背中がぞくりとした。鳥肌が立つ。
なんだ、なんだ――その貌は。
いつもの優しい笑顔の、商人然とした善良さは何処にも無く…
ニヤリ…と。
くっきり口角に刻まれた、其れは狂気に満ち満ちた笑み]
ニコライ…さん……貴方、いったい……どうして……
[青年は蒼白な表情を浮かべた。
一歩…二歩…とふらふら勝手に足が進む]
そして、もし、ここに吸血鬼が混ざっているならば──
あるいは、どこからか、この場を眺めているならば──
[よく通るテノールを落とし、アメジストの目を細めた。]
わたしは、あなた方の魂の安寧のためにも祈りましょう。
──Kyrie eleison.
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